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歳入の基礎となるべき税金は、日本人に重く、朝鮮人に軽かつた。昭和十二年度において内地における
国民一人あたりの課税額平均六円三十五銭八厘であつたとき、朝鮮人のそれは、只の八十八銭五厘で
あつた。又先進国が植民地における唯一の大衆課税であつた人頭税と塩税はとらず、朝鮮人は本土の
日本人よりも一俵一円五銭安い塩を嘗めることが出来てゐた。
だから併合以来つねに朝鮮総督府の予算は赤字つづきで、大体毎年平均一千三百万円位づつの補給
金を出さなければ均衡予算とはならなかつたのだ。時に三千万円以上の補給金を出したことも珍しくなか
つた。随つて国家予算に於て十数億、民間投資に於いて五十億を本国から持出してゐた。かくて朝鮮の
経済社会は、容易に資本主義の初期にすら達し得ず、未だ搾取の対象にさえなつていなかった。それは
資本主義の前提である封建社会をもたなかつたからである。
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