人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ6at WMOTENAI
人に言えないような恥ずかしい妄想を書き込むスレ6 - 暇つぶし2ch200:彼氏いない歴774年
09/05/31 13:17:48 /Ix7wPZ/
>>197
おっさんたまらん(*´д`)ハァハァ
酔って自制きかないよ俺も男だよ?展開萌えるよとっても分かります。

201:彼氏いない歴774年
09/05/31 17:30:50 IuXlc1+U
私と彼は友達同士
グループで集まってて、仲は良いけど二人きりで会う程の関係ではない
彼はグループのリーダーみたいな立場で、いつも遊びの計画を立ててくれる
もちろん私は彼に惚れている

ある夜、ぐーたらしてると彼から電話
彼「喪子、明日あいてる?」
私「うん。あいてるよ~」
彼「映画でも行けへん?ルーキーズめっちゃ観たいんやけど」
私「おっいいねぇ。行こう♪」
いつもみんなに同報メールで連絡してくれる彼なんだけど、今日はなんで電話なんだろう
急に決めたからかな

翌日。
待ち合わせ場所には彼しかいない
私「あれ?みんなは?」
彼「今日はふたり。たまにはええやろ?え…もしかしてあかんかった?」
私「いやっそんなことないけどっ」
彼「けど何やねん(笑)」

彼の意図が掴めないまま、映画観て買い物してご飯食べて
軽くお酒も入って「喪子、手つなごうや~」とか言われてつないだりして、緊張で完全に素面に戻る私




うわああああああああああああああああああああああああああ
このあと恥ずかしいいいいいいいいい

202:彼氏いない歴774年
09/05/31 18:10:43 IuXlc1+U
調子のってスマソが>>201続きです



酔い冷ましで川沿いのベンチに座った
何故か手はつないだままだ
ふと会話が途切れ長い沈黙がおとずれた
辺りに人影はなく、水の音だけが聞こえる
冷たい風が吹いて、思わずつないだ手をぎゅっと握りしめる
彼「喪子?」
急に恥ずかしくなって手を離してしまった
彼「何で離したん?」
私「え?いやっ別に…」
彼「何やねんw急に離すからびっくりするやんけww」
緊張MAXの私
彼はなんでこんなに余裕綽々なんだろう
私はなんでこんなに彼が好きなんだろう
手を離してしまった事への後悔と、彼への想いが大きすぎて、胸が押し潰されそうだ
私「…そろそろ帰ろっか」
立ち上がる私
彼「ちょい待てって」
腕をつかまれ、ベンチに座らされた
彼「俺じゃあかん?」
私「え?」
彼「えっあのっ…だから、その…。喪子のこと、好きやねん」
私「うっ…嘘だぁ」
彼「ほんまに。好きや」
私「本当に?」
彼「ほんまやって」
いつの間にか私は彼に抱き締められていた
「やっと言えたわ…」
そう呟いた彼の息を首筋に感じ、溢れそうな涙をこらえながら
「私も…大好きだよ」
と言って抱き締め返した




今年も私に春は来なかった
関西人と付き合いたいyo

203:彼氏いない歴774年
09/06/01 00:41:59 Hqszm7+x
>>197
血は!繋がってるのか?

204:彼氏いない歴774年
09/06/01 23:01:28 Zz3IOyMf
青春がしたかった

都会から田舎の中学に来た喪江。
元々人付き合いの苦手な喪江は、人数も少なく地元意識の強いクラスに馴染めない。
いつも昼休みは読書して、リア充グループからは「都会から来たからって澄ましてる」とハブられ気味。
放課後になっても、バスも電車もない、山あいの小さな町には喪江の行き先など無い。
スタバもマルイもない県に喪江は実際戸惑っていた。
あるのはひたすらに続く青い田んぼ、里山、そして美しい川。
寂しさを紛らわすように喪江は、いつも夕日を川べりで眺めていた。

