06/01/14 09:14:31
昨季限りでロッテとの2年契約が切れた李スンヨプ内野手(29)がチームを電撃退団し、巨人入りすることが13日、
分かった。昨年12月にはロッテ残留で基本合意していたが、12日夜に交渉は決裂。これを受け、
ロッテは自由契約選手の手続きを取った。高橋由の故障や江藤の西武移籍など、V奪回の青写真が揺らぎ始めた
巨人と守備機会を求めていた李の思惑が一致した。
ロッテにしてみれば“寝耳に水”の退団劇だ。李の代理人を務める水戸重之弁護士から
「李を保留者名簿から外してほしい」と書かれたファクスが届いたのは12日夜。
このため、瀬戸山球団代表は急きょ都内で同弁護士と会い、説明を求めたが「事情は聞かないでほしい」と言われた
という。この席でロッテ側は再度、出来高を含む総額2億5000万円の単年契約を提示し、残留を説得。
しかし、約20分間の話し合いは不調に終わり、この日になって自由契約とする手続きを取った。
2年契約が切れた李は昨年11月、将来のメジャー移籍を見据え、石井一(前メッツ)や石井弘(ヤクルト)を抱える
水戸弁護士と代理人契約を締結。昨季はDHでの出番が多かったことから、一塁での出場確約を要求し
ロッテとの再契約交渉は難航していた。しかし、12月に同弁護士から再契約を希望する旨のファクスが届き、
李自身も同18日に母国・韓国に帰国した際「来年もロッテでプレーすることになった」と残留を明言していた。
ところが、年明けになって事態が急変。李の獲得に興味を示した巨人と同弁護士が接触し、この日までに
契約を交わすことで大筋合意した。当初は獲得に消極的だった巨人だが、6日にFAで獲得した豊田の人的補償として
江藤が西武に移籍。これにより一塁は実力未知数の新外国人・ディロンに頼らざるを得ない状況となった。
高橋由もオフに右足首の骨棘(こっきょく)手術を受け、開幕は微妙。原巨人1年目のV奪回に暗雲が立ちこめたことで、
戦力補強が急務となっていた。この日、桃井球団社長は「(李獲得は)知らない。現場の要請があってから。
私のところに来ていない」と話したが、滝鼻オーナーは12日に「70人枠まであと5人くらい枠がある。
期限ギリギリまで5人を埋めるよう最後まで努力していきたい。(補強は)最後の9合目ぐらいかな」と発言。
03年に韓国で王らを抜くアジア記録の56本塁打、来日2年目の昨季30発を放った李は、
一塁だけでなく外野も守れることで構想に合致した。
契約年数や年俸などはまだ交渉中だが、李側が07年からのメジャー挑戦を希望していることから
1年契約となりそうだ。韓国の大砲は“巨人経由”で夢のメジャーを目指すことになる。
ソース スポニチ
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