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なぜ世界的な企業が韓国に押し寄せるのか
世界的な自動車部品メーカーや先端ケミカル・素材生産メーカーらが韓国に押し寄せて
いる。その目的は、グローバル企業に成長したサムスン電子・LG電子・LGフィリップスLCD
・現代自動車グループと提携を結ぶことだ。
◆世界的な企業の韓国進出ラッシュ
今年に入ってからも、ボッシュ・シーメンス・マグナといった世界的な自動車部品メーカー
とケミカル・素材メーカーが韓国への投資を拡大している。
世界最大の自動車部品メーカーであるドイツのボッシュは、今月6日に大田市大徳区に
200億ウォン投資して建てた第2工場の竣工式を行った。ボッシュはここで生産するディー
ゼルエンジンや電子制御装置などの自動車部品を、韓国内の自動車メーカーに納品する。ボッシュは2010年までに、韓国に合わせて1400億ウォンを投資する計画だ。
ドイツの電気・電子メーカーであるシーメンスも、今年7月に現代自動車と共同で韓国最
大の自動車電装部品メーカーである現代オートネットを買収した。11月には独自に制御
システムを開発するため合弁法人のカーネスをスタートさせた。シーメンスはGM大宇と
ルノーサムスンにも各種電気・電子製品を供給している。
世界3大自動車部品メーカーの1つであるカナダのマグナ（Magna）社と米国のITW社も、
各々300万ドル以上投資して韓国内の自動車部品分野に進出する計画を発表した。
ドイツのグローバルケミカル企業メルク社は、今年から向こう5年間にわたり、合わせて
1000万ドル規模の新規投資を通じて、ディスプレイ産業の核心である液晶生産の増産を
決定した。また、世界的な生産メーカーであるドイツのワッカーも韓国内での投資拡大を
検討中だ。
◆韓国企業がグローバル化しているため
世界的な企業が韓国に押し寄せているのは、韓国を代表する企業らが世界的な企業
へと変貌しているからだ。シーメンス・コリアのホルスト・カイザー社長は「現代自動車の
場合、現在世界中で最も著しい成長を遂げている自動車会社」とし、「韓国内で現代自動
車との協力関係を強化していくことが、長期的な観点から互いにウィン・ウィン（win-win：
双方に利益があるの意）を実現できる道」と話した。
そのため韓国内に進出するメーカーらは、素材と部品を開発する段階から大手企業と
手を結ぶ戦略的提携方式を選択している。その代表的なケースが米国のケミカル・素材
会社であるデュポンだ。同社は、昨年第一毛織と共同で1500万ドルを投資して携帯電話
用の先端回路基板生産メーカーを韓国内に設立したのに続き、電子・自動車メーカーとも
合弁法人の設立を検討している。デュポン・コリアのウォン・ユチョル代表は「素材を開発
する段階から大手企業と提携すれば、納品する時も有利な立場に立てる」とし、「今後2～
3年間は毎年2000万ドル以上を韓国に投資する予定」と語った。
ドイツの代表的なケミカル企業であるBASFは今年5月、現代自動車の役職員約300人が
参席する中で「技術博覧会」を開き、BASFが生産・提供できる製品を公開するとともに、
今後両社が協力できる技術分野を論議した。BASFが現代自動車のために技術博覧会
まで開催したのは、アジアでは初めて。BASFのクォン・テギョンチーム長は「現代自動車
グループをグローバルパートナーと認識しているからこそ可能だった」と説明した。
朝鮮日報
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