06/11/17 14:29:04 0
この秋、日テレが夜の報道番組を一新。新番組「NEWS ZERO」に起用
されたキャスター陣はアイドルやモデル、スポーツ選手等々。有名人を起用
した点は功罪半ばすると認めよう。
理解し難いのはメーンキャスターの起用だ。無名に近い旧大蔵官僚で、
知事選に落選した経歴を持つ村尾信尚氏。有権者の信任を得られなかった
素人を看板に据えたのはなぜか。アナウンサーの経験も取材経験もない。
それらを補って余りある見識は?
事実で語ろう。以下は記念すべき初出演の日。内閣法を解説した同僚
の櫻井翔キャスターから「知ってましたか、村尾さん」と聞かれ、首を振り
つつ「知らなかった」と正直告白。初日から痛々しい幕開けとなった。
先月末には、いじめ自殺を報じ「あなたの苦しみはたぶん皆で分かち合
うことができると思うんですよね。絶対死んじゃダメだと思います」と訴えた。
翌日、筑紫哲也氏がTBSの番組で、そうした報道が逆に連鎖を招く危険を
指摘。両キャスターの見識と力量の違いが際立った。
今月6日の放送にも呆(あき)れた。正確に再現しよう。
「自衛隊もある。だけどこれが今まで許されてきたのは専守防衛、専ら守
るため。私はそこの大きなけじめがね、やっぱり海外に自衛隊を出すという
ことは、よっぽど慎重に考えなくちゃいけない」
専守防衛と海外派遣とは別次元の問題であり、日本語としても支離滅裂な
コメントである。隣の星野仙一氏が「私は(村尾氏の発言に)反対」とクギを
刺さなければ、報道番組として浮かばれない展開だった。もはや見るに耐え
ない。日テレはいつまで素人を看板に担ぐのか。(評論家・潮匡人)
URLリンク(www.iza.ne.jp)