05/05/20 07:40:24
■「剣道の起源は韓国」ネット書き込みで広がる波紋
≪問い合わせ、抗議殺到…全剣連は火消しに懸命≫
「剣道の起源は韓国」「“韓国剣道”を五輪種目に」-。こんなインターネットの書き込みや「
記事」が相次ぎ、波紋を広げている。竹島(韓国名・独島)の領有権問題や歴史認識をめぐっ
て日韓関係が微妙な時期だけに、全日本剣道連盟(全剣連)には、問い合わせや抗議が急
増。全剣連は火消しに追われている。(関厚夫)
国際剣道連盟によると、剣道の競技人口は世界中で約200万。日本(130万人)と韓国(6
0万人)でその大半を占める。
“韓国起源説”は以前から韓国内の一部で主張されてはいたが、中韓両国で反日感情が
高まるなか、こうした説が武道関係の日本語サイトなどで紹介されると、関心が一気に高ま
った。
ネット上では韓国系の団体が、「韓国の古武術コムドが日本に伝わり、現在の竹刀や防具
が生まれた」と記したり、日本の剣道の歴史にふれず、『剣道』がコムドの日本語訳であるか
のような記述(実際は剣道の韓国語訳がコムド)をしている。
また日本語のサイトでは、「世界40カ国の代表団とともに、韓国剣道連盟が世界剣道連盟
を設立。日本の代わりに韓国伝統剣道が『世界化』に着手」とする「記事」も紹介されている。
よく読むと、4年も前の出所不明の話なのだが、全剣連には、「“起源が韓国”とは何ごとか」
「このままでは剣道が韓国に乗っ取られてしまう」などとする叱責(しっせき)や質問のメール
やファクス、電話が多いときで1日数十件にものぼった。
剣道は武士の生活の中から生まれたもので、大正年間に各種の剣術や撃剣が「剣道」に
統一された。そのルーツが日本にあるのは疑う余地がない。全剣連はホームページで剣道
の歴史を日・英両国語で紹介し、「日本の歴史の中で生まれ育ったもの」と改めて強調。打ち
消しに懸命だ。このような説が飛び出す背景には韓国で大小100もの「剣道団体」が乱立し、
勢力争いを展開していたり、韓国古来の剣術やコムド、剣道が混同されている事情もある。
韓国最大の組織である大韓剣道会の徐丙●(●=金へんに允)専務理事は、競技・スポー
ツとしての剣道の起源が日本にあることを認めた上で「韓国で『剣道』の名称を使用する団体
には大韓剣道会を破門されたところもある」と話す。
「剣道団体」には韓国式の防具を使ったり、独自の段位を認定したりしている所も多い。「会
員20万人」という統一世界海東剣道協会は、「われわれの組織は漢字で『剣道』をあてるが、
日本の剣道とは関係はない。韓国古来の武道の一つだ」と主張する。
こうした動きに、全剣連の竹内淳常任理事は「全剣連としては歴史的事実を広く伝えるとと
もに、剣道が国際的に認知されるよう働きかけてゆきたい」としている。
▽ソース:産経新聞
URLリンク(www.sankei.co.jp)