06/07/14 16:49:13
キャンパス内のカフェ、ベビーカーを押して一組のカップルがやってきた。
「洗濯していて遅くなっちゃいました」。早稲田大３年の上田恵一さん（２２）、
亜里沙さん（２１）は１児のパパママ。学生結婚だけでも大変なのに子供まで
いる生活はどうなんだろう。その奮闘ぶりを聞いた。
一人娘の咲恵ちゃんはいま８カ月。取材中、突然泣き出した。恵一さんから
「ベビーカーを少し揺すってみて」と言われ、やってみるとピタッと泣きやんだ。
「最近つかまり立ちができるようになったんです」。うれしそうに笑う。
◆交互に授業と育児
昨年４月に結婚、大学から１分足らずのアパートに３人で暮らす。実家は福岡と
神戸で、託児所などは利用していない。恵一さんは法学部、亜里沙さんは第一文学部。
２人の授業が重複しないように登録。授業が終わると一目散に帰って子供を受け取り、
もう１人が授業へ急ぐ。授業が長引いたときの対応やミルクをあげた時間など、携帯
電話で連絡を取り合う。どうしても２人とも外出しなくてはならない時は、恵一さんが
咲恵ちゃんをゼミに連れて行くことがある。事情を知っている教授やゼミ仲間は
咲恵ちゃんを可愛がってくれるという。
周囲の反応について、亜里沙さんは「最初は（どんな反応をされるか）心配で
友達にも言えなかった。でも話すと想像ほどではなかった」と言う。恵一さんは
「（めったに行かない）２次会で『来て大丈夫なの？』って言われると、お前は
普通の大学生とは違うと言われているみたいで、うれしいと同時に悲しい気もする」
と話す。
生活費はそれぞれの実家からの仕送りと恵一さんのコンビニでの夜間バイトで
まかなう。２人が一部屋で暮らすようになった分、仕送り額を減らせたという。
恵一さんがバイトとゼミに追われるため家事はほとんど亜里沙さんが行うが、
咲恵ちゃんをお風呂に入れるのは恵一さんの仕事だ。昼間寝かせすぎると、夜眠
らず動き回る。「キックとかパンチがすごいんです」（続く）
■ソース（毎日新聞）【早稲田大・篠健一郎】
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