ある日、いつものように夕日を見ながら本を読んでいた喪江は、人の気配に振り向いた。
ジャージを着た男子。
無口でガタイが良くて、ぶっきらぼうな岩国くんだ。
むっとして垢抜けない感じだけど、それが却って喪江には安心感があった。
「お疲れー、どうしたの?」
疲れているけど、無理矢理喪江は笑う。
風が吹いてさらさらと黒髪が音を立てた。
体操服に木の葉をつけた岩国は、ポンと紫色の何かを投げて寄越す。
「食えよ、甘いぞ」
「なに、これ…?」
手のひらに収まる紫色の実がぱっくりと割れて、餅のような、白い果肉が覗いている。
「アケビ」
岩国は手際よくアケビを割ると、種の入った果肉ごと食べた。
「洗ったの?」
「洗わなくても食える」
戸惑う喪江だが、やがて決心してアケビを口にした。
ねっとりとした素朴な甘さが口に広がる。美味しい。
突っ立ったままの岩国は、怒ったような顔をしている。
「…ありがとう。美味しい」
喪江がそう言うと、岩国は顔を背けた。

夕陽の朱に染まる白い川床を、丸く平らな石の影が飛んでいく。
何度も水面を跳ねる石を喪江は見つめた。
「凄いね」
「水切りくらい大したことない」
川辺の石に座る二人の影が伸びる。
「山も川も、この辺なら庭みたいなもんだ」
友達もいなくて他に遊び場も無かった。
ぶつ切りの言葉で、岩国はぽつりぽつりと語った。
両親の離婚。母方への引越し。
ゲームをやる友達もいなくて、禁じられていても山川に遊びに行ったこと。
体格が良くていじめられはしなかったが、今でも友達は少ないこと。
「あいつら、余所者が羨ましいんだ。この世界しか知らないから」
「岩国くん」
「だから、喪江も卑屈になんかなるなよ」
喪江の内心を岩国は汲み取っていた。
戸惑いと寂しさ。
友達を作るために、へりくだって下手に出ようか迷う心。


205:彼氏いない歴774年
09/06/01 23:02:57 Zz3IOyMf
「こんな場所で自信無くすな。…俺、喪江いいと思うし」
俯いて石を投げた岩国の横顔は残照に染まる。
「…うん」
「前向いて、笑えよ」
「うん」
喪江ははにかんで、笑った。
「自転車」
「えっ?」
唇を噛んだ岩国が、怒ったように言う。
でも、岩国が喪江を心配して元気付けようとしてくれたのは、分かった。
「後ろ、乗ってけよ。送るから」


この後進学でバラバラになるけど、二十歳の同窓会で再会する二人。
喪江は淡い恋心を忘れられないまま大学生に、岩国は喪男のまま県内で救助隊員になっていた。
そして二人で行った魚民の個室(畳)で、岩国が酔った勢いで喪江にキスして付き合うんだキャー

という妄想をしたけどもう私なんか青春を経験しないまま社会人4年目でござる
仕事が青春だったから恋愛は来世に期待しとく

206:彼氏いない歴774年
09/06/02 01:07:00 4Kyl0EXR
かっこいいなあ岩国くん
同窓会って現実じゃあんなに鬱イベントなのにね

>>197
間違ってた→ ×伯父  ○叔父
・叔父さんは後妻の連子で、血は繋がってないルート
(このルートだと、恋仲になりかけた時、叔父さんは歳の差や、大事な兄=喪子の父への遠慮や喪子を預かっている責任感に苦しむ)
・喪子は遠縁の親戚の不幸とかでのもらわれ子で、血は繋がってないルート
(このルートだと、恋仲になりかけた時、喪子が親が新婚で亡くなったかなんかで幸せ恐怖症や、叔父さんが姪に対する優しさや同情で付き合ってくれているんじゃないかと苦しむ)
・血が繋がってるルート
(このルートだと、死ぬほど悩み苦しみながらプラトニックな恋仲になりかけたり、片思いで終わって叔父さんとは恋仲にはならず慰めワイルド上司が出てきたり幼馴染が出てきたり)

ベタ展開・オッサンイパーイでたっのしー/(^o^)\


元々叔父がのんびり暮らしていた家に転がりこんだ喪子
(転がり込んだ理由;仕事に忙殺されそうになった・ストーカー被害で親のお墨付きetc)
仕事の鬼のような生活で喪子の帰宅は常に日付境界線近くヘトヘト
朝食だけは必死に時間を工面して作るが、晩飯はどうやっても叔父に頼むことになる
外食で済ますことも提案したが、健康面・経済面の理由から叔父に一蹴される
今日も今日とて例外なく月も昇りきった23時近く、立て付けの悪い戸を本日最後の気合一発とこじ開ける
「…ただいま~…」
パンパンに張った足を引き摺り灯りのついた居間までたどり着く
「おかえりなさい、喪子ちゃん」
叔父の笑顔と温かい食事に迎えられて、安心感に満たされて必死に武装していた気持ちが消えて落ち着く
「ただいま。いつもいつも本当にすみません」
「毎日言ってますね、それ」
くすくすと笑われる。
「はい、座って座って」
お茶は自分で用意し席に着く、ご飯がよそわれてから、きちんと手を合わせてから頂く。
これは叔父の癖だ、食事を共にするようになってから自然とうつったものだ。
他にもお互いにうつってしまっている癖が気付かないだけでいくつもあるのだろう。
「いただきます!……美味しい」
「よかった。どうしても簡単で大雑把なものになってしまうからねぇ」
「十分ですよー、本当。ありがとうございます」
返事はなく、ただにこっと微笑まれる。
叔父はまたいつものように灰皿と煙草片手にゆるゆると立ち、座布団も持参で縁側に腰掛ける。
「あ、テレビつけたかったらつけて。リモコン取ろうか?」
「いや、いいです。大丈夫」
「そ?」
喪子は視界の隅で叔父を見つめる。
この位置関係が逆じゃなくて良かったと喪子は考えた、逆ならあるはずもない視線を感じてじっとはしていられないだろうから。
会話も音もない中で響く自分の食事音を恥ずかしく思っていると、叔父がこちらに向き直し話し出す。
「今日は会社どうでした?」
「あ、あんまりでした…。ミスはするは、提出資料がまだで上司にはどやされるは…」
「ふふ。“鬼上司”さんだね?」
「そうです。もう本当、なんであの人は仕事となると“ああ”なんでしょうか。いや、他の面ではいい先輩なんですけどね…」
「信用されているからですよ」
一人でぶつくさ言っているうちに、叔父は喪子に背を向けた。
声だけは変わらなく優しいままなので、叔父の表情がかげるのに喪子は気付かない。
「仲良しだねぇ…」
「仲良しっ!?仲良しとかじゃないですよ!」
「仲良しだよ、それ」
切ない笑顔で返す叔父
叔父は今まで聞かされてきた仕事・飲み会などの他愛無い会話、ちょっかいのかけ具合から上司は喪子に気があるのではないかと気を揉んでいる
願望てんこ盛り\(^o^)/シットサレタイ、ダレカニマッテテモライターイ

207:彼氏いない歴774年
09/06/02 02:24:43 8xSPayN1
血が繋がってるルートで
血の近さや歳の差やその他諸々の葛藤を抱え喪子の淡い気持ちを黙殺する一方で
>>206みたいな会話の中で喪子の意識をさりげなく誘導して他の男とのフラグへし折ったり
喪子の誕生日だとかイベント系は大なり小なりなんのかんの約束して他の男には誘う口実与えないように
予防線張ったりとか実に巧妙に喪子の周りから男を排除する
そんな生かさず殺さずな叔父さん穏やかな表情の裏でわりと酷い人だよver
が脳内で展開されたんだがどうしてくれる

208:彼氏いない歴774年
09/06/03 23:54:04 mR0B+IPg
>>206
>>207
その新刊、いくらでしょうか?


