05/12/16 04:43:02
- 社説:視点・竹島の日 日韓友情年が中韓連帯年に -
今年は日韓国交正常化40周年を記念する「日韓友情年」だった。
ポスターが外務省の構内に張ってある。それを見た某国の大使館員に言われた。「日韓外交
の失敗を宣伝してるみたいだね」
今年の初めはまだ昨年来の「冬ソナ」「韓流」のブームが続いていた。「友情年」の滑り出しは
順調に見えた。
歯車が狂い出すのは3月。島根県議会の「竹島の日条例」制定からだ。韓国世論は猛反発し、
反日デモが起き、国会議員が竹島に上陸して実効支配を見せつけた。政治は結果がすべてだ。
日本の領有権になんの進展もなかった「竹島の日」とはなんだったのか。
今年、日本外交が全力を挙げて取り組むべき目標は、国連安全保障理事会の常任理事国入
りだった。近隣国はかならず反対する。だから韓国や中国の抵抗を最小限におさえる戦術も必
要になる。
首相官邸は、なぜ「政府の大切な国連外交の邪魔になる。今年は遠慮してくれ」と県議会を説
得しなかったのだろう。
韓国から見ると、日韓国交正常化40周年の今年は、日帝植民地支配からの解放60周年の年
であり、また日本の保護国になった第2次日韓協約から100年である。
三つの節目のうち、どの節目を選ぶかで雰囲気は大きく変わる。正常化40年という未来志向の
節目に立とうというのが「友情年」の狙いだった。
だが「竹島の日」は、韓国人に第2次日韓協約という節目を選ばせた。日本が竹島を島根県に編
入した年が、まさに第2次日韓協約の結ばれた年だからである。日本の国連外交には不利な環境
ができてしまった。
韓国の反日デモは、インターネットで見守っていた中国人を刺激した。これが4月、「日本を常任
理事国にするな」という中国各地の反日デモ爆発につながった。
(続きは>>2以降です)