09/11/29 17:49:44 zinZJLXB
悪魔や妖怪が仕事として人間界に来ている妄想
人を誘惑したり騙したりして、生気を貰い、それを魔界で還元し暮らす
いわば、人の生気が通貨のような役割をしている
最近は色々とアレなので、死なない程度に持ってくる決まり
喪子は見習いダメダメ淫魔、容姿も平凡で、淫魔な技量もない
淫魔の癖に経験がなさ過ぎてウブ、余計に仕事がうまく行かないと悪循環
最近では、魔界でも相当な田舎にある喪子の実家から
人間界で働くのは諦めて、帰ってきて結婚でもしろと言われている
喪子も己の出来なさ具合に悩み、教官に相談
教官は無精ひげを生やした、タバコの似合う大人
ものぐさだが面倒見がいい人で、頑張ってる喪子も見ているので
最後のチャンスに、恐らく此処ならと、とある一家を見つけてくる
妻に先立たれた父一人に、大学生の長男、中学生の次男、末っ子小学生の一家
こんな男家系なら、一人ぐらいは騙せるだろうと教官はビクビクする喪子を
魔界の穴からその家庭に向けて放り込む、文字通りぽいっと
空から落ちて来た喪子を、見つけたのは次男と末っ子
思わず魔力で浮いてしまった喪子に、リアルラピュタとはしゃぐ兄弟
あなた達の生気を貰いに来ましたとは言えず、慌てる喪子
魔界では、地上に落ちるまでに何の対策もしない喪子に、頭を抱える教官
座学や魔法の成績はいいのに、実践になるとトコトンだめだとため息を吐く
人に浮いている所を見られた喪子は、頭が真っ白に
慌てすぎた喪子はふら付いて転び、庭の植木鉢に頭を殴打、気を失う
次男&末っ子はビックリして、とりあえずと喪子を家の中に連れ込む
何とかセーフと教官は喪子の書類に、仕事開始の印を押すのだった
(続く↓)