209:彼氏いない歴774年
09/06/04 00:04:31 tcI0k9ub
裸の大将のコスプレしながら道行く人に握り飯をねだる
その後ラブホテルや公園でカップルの営みを盗み見ては貼り絵にして彼らの部屋のドアにそっと挟む


210:彼氏いない歴774年
09/06/04 00:15:16 0jhcO/WA
>>208
月刊mojo 0円です。

211:彼氏いない歴774年
09/06/04 00:26:44 KhU77Rhq
>>210
月刊mojowwww

みんなは妄想って寝る前にするの?
私は歩きながらってのが一番多い。


同僚と一緒に会社を出たら、なんかハデな車が…

「お!喪子!?超偶然!久しぶりだなー!!」

と笑顔で喪子に駆け寄る超絶イケメン。
同僚のみんな、湧き足立つ。

「え!?俺君!?いつ日本に帰ってきたの!?」
「それが、今日なんだよ、本当マジで超偶然だね、久しぶりに飯でもいかない?」


と、私は俺君と一緒に颯爽と車に乗り込み同僚をおいて
夜の街へ消えるのだった…


なーんてな!なーんてな!とか、妄想内の台詞を…とたまにリアルに小声で
出てしまうので、たまに完全に危ない人です\(^o^)/

212:彼氏いない歴774年
09/06/04 05:28:17 osW92p8Y
「もうやめなよ、盗みなんて」
「うるせえ、お前には関係ないだろ」
盗賊団のリーダーな彼。
目つきと口は人一倍悪いけど、まあ優しいところもある。
この間会った時には見た事もない異国の花束をくれた。
わざわざ船を乗り継いで摘んできてくれたものだった。

「ほら、やる」
「………ネックレス?」
「ああ」

ダイヤモンドが贅沢に散りばめられた眩いほどの輝きを放つ金色のネックレス。
これは私が仕えている屋敷の主人に、一度だけ見せてもらったことがある。
中東辺りの宝石店で売っている稀少価値がある商品だと言っていた。

「ねえ、これってもしかして盗んできたもの?」
「…そうだ」
「……それじゃあ、いらない。これは受け取れないわ」
「っ…、何でだよ!お前の為に俺が中東まで行って持ってきたネックレスだってのに!!」

私は踵を返し、その場を離れようとする。
でも、動けなかった。
彼が私の腕を掴んでいたから。

「離してよ」
「何で駄目なんだ、俺じゃお前の心を盗めないのか」
「…貴方が盗賊をやめたら、きっと盗めるかもね」
「俺には盗めねえものはない…そう思ってた、なのに…」

急にバランスを崩しそうになる。
彼が私の腕から手を離したのだ。
俯いてしまった彼は次の瞬間、ネックレスを湖へと放り投げた。

「早くご主人様のところへ帰っちまえ!もう二度とお前とは会わねえからな!!」
「なっ…勝手に会いに来てたのはそっちでしょ!私だって暇じゃないんだから!!」
「うるせえっ!とっとと帰れ、馬鹿女!」

捨て台詞を吐くと、彼は木を伝って姿を消してしまった。
私は呆れながら屋敷へと戻った。


フランス辺りの貴族の屋敷でメイドとして働いてて、ある日買い物に出掛けた時にボッタクられそうになったのを助けてくれたのがきっかけ
それからちょくちょく会いにくるようになる素直になれないワガママな盗賊
ちなみに喪ア(名前)は屋敷の主人(24くらい)に片思い中
前に話したことがあってそれから盗賊は何かと嫉妬しつつ物をあげて気を引こうと奮闘している…みたいな妄想w

嫉妬って良いよね
されたい\(^o^)/


213:彼氏いない歴774年
09/06/04 07:57:18 ACQgEGBd
>197
やばい…!いい!
と思ってたのに、おじさんというキーワードつながりで頭の中に(´^c_,^`)が浮かんでしまった…

214:彼氏いない歴774年
09/06/04 20:18:46 NoyB4b0+
>>212
素敵!ご主人さまとのエピソードも是非!!

