10/06/12 21:19:11 0
「女はおぞましい」
中学の頃、クラスにWさんという女子がいた。彼女は先天的な病で体がただれていて、声もうまく発声できなかった。
おとなしい子でいつも本を読んでいた。
男子の友人はいなかったが、女子の友人は不思議と多いようだった。
修学旅行で旅館に泊まった時、友人が女子の部屋に遊びに行こうと言い出した。
俺も同意して、どうせだからこっそり行って驚かせてやろうってことになった。
そしてひそかに女子のいる部屋に行く事となった。
ベランダづたいに消灯後の暗くなっている女子の部屋へ行き、窓越しに暗い部屋を見るとおぞましい光景が…。
体育座りで座り込むWさんを円になって囲むようにクラスの女子全員が立っていた。
そして、Wさんに対して「豚」「焼けど野郎」などと罵声を浴びせていた。
さらにクラスで最もかわいかった子が「じゃあ、カツラはずしまーす」と笑いながら言ってWさんの頭に手を伸ばした。
次の瞬間、Wさんの髪の毛が全部その女の手にあった。Wさんは頭皮も病気で、髪の毛が生えないためカツラをしていたのだ。
目の前の女達のおぞましい光景とショックで何が何だかわからない俺の前で、女子はWさんを蹴飛ばしたりカツラをライターであぶったり。
Wさんはかすれた声でうめく。助けを呼びたくても呼べないのだ。
俺と友人は「やめよう…」「ああ…」、虚しい気持ちでそう言うとその場を去った。
次の日、Wさんもクラスの女子も何事も無かったように京都を観光していた。
それが余計に女というものをおぞましく感じさせた。
時がたって同窓会が開かれた。Wさんはすでに亡くなっていた。
俺は思い切って女達に修学旅行でのことを聞いてみた。
すると例の一番かわいかった女の子が「あんなの別に死んだっていいじゃん」と言った。
それどころか他の女達も「そうだよ」「いいんじゃないの」と言って彼女に同意していた。
趣旨がちょっと違うかもしれないが、これが俺の経験した最も女を醜い生き物だと感じた実話です。