【労働環境】すべてのプロジェクトは“死の行進”なのか 自己犠牲を自ら捧げる日本人のメンタリティー [06/06/08]at BIZPLUS
【労働環境】すべてのプロジェクトは“死の行進”なのか 自己犠牲を自ら捧げる日本人のメンタリティー [06/06/08] - 暇つぶし2ch4:明鏡止水φ ★
06/06/08 23:41:25
 つらい労働とプロジェクトの成功。そこに因果関係はあるのだろうか。むしろ過重労働は
ミスを誘発するのでプロジェクトにとっては危険因子である。しかし、「自分の苦痛をどこかに
いる神に供物として捧げればプロジェクトは成功する」というアニミズム的感覚を、我々は心の
どこかに宿していないだろうか。


■日本人は“プロジェクトX”から抜け出せないのか

 こんなことを書くのは、NHKの「プロジェクトX」という番組が高視聴率を獲得し、少なくとも
NHKの経営から見れば成功作となったからである。

 「プロジェクトX」成功の原因は、プロジェクトを描くフォーマットにあった。つらいプロジェクト、
成功への道は見えない。そこで「男たちの逆転をかけたドラマ」(だいたい番組開始35~40分ぐらい
だったか。「水戸黄門」を想起させる)が始まって、めでたくプロジェクトはうまくいく。

 多くの人々がこのパターンにはまり、日本PTA全国協議会は「プロジェクトX」を2003、2004年度の
「子供に見せたい番組」に選定するまでになった。

 少し考えれば、この構図が欺瞞(ぎまん)であることはすぐ分かる。「男たちの逆転をかけたドラマ」
を仕掛けなければならないという時点で、すでにプロジェクト管理は失敗しているのだから。

 プロジェクト管理の失敗を、現場の過重労働でかろうじてカバーするというのは、決して誇る
べきことではない。むしろ失敗事例として研究すべき対象だろう。では、そんな事例に、なぜ
我々は涙してしまったのだろうか。そこには「本当に意味のある労働」と、「なんだかよく分から
ないプロジェクトの神に捧げる供物としての重労働」を混同する、我々の心性があったのではないか。

 「プロジェクトX」は、「プロジェクトX展」という展示会で登場企業から協賛金を集めたことが
露見したり、番組に登場した相手から「事実と違う」と抗議を受けたりして、放映を終了した。
「男たちの逆転をかけたドラマ」というフォーマットで切り取れる事例がそうそうあるはずもなく、
最後は事実の偽造に走ったわけだ。それは事実に基づく番組として許される行為ではなかった。



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