04/07/17 09:04 aquVp1ut
麒麟さん
高村の詩を入れること私は賛成です。現在の視点ではどうあれ、大東亜戦争には大義が
あり、その大義あるゆえに高砂族も志願したということは明らかにしておくべきだと思います。
でなければ、「侵略戦争に加担させた」とか「だまして参加させた」という誤ったイメージを
与えかねないと思います。
今回は日本時代の台湾で警官をしていた方の手記から引用します。
『遥かなるとき台湾』青木説三 燃焼社
俺がここへ着任するより大分以前のことであったが、中野の集落に住んでいた「アラン」
という名のブヌン族の青年が軍夫として応召した。おそらく彼は、ブヌン族の中から出た
最初の応召者であったと思う。
その後、俺が着任してから「アランが戦死した」という公報を受け取った。
ブヌン族から戦死者が出たのも、応召者になったときと同様に、おそらく彼が最初だったの
ではないだろうか。
出征する以上は「戦死は覚悟の上」とはいうものの、いよいよとなってみると、この現実
をどう受け止めるか。何しろ、相手はブヌン族である。この事実を遺族に何といって伝えたら
いいのか迷った。
もともと応召にあたっては、お国のためであり「戦死もあり得る」とは、当の本人もまた
家族も承知のはずである。だが、実際に戦死という現実に直面して、彼らが素直に受け入れて
くれるであろうか。いや、「ほかの集落のブヌン族までが騒ぎ立てるようなことにならないだ
ろうか」と不安であった。