【モージョレール】詩を書く喪女【銀色夏喪】at WMOTENAI
【モージョレール】詩を書く喪女【銀色夏喪】 - 暇つぶし2ch87:彼氏いない歴774年
10/06/26 22:20:08 hPgwiTkU


88:彼氏いない歴774年
10/06/28 22:05:38 bRp8fkNT
曇り空にきみの声を乗せている
ネコの爪で引っ掻かれない高い高いところに



89:彼氏いない歴774年
10/07/04 10:47:33 /alvQaGC
詩ではないけど…五七五。

黒い服 素材によっては ゴミ目立つ

ブラジャーの ホックは二連が フィットする

90:彼氏いない歴774年
10/07/06 14:38:47 y/94zS2u
陽炎の向こう側 楽しげな笑い声

あの中に入れなくて
私はいつも独り 遠くから眺めてるだけで

真夏の砂利道は 素足には熱くて
夜が来るのが恋しかった


差し出された手を
握り返せなかった私を
寡黙な月が照らし出す

ナイフを隠し持っていたのは
私の方なのに

きっと世界は私が思う程
怖いものではないのかも知れないけれど
少し疲れた色をしたレンズ越しに見える世界は
歪んだままで

夜が明けてしまう前に
朝に焼かれてしまう前に

逃げて逝く月を追い掛ける様に
裸足で駆け出した

通り過がる無表情で冷たい夜風は
傷付いたこの足には心地良くて

安らげる日々を 暗闇の中に求めてた

手の平から溢れ出した紺色に
溶けてしまいたいと願った心が
哀しいビロードを靡かせる

淋しい空から降りてきた
控えめな星達が 静かに奏で始める

明るくなっていく空に消されても
鳴り止まない 優しい歌を


今、こうして呼吸する世界のカケラを
悲しいものにしてしまった 私にでさえ
平等に朝は訪れる

例えあなたの望んだ明日じゃなくても


 

91:彼氏いない歴774年
10/07/09 12:42:34 b/Ks2jUT
優しい人になりたいと
あなたは泣いた

あなたは優しいと
私は泣いた

私を泣かせていると
あなたが泣いて
私は泣いて

優しさばかり
そればかりなのに
涙ばかりが落ちていく

誰も傷つけたくないと
その掌に刺を包み
傷つく掌を握りしめる

固く柔らかく
握りしめた掌

優しい人になりたいと
優しい人が泣いている

92:彼氏いない歴774年
10/07/09 23:37:08 +5cbieYF
支援

93:彼氏いない歴774年
10/07/09 23:43:32 s/4c0QMg
>>91
心にグッときてなんだか泣いてしまった
友達にそういう人がいるからかな

94:彼氏いない歴774年
10/07/10 00:17:25 b6fhNweO
いつの間にか此処まで来てた。

深い泥沼は気付かぬうちに私の脚を捕らえ、絡み付いて離さない。
薄暗い思い出の中を、暗闇が駆け足で走ってく。足跡で黒く染まってく。

いつの間にか此処まで来てた。

いつの間にこんなにふかみに嵌まっていたの?
いつから私の暗闇にランタンを持ち込んだの。

いつの間にか此処まで来てた。

こんな深淵に来る気はなかった。
気付いた時にはぽつんと光っていたランタンは、頭上に広がる空になっていた。

いつの間にか此処まで来てた。

戻れないのに先にも進めない。君の隣には永遠を感じさせる存在。

いつの間にか此処まで来てた。もうもどれない。

95:彼氏いない歴774年
10/07/10 02:07:51 QwubnSM8
>>91
せつない

96:彼氏いない歴774年
10/07/14 21:36:40 6U/HPChj


97:彼氏いない歴774年
10/07/14 22:36:53 Dm1sinfH
ただいま
メッセージは ありません
久しぶり。元気?
センターに 届きませんでした

咳をした
こほん、と部屋に響いた

あの子の目がぐぅるりと回った
「私、嫌われてるし」
そうじゃないよと
そんなことないよと言えと
目玉が語る

私はただ
おかえりと言ってくれる人に出会いたい

あの子に微笑む余裕をくれる
おかえりをください

98:彼氏いない歴774年
10/07/16 00:05:27 2guAXEbG
なにか足りないと思ったら
蝉の鳴き声が聞こえない

バケツで冷やした丸ごとすいか
お風呂上がりの扇風機
冷えたすいかを八分の一
庭に向って種飛ばし
少し冷たい夜の風サンダルの指先

遠くの町
疲れて歩く夏の夕暮れ
八分の一のスイカを買った
ベランダに出て一つ種を飛ばす
明日からまた頑張ろう

99:彼氏いない歴774年
10/07/16 00:15:16 rlxNnzsX
>>98
うわあああああ
なんだか胸の奥にしまっておいた夏の思い出がぶわっとよみがえった
明日カットスイカ買ってこよう

