人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ6at WMOTENAI
人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ6 - 暇つぶし2ch222:彼氏いない歴774年
09/06/05 07:07:23 71SBHFDm

異界に捧げられる妄想



模序村に住む、平凡な喪乃、親を幼い頃に失い、姉と二人暮らし
畑仕事、水汲みなど忙しいが、それなりに平和に暮らしていた

そんな、模序村にはとある掟があった
数十年に一度、一番夜が長い日、社に御旗が立ったら
異界の者たちに娘を一人捧げること
普段は平和な模序村、当然、若い子達はそんな事知らない
村の長老達によって秘密裏に伝えられて行くのだ

掟は絶対で、選ばれた娘は美しい着物をまとい境の祠に行かされる
ある日、社に御旗が、そんな掟に選ばれたのは喪乃……ではなく喪乃の姉

喪乃の姉は誰もが認める器量良し、性格もとてもよい美人だ
喪乃の姉は掟と内容を告げられ、悩み悲しむ、彼女には恋人が居たからだ
そんな姉を喪乃は見ていられなくて、掟の夜に喪乃は姉と彼を逃がす

代わりに異界の祠に行った喪乃
選ばれた姉で無い己など、直ぐに殺されるやも知れないと震える

辺りは音を消し、草木も眠る程の深い闇の中
月が天の真ん中を支配し、物の怪が騒ぐといわれる時間帯
数人の影を見たとたん、喪乃は頭を下げ、三つ指ついて震える声で話す

「このような何一つ秀でぬ身、ですが此度は私めでご勘弁を……」

喪乃を迎えに来たのは、煌びやかな見た目の青年達だった
ポカンと少しの間、双方あっけに取られていたかと思うと
青年達は喪乃に近寄り、くんくんと香りを確かめると顔を綻ばせた

「これはまた……やっとこっちの人間も分ってきたということか」
「そうですね、うん、身も心も清い、何より手を出されてないところが良いですね」
「怖くないから、大丈夫、とって喰ったりは……いや、別の意味では喰うのか?」
「喰うって……正直だが、下品だぞ」

小突きあい、騒ぎあいながら、花嫁殿だ、妻殿ですねと騒ぐ青年達
あやす様に頭を撫でられ、喪乃は軽々と抱えられ、祠の裏の岩穴を抜けるのだった


つづく


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch