06/09/06 07:05:50
消費者金融10社が債権回収のため借り手全員に生命保険を掛けていた問題で、大手5社で
支払いを受けた件数が昨年度1年間で延べ3万9880件あり、このうち自殺によるものは判明して
いるだけでも3649件に上ることが分かった。この保険の支払い状況が明らかになるのは初めて。
全体の件数の中には死因が分からないものも多く含まれており、借り手の自殺によって
消費者金融に生命保険金が支払われた件数はさらに多いとみられる。多重債務者が自殺に
追い込まれている深刻な実態が浮かんだ。
長妻昭衆院議員(民主)の質問主意書を受け、金融庁がアコム、アイフル、武富士、プロミス、
三洋信販の大手5社と、契約先の保険会社の双方に聞き取り調査し、明らかになった。
業界団体の調べによると、消費者金融利用者の1人当たりの平均借入件数は大手以外も含め
3.2社。今回のデータでも複数の業者から借り入れていたケースがあり、実際の人数は明らかに
されていないが、支払総件数に占める自殺件数の割合は9.1%に上る。厚生労働省の05年
人口動態統計では、20歳以上の死亡者に占める自殺者の割合は2.8%だ。
この保険は「消費者信用団体生命保険」と呼ばれ、大手消費者金融から借り入れる際、契約と
同時に借り手を被保険者とする加入手続きが取られている。借り手が死亡した場合、保険金は
消費者金融に支払われる。契約後1~2年以上たったケースでは死亡診断書などの提出を省略
できるため、3万9880件の中には死因が不明のものも多数含まれている。金融庁は、保険金が
支払われた総数に占める実際の自殺件数の割合は10~20%に上るとみている。
>>2に続く
▽News Source MSN-Mainichi INTERACTIVE 毎日新聞 2006年9月6日3時00分
URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)
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