02/04/12 06:00
大阪府八尾市の市立小学校の今春と昨年の卒業式で、
日本国旗とともに韓国旗が壇上に
掲揚されていたことが十一日、わかった。
在日韓国人が多い土地柄を踏まえ、学校長の判断で実施したという。
教育現場における式典などの国旗掲揚は学習指導要領で義務づけられている。
大阪府教委は「学習指導要領の趣旨や社会通念からみても、
日本の公立学校の入学式や卒業式で他の国旗は掲げないのが原則」と否定的な見解を示している。
八尾市教委によると、同小は昨年三月の十二年度卒業式では
壇上に国旗、韓国旗、校旗を三脚で並べて式を行った。
今春の十三年度卒業式では壇上正面に
国旗と校旗を並べて張り、壇上に韓国旗を立てたという。
同校は全校児童約三百人のうち二十数人が韓国籍という構成。
両親が帰化していたり、一方が韓国籍だったりするケースも多い。
校長によると、平成十二年四月の同校着任後、
以前から考えていた国際理解教育の観点から
「子供たちに国旗について考えさせるためにも
韓国旗を掲揚した方がいい」として同年末、市教委に実施を打診した。
市教委は府教委に見解を求めたが、日本国旗以外の
国旗の取り扱いに関する規定がない、との趣旨だったため、
「公立学校の自主性を損なわないよう」としたうえで校長の判断に委ねた。
校長は「日本の児童と一緒に学んだ韓国籍の児童を
卒業式でたたえたい」と、実施に踏みきったという。
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