02/06/10 00:30
W杯の敗北にロシアでサポーターが大荒れ
【モスクワ9日=瀬口利一】W杯の日本―ロシア戦で9日、日本の勝利が決まると、モスクワ市中心部では、興奮した一部の群衆が火炎瓶を投げたり、止めてあった車20台以上を破壊、7台が放火され、炎上するなど騒乱状態となった。
インターファクス通信によると、この騒ぎで何者かにナイフで刺されたとみられる男性1人が死亡、約30人以上が負傷して病院に運ばれた。
クレムリンそばのマネージ広場には、特設された大型スクリーンの前に2万人以上のファンが詰め掛けた。前半はロシアの選手の活躍のたびに大きな歓声が上がるなど盛り上がっていたが、後半に稲本選手がゴールを決めると
「オー」と大きなため息。ビールを飲んでいた若者の一部が群衆の中に火炎瓶を投げ始め、やけどやガラス片で負傷する人が続出した。また、本紙記者に対し、「もう帰れ」とののしるなど激しいいらだちや憤りを示す者もいた。
若者たちはその後、下院ビル周辺に止めてあった乗用車を横転させたり、商店街のガラスを打ち割るなど暴徒化。カルーガ広場近くの日本食レストランも窓ガラスを割られた。(読売新聞)