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光秀にとっては天正十年六月二日の信長の軍事的大空白の一日しか
チャンスはなかった。そして彼はそれを正確に捉えていた。彼に
とって少なくとも信長とその側近、ひょっとして信忠までも殺せる
二度とないチャンスだった。
信長が生きていたらどうなったか？徳川鎖国の日本総ヒッキーは
回避され、わが日本人とその軍団は、ルソン、台湾、安南、シャム、
ジャガタラ、そしてオーストラリア、ニュージーランド、アラスカ、
カリフォルニアと植民していたのだろうか？日本人の世界人口は、
アングロサクソンのごとく数億に達し、その領土は東南アジア、
シベリア、アメリカ、オセアニアに拡大していただろうか？満州は、
中国はどうなっていただろうか。