100:彼氏いない歴774年
10/07/16 21:28:50 Yjaryzqe
「マイクロニスト」

僕の身体の半分程の一日を
夜色を纏った 時計の針が刻んでいく

宇宙を旅する 大きな黒い鯨が
低く、鳴き声を響かせれば

僕は枕の下に隠した 銀のナイフを取り出して
両手いっぱいの月の雫を垂らす

それを見て、「綺麗だ」とはしゃぐ君は
いつも何故か窓の外で

この空で弱々しく輝く 星の様だと思った


やがては消えて逝く 儚い光だとしても
僕の瞼の裏に拡がる 小さな宇宙が
指先だけで感じた温もりを
忘れたくないんだ、と
寂し気に黒いカーテンを揺らす


金米糖の様な言葉をくれる
君に出会ったことだけが

ちっぽけな僕の
小さな幸せ



箱の中に押し込めた
僕の宇宙が溢れ出す

空を泳ぐ 眠ったままの魚達が
小さな小さな星達を吐き出して
波の上、ランプを燈していく

僕の秘密のナイフも
キラキラと 光の砂を身に纏って
それを見て 嬉しそうに微笑む 君は
今日も何故か窓の外で

僕はそんな君が 綺麗だと思った


独りきりの夜は 静寂の中
穏やかに侵攻する 僕の宇宙を
「おやすみ」と宥めて
そっ、と 背中を抱いてくれた

何も持たない 僕に生まれた
たった一つの 誇り

消え入りそうな 鈴の音で唄う
君のことを 守りたいと思った

ちっぽけな僕の
小さなプライド

101:彼氏いない歴774年
10/07/19 17:52:06 UTDYFlqn
喪女板は
羽化せぬ蝶の
憩いの場

102:彼氏いない歴774年
10/07/20 23:33:43 UBLq1AS1
インドである若い男女が
駆け落ちしようしていた

けれど女は男よりもカースト(身分)が下だったから
男の両親、親族により棒で殴られ蹴られして
死んだ

この国ではカーストの違う者同士の結婚は
絶対に認められない
親が決めた相手としか結婚できない
それがヒンドゥー教の掟

殺人は悪いこと
だが、この社会では「名誉殺人」として
正当化されているという
自殺に追い込む、殺害する、それが許される社会

掟破り、家柄を汚した、一族の恥
命より大事にされる宗教の掟と虚栄心

社会の大多数が感じる正義が正当だといえるのか
数の原理か
私が正しいと思うことは、間違っているのか

本気で愛し合った彼らに、何の罪があるのだ

宗教、社会、規範
誰かが定めたルールは本当に正しいものなのか
そこから逃れるものは異端者か反逆者か
従順に犬のごとく
首輪をつけて歩くことが幸せか

社会から逸脱した者は
その者自身が悪いのか罪なのか甘えなのか

私には分からない


※詩というよりコラムみたいになった
今日、新聞でこのことを読んで思ったことを書きました

103:彼氏いない歴774年
10/07/22 21:29:49 hIgdiGFe
age

104:彼氏いない歴774年
10/07/22 22:12:09 D8S3F/eF
買い物に行く

磨かれた床を歩く
黒い壁に反射する私
白手袋の女たち
鞄を買う

ワンピースを着たマネキン
5桁の数字
誰もいない店内
服を買う

雑踏を抜ける
低俗な笑い声は嫌い

ガラス張りの箱
恭しくひざまずく店員
赤いパンプスは眩しい
靴を買う

溢れる色の濁流
ポスターの外人に睨まれる
私を輝かせる一番の近道
口紅を買う


手に持った戦利品
私は綺麗になる、必死に
幾らでも出すわ
あなたが振り向いてくれるなら

気付かないふりをしよう
あなたが見向きもしないことも
うるさい電話のベルも
全部

105:彼氏いない歴774年
10/07/23 17:19:16 lSx60/bK
「浴室」

固体と液体の
消える境界線

その上を漂う心

溶けもしない
固まりもしない

手で掴めるはずもなく

わあわあと
涙を流す


106:彼氏いない歴774年
10/07/24 03:22:48 2P1YMlu4
はじめまして
こんにちは
久しぶり
さようなら

何度も交わしたあいさつに
返る声はもう無いのですね

今でも本屋であなたに似た後ろ姿が
立ち読みしているのを見ると
思わず声をかけそうになります

そっちはどう?
こっちは今年もひまわりがたくさん咲いたよ
頑張って草取って種撒いた甲斐があった
写メ送るから見てね

携帯の画面には送信に失敗したと出たけど
あなたに届く奇跡を信じています
私のアドレスは今でも変わりません

本当はありがとうと伝えたいのに
あの頃と同じ様に今でも気恥ずかしい
わかってて面白そうに笑うんでしょうね

何十年経っても
多分そっちに行っても伝えられない

だからまた会えたら久しぶりと
無事にまた会えて良かったよと
そう言おうと決めています

寂しかったと会いたかったは
こっちに置いていきます

それまでは
あなたに会える日がくるまでは
踏ん張って生きていきます

久しぶり
また会えてよかった
あなたに会えてよかった

107:彼氏いない歴774年
10/07/28 10:28:31 tzIi1u+j
子供のころ近付きたいと手を伸ばした空
大人になって近付いたけど
あの頃よりも空は狭くなってしまった

子供の時見ていた空は高く広く
地平線の向こうまで続いていた
きっと大人になると世界は広がると
そう思っていた

行ける所は増えたけど
どこにも行けなかったあの頃よりも
世界は小さくなってしまった

世界の果てを探して走り続けた
追いつけない虹の向こうは世界の果て
いつまでも追いかけてくる月は
世界の果てに浮かぶ太陽

世界に果ては無いと知った代わりに
自分の果てを知ってしまった

近付いた空に手を伸ばしてみる
空は高く広く地平線の向こうまで
知っている
知っているのに
どうして悲しいのだろう


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