06/06/08 23:40:11
本書の冒頭に「ベテラン連中が参加したプロジェクトは、すべてデスマーチプロジェクトなの
だから」という一文がある。いきなり読者はアッパーカットを食わされる。プロジェクトは
すべからくデスマーチ(死の行進)だって、それはどういうことだ?
■希望が悲鳴に変わっていく
物事を立ち上げる時は、大抵楽しい。あんなことがしたい、こんなこともしたい、あんなこと
ができたら便利だろう、こんなことが実現できたらきっと世間は驚くに違いない ― 希望は
膨らみ、希望とともに最終的に作り上げるべき成果もまた膨らんでいく。
ところがひとたび実際の開発に入ると、「ああしたい、こうしたい」という希望はかなりの場合、
「こんなはずじゃなかった!」という悲鳴に飲み込まれていく。
思ったような結果が出ない。スケジュールが遅れていく。その一方で締め切りは動かない。
さらにはある程度開発が進んでから「ここはこうしたほうがいい、ああしたほうがいい」という
ことも分かってきて、仕様が変更される。仕様が変われば関連する部分はやり直しだ。また締め
切りがきつくなる‥‥最後に破滅がくる。プロジェクトの失敗だ。
「事前の詰めが甘かったからだ」「単なる準備不足」と切って捨てるのは簡単だ。しかし、なぜ
多くの開発計画でこのような事態が発生するのだろうか。そこには当事者の準備不足以上の、
構造的要因が存在するのではないだろうか。
>>2-5に続く
▽News Source nikkeibp.jp SAFETY JAPAN 2006年06月08日 17時54分
URLリンク(www.nikkeibp.co.jp)
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●デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか エドワード・ヨードン著
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