06/03/29 10:19:59 qqqbtstu
(^O^)ﾉ ぶるつりさんの日記
2006年03月21日
22:30 現実を見よう
今日はハマスタが横に見えるYMCAで『かながわエイズボランティア育成講座』の２日目の研修を受けてきた。
最初は港町診療所の澤田先生による『外国人HIV診療から見えてくること』と題して講義が行われたわけで。
祖国ではない国で病気を患ってしまうと言葉の壁のほかにも経済的問題で思うように診療を受けられない現実を知った。
ましてやHIVにかかってしまったとなると診療には治療方法などで深いコミュニケーションを取ることが必要になってくる。
それだけ診療に際してはたくさんの壁を越えなければならない。
今現在、日本在住の外国籍HIV陽性者は24％にのぼるという。
重症になったときにたらい回しにされてしまう非協力的な診療で受診の遅れが出てきて、治療代の心配も出てくる。
それだけ悪循環が残っているのだ。
現在『未払い医療補填制度』という制度があるのだそうだが、その制度があるおかげで少しは改善されてきているそうだ。
発展途上国で(ここではタイやブラジルの例が出てきたのだけど)HIVに対する政府の協力もあり数値が改善されているのに対して、
先進国である日本は医療だけが発展して未だに個々の責任を問うことが多い。
タイやブラジルでは『自己ではなく社会の責任』と位置付けて改善がなされてきた。
もしこのままいくと日本はHIV/AIDSに対する適切な対策を取らなかった分、
HIV/AIDSで滅びる最初の国になるかもしれないと危惧していた。
さらにはタイの現状で感染者数が減ってきている現実がある分、
いずれは日本とタイの感染者数の逆転も有り得るだろうと。