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12月16日(ブルームバーグ):東芝の傘下で原子炉開発世界最大の米ウェスチングハウス・
エレクトリック(WH)は16日、中国から原子炉4基建設契約を受注した。同プロジェクトの
規模は53億ドル(約6263億円)に上るもので、WHは仏アレバを抑えて契約を獲得した。
この契約受注により、米国で5500人の雇用が創出される見込み。
米エネルギー省が16日発表したところによると、ウェスチングハウスは、浙江省三門と広東省
陽江で原子炉4基を建設する。ボドマン米エネルギー長官と中国国発展改革委員会(国改委)
の馬凱主任が16日、北京で契約に調印した。
中国は全発電量に占める原発の割合を現行の2.3%から2020年までに4%に拡大することを
目標にしている。目標達成には原子炉を年間2基ずつ追加することが必要となる。入札には
仏アレバと独シーメンスの合弁会社フラマトムANPやロシアのアトムストロイエクスポートも
参加していた。
UBSの香港在勤アナリスト、アリス・フイ氏は、「慎重を期した政治的決定という側面が強い」と
述べ、「発注によって米国との通商摩擦が緩和する可能性があるし、中国には米国の新技術を
利用したいという願望もある」と分析した。
守護 清恵
更新日時 : 2006/12/16 17:06 JST
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