09/12/04 16:09:01 7GtYdtEq
保険医な妄想。アレ?養護教諭だっけまあいいや^p^
とある中学校に保険医として赴任したばかりの喪子。
なりたかった職業に就けて嬉しくはあったけれど、喪ゆえの緊張と不安で毎日がぎこちなく、楽しさはあまりなかった。
で、そんなある日に転機が訪れる。
お昼休み、保健室にて昼食をとる喪子。
あまり学校に馴染めていないという現状に悩みながら、まあなんとかなるかなと適当に考えていた。
『やべっ!』
何か遠くから聞こえた、と思うと同時に大きな音が保健室に響く。
グラウンドから飛んできたサッカーボールが窓ガラスをぶち破ったのだった。
「うわあ」
あまりのことに喪子呆然。
幸運にもボールはベッドのカーテンに当たったため、室内被害はガラス片程度。
とりあえずサッカーボールを窓から投げ返し、ガラスを片付けて用務員さんに連絡しようとすると
「いってー!」
「……ん?」
「いってーなー!謝りに来たのに話も聞いてくんねーのかよ!」
外の植え込みから出てきたのはジャージ姿の少年。頭をさすりつつ、反対の手にはサッカーボールを持っていた。
「……おっと」
よく見れば少年のデコは赤く、どうやら喪子の投げたボールが命中したらしい。
「ごめんごめん。おら、冷えピタ貼るからこっち来なさいな」
「えっ、そんな痛くなかったしいいよ!」
「駄目。頭の怪我は注意しないと怖いんだから、早く来なさい」
てな理由で出会った少年をきっかけに、喪子のコミュニティが段々広がっていく。