06/12/24 00:45:46 WYDxytW+
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>悲観すべきでない日本の人口減少
>原田泰 (内閣府経済社会総合研究所総括政策研究官)
>生産性を高める
>労働人口が減少すれば、それだけ成長率は低下する。
>しかし、労働人口当たりの成長率は、むしろ高くなる可能性がある。
>労働力人口の減少が圧力となって、これまで実現できなかった構造改革が進むからだ。
>事実、図-1に見るように、先進諸国の労働力人口増加率と労働生産性伸び率との関係を見てみると、
>労働力人口増加率の低い国あるいは減少している国ほど労働生産性の伸び率が高くなっている。
>労働力人口が減少しているスウェーデンやイタリアなど7ヶ国のすべてで労働生産性が上昇しており、
>その平均は年率2%である。労働節約的な技術革新が促進され、労働力の円滑な移動が促され、有効活用が進んだからだ。
>1980年代後半に日本は欧米諸国へのキャッチアップが終了し、キャッチアップ型の日本の経済システムでは
>高い成長はできないという議論もあるが、キャッチアップしたとは、あくまでも為替レートで換算した場合である。
>内外価格差を考慮した購買力平価を使って比較すると、キャッチアップが終了したとは言えない。
>日本の一人当たり購買力平価GDPは、アメリカの8割にすぎない。逆にいえば、これら生産性の低い産業の
>キャッチアップによって、すべての産業部門で現在のアメリカの水準に追いつくことができれば、
>日本の労働生産性は25%(10割÷8割)上昇することになる。
>キャッチアップ型で大丈夫だというのは、何もしなくてもよいということではない。
>為替レートの強さに反映される輸出製造業がアメリカに追いつき追い越したにもかかわらず、
>国内産業の生産性がキヤッチアップできなかったのは、競争を妨げるさまざまな規制があったからだ。
>このような規制を廃止していかなければならない。