06/02/15 12:54:09
ライブドア事件は、貯(た)めるよりも殖やすのをもてはやす世相を映し出した。
家計の「虎の子」が、株などの投資に向かう背景には、ゼロと見間違えそうな預金利息の低さがある。
銀行は好業績を上げるのに、預金者に還元はしないの?
「預金して受け取る利息は事実上ゼロで、借りた場合に支払う利子は高い。
銀行だけが一方的にもうかる、こんな資本主義って一体何なんだ」
東京都西東京市で、飲料や旅行を扱っているベンチャー(新興)企業の役員(56)は十四日、
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の「純利益が一兆円を超える」との経済紙の報道に、こう憤った。
厨略
■『預金が2倍になるには1800年かかる』
複利の場合、72を金利のパーセンテージで割ると、預金が二倍になる年数が出るという法則だ。
「金利6%なら十二年。十五年前のバブル崩壊時の預金が、とっくに二倍になっていた。一千万円預金した人なら、月々の食費ぐらい出ていた。
ところが今の金利、例えば0・04%なら、二倍になるまで千八百年かかる。
邪馬台国の卑弥呼が預金していたとしても、今やっと二倍になった計算だ」
紺谷氏は、貸倒引当金が戻ったから一見、もうかっているように見えるが、本当の体力はついていない、という銀行側の説明にも首をかしげる。
「つまり、貸倒引当金を積み過ぎていたということでしょ? 予想外の利益が出たわけです。ならば、金利をあてに老後などの
人生設計をしていた預金者に、きちんと還元しなくてはならないはずだ」
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