05/10/24 17:35:50
7日、京畿（キョンギ）道・水原（スウォン）のワールドカップ競技場と華城（ファソン）城郭近くに設置された
公衆トイレは外国人で溢れかえった。「韓国・ブラジルの議員親善協会」所属で韓国を訪問したこの外国人らは、
ヨルリン・ウリ党の?載徳（シム・ジェドク/韓国トイレ協会会長）議員の紹介で水原地域のトイレを見学しているところだった。
便器の清潔度だけではなく、内部のインテリアまで細かくメモしていた中年の紳士が親指を立て
「素晴らしい」というジェスチャーをした。この紳士はブラジルで社会福祉部長官を務める
アミル・ランド（Amir Rando）上院議員。「公衆トイレがホテルのトイレよりきれいで美しいとは驚き」と
感嘆の声をあげたランド議員は、案内をしていた韓国人にトイレの設計図と韓国のトイレ現況の資料を見せてくれと頼んだ。
ランド議員はこの資料をトイレ問題のために頭を抱えているブラジル・ロンドニア州の官僚らに渡した。
現在、ロンドニア州の市議会は韓国をモデルに「トイレ条例」を制定し、予算を編成してトイレ建設事業を展開している。
韓国のトイレに強い関心を持っているのは中国だ。中国は2008年の北京オリンピックを前に、
韓国のトイレをベンチマーケティングしている。実際、ここ数年間で中国のCCTV、人民日報、北京TV、
新華通信など有力メディアでは韓国のトイレに学ぼうという記事が常連メニューとして登場している。
人民日報は6月18日付の記事で「韓国のトイレは清潔さと衛生は言うまでもなく、文化の香りさえ感じられ、
トイレに入ると気分が良くなる。韓国人は“食文化”だけでなく“便文化”も重要視する」と内容の記事を掲載した。
米国のウォールストリートジャーナルとLAタイムズにも2002年6月、同じような記事が掲載された。
「韓国・水原（スウォン）のある公衆トイレではバイオリンの曲が流れ、壁には絵が飾ってある」という内容だった。
5～6年前までも韓国を紹介する旅行の本には「韓国のトイレは不潔なので、トイレやホテルで
予め用を足してから出かけた方が良い」という恥ずかしい紹介文句が書かれていた。
当時と比べると韓国のトイレに大革命が起こったといえる。
このような変化が起こり始めたのは2002年の韓日ワールドカップがきっかけだった。
?載徳議員は「清潔で衛生的なことで有名な日本に比べ、共同開催国の韓国のトイレはあまりにも不潔で、
“国家の恥”につながる危機だった。ワールドカップを前に、市民団体と政府、メディアが先頭に立ち、
トイレ文化を変えるための運動が大々的に行われ、現在に至った」と話した。
その結果、韓国は世界では唯一「トイレ法」のある国となった。行政自治部・均衡発展チームの関係者は
「2003年12月に国会を通過した『公衆トイレなどに関する法律』には、女性トイレの便器の数は男性トイレの便器の数を
合わせた数以上にするよう、女性トイレの便器の数まで決められている。トイレに人権の概念まで導入した」とした。
当時、議員らは「こんな法律まで･･･」と内心笑いながらも、180対0でこの法を通過させた。
各地方自治団体もこの法をもとに条例を定めた。
各自治体がそれぞれ美しくきれいなトイレを作るため競走しているのも韓国だけの特徴だ。
このため、トイレに香水、音楽、絵、植木、ビデなど様々な手段が総動員されているのだ。
しかし市民団体では韓国がトイレのことで喜ぶのは早いと評価している。公衆トイレは世界に出しても
恥ずかしくない程改善されたが、小・中・高校のトイレはまだ水準以下の状態だからだ。
ピョ・ヘリョン代表は「来年からは教育施設のトイレまで世界最高水準に引き上げるため、
トイレ改善運動を拡大していく計画」と話した。 ソース 朝鮮日報
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