05/06/06 01:47:06
（続き）
近年ホリプロは演劇事業を積極展開しており、話題の舞台「電車男」（武田真治主演・８月）も同社が手掛ける。
昨年末に同じ蜷川演出で行った藤原竜也主演のホリプロ公演「ロミオとジュリエット」ではおよそ８万枚のチケット
を即日完売させた実績があるという。
同社は独自にチケットセンターを構え直接販売も行っているが、関係者の話によると、今回の公演では
同社の自社保有分が多く、他のチケット販売業者や劇場側にはあまり割当が回らなかったという。
従って前売初日には確かに各販売所で「即日完売」した。しかし、その後にカード会社を通しての割引販売や、
「追加席」という名目での販売がホリプロによって次々と行われ、さらに当日券も販売するという状況を迎えた。
チケットを諦めて別の予定を組んでしまったファンからは”どこにそんなチケットが残っていたんだ”という
怒りの声も聞かれた。
また、今回主演のホリプロ所属の俳優・藤原竜也のファンクラブでもＦＣ枠のチケット販売が行われたが
受け取った会員の話では「見辛い席」が割り当てられたため、「良席」をオークションサイトなどで別に購入し、
ＦＣ分を安値で転売するというケースもあった。こうしたことがチケットのだぶつきにもつながっているという。
三島由紀夫の戯曲２作「卒塔婆小町」「弱法師」を上演したこの公演自体の評価は高く、99歳の老婆と若き乙女を
演じ分ける壌晴彦の演技や、トラウマを抱えた盲目の若者を熱演した藤原竜也の演技は特筆ものである。
蜷川演出らしい仕掛けも随所に盛り込まれた魅力的な舞台であっただけに、今回の「異常事態」が惜しまれる。
（取材・文 ブルーベリーうどん）
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