06/10/26 22:09:54 0
健康のために体脂肪率を抑えることは実際にとても重要で、
体脂肪率が高すぎる人は心臓疾患やその他の成人病で早い死を迎えることが多い。
もっとも、糖尿病などの慢性疾患から死に至る場合は、
かつてのふくよかな面影がまったく認められないまでに痩せ衰えたり、
脂肪の代わりに腹水で腹がぱんぱんに膨らんだりした状態で死んでいくのが普通である。
だが、極度に肥満した人が心臓発作や事故で突然亡くなって火葬される場合は、
数十キロとか100キロ以上とかの大量の脂肪が火葬炉の中に投入されることになる。
前置きが長くなったが、10月24日のこと、米国ユタ州ソルトレーク・シティーの葬儀場で
体重272キロの男性を火葬している最中に火災が発生した。
火葬場が火事になるなんて、ミイラ取りがミイラになる話のようにも聞こえるが、
火葬炉の処理能力をはるかに上回る量の体脂肪が原因だった。
体重が272キロもあれば、おそらく体脂肪の量は150キロをゆうに超えていたのではないかと思われる
(厳密には人体の6割は水分なので、体脂肪組織の重さというべきかもしれないが)。
われわれの体脂肪は通常時は半固体の状態で脂肪組織に蓄えられているが、
本件では、火葬炉の熱により液状の油脂となって火葬炉の外に流れ出し、
そこで火が点いた。
ソルトレーク・シティー消防署に通報があり、消防隊が現場に出動した。
消防隊到着時には、既に従業員が消火器でほぼ鎮火した後だった。
専門家によると、遺体が極めて大柄で(極度に肥満していて)、
火葬中の燃焼温度が異常に高くなると、このような火災が発生することがあるという。
ソルトレーク・シティー消防署のスポークスマン、スコット・フライターク氏はこう述べている。
「溶け出した液体(液化した体脂肪)は、非常に可燃性が高く、
油脂に引火した場合と同じような火災に至る可能性があります。
当消防署管内でこのような火災が発生したのは随分久しぶりのことですが、
大柄な遺体の場合に過度の煙や炎が発生することは決して珍しくありません」
火災が発生した火葬炉は外部から隔離されており、
独自の廃液系統を備えているので、液化した体脂肪が流れ出しても
下水道や上水道に流入する危険はないとのこと。
火葬場の従業員は怪我や火傷を負っていない。
体重272キロの遺体も火災鎮火後、正常に遺骨と遺灰になったという。
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