06/11/18 00:37:55
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セイコーグループの電子部品メーカー、セイコーインスツル(千葉市美浜区)は17日、創業家出身で
最高経営責任者(CEO)の服部純市会長兼社長代行(55)を解任し、新社長に新保雅文取締役(60)を
昇格させる人事を発表した。服部氏は取締役として残るが、子会社の上場方針などをめぐる
ワンマン経営が他の経営陣の反発を招いたとみられる。
16日夜に開催された取締役会で解任の緊急動議が出され、服部氏を除く出席者全員が動議に賛成した。
解任理由について同社は「プロセスを軽んじた独断専行的な経営が目立ち、会社に不利益をもたらす
可能性が強かったため」と説明している。同社は子会社2社の株式上場などを計画していたが、
服部氏の意向から凍結されている。
服部氏は平成11~15年まで社長や会長を務めた後、経営不振からいったん名誉会長などに退いたが、
今年5月に当時社長だった茶山幸彦氏(59)=現取締役相談役=が病気で退任したのを機に
CEOとして復帰。社の全権を握っていた。
当面は会長やCEO職は置かず、新保氏を中心にした集団指導体制になる見通し。ただ、株式の過半数を
創業家が保有しており資本政策も今後の課題になりそうだ。