06/12/09 11:43:57 0
音楽大学が舞台の人気コミックを基にした連続テレビドラマ「のだめカンタービレ」(フジテレビ系)が、
高視聴率を稼いでいる。「音大生は裕福で上品」といったステレオタイプを壊すお話が大受けだが、
若手の人気音楽家らは「現実に学費や職探しなどで苦労は多い」と打ち明ける。
11月にCD「ドルチェ・リナ」でデビューしたバイオリン奏者松田理奈さん。桐朋学園大に2年在学した
後、返還義務のない奨学金を得て、ドイツのニュルンベルク音楽大に編入した。「親の組んでくれた
学費ローンが2年分しかなかったから」と笑って振り返る。大学時代、学科ではなく専門教育のための
付属コースを選んだのも「学科より学費が安いし、二年通ったら留学すると決めていたので」。
2007年度の入試要項によると、桐朋学園大音楽学科の4年間の納入金額は約810万円で、国立
音大や武蔵野音大なども同程度。大学の楽器の使用料や受講料が追加されることもある。もちろん、
楽器を購入するとなれば上限はないも同然。
“投資”は幼少から始まる。桐朋学園大生のチェロ奏者、新倉瞳さんの場合、「誕生日にチェロを
買ってもらって」8歳で始めた。著名なチェロ奏者に師事して学び、今夏、初のCD「鳥の歌」を発表した。
人気バイオリン奏者の高嶋ちさ子さんも「子どものころから一生懸命取り組んで、費やすお金は
医学部並み。でも将来の保証は何もない」と話す。大学を卒業後、米エール大に留学した。
「食べていける保証があったら日本にいた」と明かす。
「音大を卒業しても仕事がない状況」に着目した高嶋さんは、若手演奏家を対象にオーディションを
実施した。約100人の応募者から選んだ女性たちと「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」を結成。
メンバーは生活のため、結婚式での演奏などアルバイトもしているという。
(>>2以降に続きます)