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国土交通省が、羽田空港から関西空港に向かう便の飛行経路として、大阪府南部
上空を通る新たな「陸上ルート」案を検討し、大阪府に打診していることが分かった。
来年8月の第2滑走路の供用開始を控え、至上命題の「年間発着13万回」達成の
ため、利便性の向上を図る狙いがある。
ただ、騒音対策で海上に開港した当初の理念がさらに後退するともいえ、地元の
反発も予想される。
現在、羽田から関空へ向かう便は、愛知県知多半島付近を起点に西南に折れ、
和歌山県上空を通過し、紀伊水道に出て旋回した後、関空に着陸する。
所要時間は1時間15分ほどかかり、約1時間の羽田―伊丹線に後れをとっている。
国交省は関空の競争力を高めるため、時間の短縮を計画。
知多半島までは同じルートで、その後、西進して大阪府上空を通過、関空に着陸する
ルートを検討している。
具体的には、現在、関空から羽田へ向かう便が通っている、大阪府貝塚市や富田林市
付近などを経て知多半島上空に至る「河和(こうわ)ルート」に沿った空路があがっている。
所要時間は羽田―伊丹線と同じ1時間程度に短縮される見通しだという。
環境への影響について、国交省は「出発便と同様に大阪府上空では8000フィート
(2400メートル)以上を飛ぶため、騒音上の問題はない」としている。
府空港対策室は「検討していることは承知しているが、具体化するかわからず、コメント
できない」としている。
関空の飛行経路は当初、当時の運輸省と大阪府などの地元自治体が「海上ルート」に
限定することで合意した。
しかし、発着回数の増加に伴う空域の混雑に対応するため、97年に同省が「陸上ルート」
の新設を提案し、府などが受け入れた。
現在、出発便では、関空対岸の貝塚市などの上空を東へ飛び羽田へ向かう「河和ルート」
や、大阪市や大津市付近を経由して北海道などに向かう「大津ルート」などがある。
到着便では、浜松市から和歌山県上空を横切って紀伊水道を北上する「浜松ルート」と、
淡路島を通過する「淡路島上空ルート」がある。
ニュースソース
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画像:関空に離着陸する現行ルート
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