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◇労災、場所偽り報告 シャープ下請け会社
液晶テレビを作るシャープの亀山工場(三重県亀山市)で04年3月に
全治約1カ月の労災事故が起きたのに、シャープの工場ではない場所で
事故が発生したように偽った「労災とばし」の報告書が下請け会社によって
作成され、労働基準監督署に提出されていたことがわかった。
けがをした男性(43)は、多重な偽装請負のもとで働いており、
三重労働局が実態調査に入る。
偽装請負は安全に関する責任の所在がメーカーと請負会社の間で
あいまいになり、労災隠しや労災とばしが起きやすいといわれている。
事故があったのは、亀山工場内でパネル材料や薬剤を運ぶ工程。契約の上では、
シャープはこの業務を元請けの「日新」(横浜市)に委託し、元請けは1次下請けの
「光明」(埼玉県狭山市)に、さらに1次下請けは2次下請けの「アサヒサービス」
(愛知県安城市)に請け負わせた。けがをした男性は2次下請けに雇われていた。
しかし、1次下請けも2次下請けも男性を自社の指揮命令下に置いておらず、
人材派遣をしただけの「偽装請負」だったことが朝日新聞社の調べで明らかになった。
その場合、男性は元請けかシャープの指揮下にいたことになる。
男性は作業の際、PHS(簡易型携帯電話)を渡され、シャープの正社員から
頻繁に具体的な指示を受けていたといい、偽装請負にシャープも関与していたと
主張している。(続きます)
ソース(朝日新聞)URLリンク(www.asahi.com)
▽多重下請けのもとで起きた労災事故
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