04/07/10 08:39 jtvJIxH3
おはようございます。『還ってきた台湾人日本兵』からの引用を続けます。
「日本精神、大和魂ですよ」と、きらきらした目でじっと見つめるピューマ族の元高砂
義勇兵、陳徳儀(岡田耕治、ハパプリン・クラサイ、80)ですら、台東の自宅の土間
でしばらく話し込んでいると、こんなこともしんみりと語り始める。
~中略~
日本のために命を投げて帰ってきた。一日本人として高邁まる理想を抱いて、清純
なる日の丸の下に働いてきました。日本人の心、日本人の情けを持っている。(しかし)
日本人並みになぜしてくれない。当時、私は日本人。できるなら日本人並みにしてくだ
さい。
いくら(払ってくれ)は私言わない。日本政府、元日本兵に何の補償もない。今も毎日
苦労して生きている。日本人は私たち(元高砂族義勇兵を)どう見ているのか。決して
日本人を恨んでいません。恨むのは原子弾(原子爆弾)の犯罪を犯したアメリカです。
戦争はしてはならないものです。今、日本人の情けがほしい。
陳の話を少し続ける
今でもモロタイ島の砲煙の臭いがよみがえります。屍の痛ましい姿が忘れられない。
(上陸してきた)アメリカ兵と迫撃戦のとき、(突然の高砂義勇兵の形相に驚いたのか)
アメリカ兵が銃をその場に置いて逃げ出した。その銃を拾って後ろからアメリカ兵を
やる。弾に撃たれたアメリカ兵をみたら、みじめなものでした。もし高砂義勇兵がいなか
ったら(ジャングルで)日本兵はどうなっていたか。先頭は私たちが遊撃戦、切り込み隊。