06/12/02 22:47:31 0
ミスがなければ何点出ていたか分からない。「すごい。びっくり」。電光掲示板に映し出された歴代最高得点に、
浅田真は目を丸くした。
16歳の天才少女も人の子。SPで2位に8点近い大差をつけていたとはいえ、優勝しなければ2連覇が懸かる
GPファイナル行きが消える。重圧から「初めは笑顔を出す余裕がなかった」。軽やかな曲に乗って滑りだした
プログラム冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は着氷した後にバランスを崩した。
だが、今季は失敗続きだったこの大技を降りたことで「波に乗れた」という。後半の3回転-2回転-2回転の
3連続ジャンプはやや回転不足と判定されたが、スピンで二つ、スパイラルでも一つ、最高難度のレベル4を出した。
細かなミスもあった。しかし、国際スケート連盟の平松フィギュア技術委員は「人よりも難しいプログラムをやっている」と
言い、伊東強化部長は「ミスがなければ夢の200点台に届く」と舌を巻いた。
がけっぷちから自力でファイナル出場を勝ち取った精神力もさることながら、発展途上のプログラムでたたき出した
高得点で、改めて潜在能力の高さを示した。ファイナルの抱負を聞かれ「わくわくしている。トリプルアクセルを
もうちょっときれいに跳べたらいいな」と無邪気に笑った。
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