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ウソ
ウソは人類と歴史を共にする。 アダムとイブが、その後に続いてカインがウソをついた。
神がひと目で識別するものだというが、人間は果たして、そうだろうか。 偽りを見つけ出
そうとあらゆる妙案を絞り出した。
聖書で初めてウソを鑑別した人は「知恵の王」ソロモンだ。 赤ん坊を2人に分けろと命令
することによって本当の母親を明らかにした。 インドでは「神のロバ」というウソ判別法が
伝えられる。 ロバの尻尾に墨汁を塗って暗い馬小屋につないでおく。 そしてウソつき容疑
者らに命令する。 「ロバの尻尾をつかめ。罪があれば手が黒くなるだろう」容疑者らが出
てきたとき、墨汁がついていない者が犯人だ。犯人は尻尾をつかまないからだ。 昔、韓国
では犯罪容疑者に生米を噛ませる方法も使った。 噛んで吐いた米についた唾の量でウソ
つきを選び出した。 ウソをつけば唾が乾かないか。
西洋人らはウソつきがもっと多いのか、ウソ探知機の開発までやり遂げた。 1895年
イタリアが最初だ。 血圧と脈博、呼吸、音声などの変化を追跡し、ウソを探知する。科学が
発展し、性能もますます良くなった。現在、ウソ探知機の信頼度は95%にまでなるという。
実際1980~98年の捜査過程で、ウソ探知機で調査された3034人の事例中、判決が
調査結果をひっくり返した事例はたった1件だけだった。
しかしウソ探知機をだますこともできる。質問を受けたらわざと呼吸を止めたり、ひじ掛け
にヒジをのせるなど、身体に一定の刺激を与えると探知機が混乱を起こすというのだ。
無意識的反応と意識的反応の差を機械が読みとることができないからだ。 特に金融圏
をはじめとする専門分野従事者らが探知機をよくだますという統計もある。 専門家たちが
ウソにも熟達しているという話だ。
幹細胞研究で国民的英雄だった科学者らが互いに責任をなすり、違う主張をしている。
誰かがウソをついているのが明白だ。 しかしウソにもたけている専門家たちに探知機も
効果がないといったところだ。 韓国のことわざに、九天上帝がウソの風呂敷包み3枚を
下界に落とした。 そのうちの1枚を梨園(妓房)の妓生(キーセン、芸者)が、もう1枚は
青袍(政界)の役人が、最後の1枚は露店(商界)の仲買いが取った。 最もウソをつくのが
上手な職業を遠回しに言ったものだ。 ところが風呂敷包みは4枚だったようだ。 1つは今、
ウソをついている科学者が取ったに違いない。
URLリンク(japanese.joins.com)