しっかしここの住人は妄想力だけじゃなく文章力も半端ないな
サイト持ってる人いたら見たい…

215:彼氏いない歴774年
09/06/04 23:51:18 6MhNtizN
機械獣に乗り込んでの戦闘で国同士が争ったり盗賊団があったりする国の話。
喪子はある義賊要素の強い盗賊団に所属する切り込み隊長的存在。
機械獣の扱いが抜群にうまく、盗賊団リーダー(男)には一番信頼されている。

所用のため砂漠を一人、機械獣に乗って横断していた喪子だが、途中で軍人機械獣に出くわす。
相手は一機。
すぐに決着がつくかと思いきや相手も少佐クラス以上の腕らしく、なかなか戦闘が終わらない。
吹き荒れる砂嵐やら野生化した機械獣の乱入やらすったもんだであちこち移動しながら、
3日3晩闘い続け、終いには互いにもつれ合って崖から転落。しかし、途中の岩棚に二機とも引っかかる。
気絶していた喪子は目を覚ますとコックピットから出て機械獣を調べる。損傷が激しく、通信機もアウト。
どうするか考えていると、軍人機のコックピットが開き、中から青年が現れる。
喪子はその姿にはっとする。その青年は、幼い頃に住んでいた町の、隣家の少年だった。
隣家、と言っても、青年は国家要人のご子息で、一方自分は安アパート住みの貧乏娘。
幼い青年が町のガキ共に泣かされてたのを、
持ち前の気の強さで助けたことがきっかけで親しくなったものの、
身分違いから引き離され、そのうち貧乏が悪化してアパートを出て、
野垂れ死にかけたのを盗賊団に拾われた、というのが喪子の経緯。

こんな形で会いたくなかったと思いつつ、よく考えれば盗賊団+砂漠活動中だった喪子は、
頭はフード、口元はマスク、ぶかぶかのマントという姿なので、喪子どころか女ともバレようがない。
光線銃を向けてきた青年に、「このままじゃお前も野垂れ死にだ」と喪子は言う。
軍人機もひどい有様だった。けれど、銃を向けてくる青年を無視してよく調べてみれば、
自分の機械獣から無事な所を移殖すれば動けるようになるレベル。
一縷の望みをかけて喪子は整備を始める。青年は雑用しかできない。
(軍では整備士が整備をするので、必要最低限は知っていても、二機使用等の複雑な整備はできない)
使えん奴め、だとか喪子は色々青年に言って、青年は青年で、黙れ貴様がおかしいんだとか言う。

3日くらいかけて整備完了。
その間は喪子が毛布を青年にくれてやったり、軍人携帯食を分け合ったりしつつ、微妙な距離感のまま。
機械獣は操縦者がインプットされている上、一人用なので、青年しか軍人機には乗れない。
喪子は「近くのスクラップ場から使える部品を持ってこい、私の機械獣を整備する」と言う。
軍人機、崖を登っていく。それを眺めながら、まあ、戻っては来ないだろうなと喪子は思う。
日暮れ後、焚火の前で膝を抱える喪子。あいつの背、私より低かったんだけどなあ、
そう言えば昔あいつに告白されたことあったよなあ、
でも「自分より強い男が好み。お前みたいな泣き虫は嫌」と振ってやったよなあ、とか色々思い出す。
そのうち寝る。

216:彼氏いない歴774年
09/06/04 23:52:11 6MhNtizN
(続き)
起きると軍人機が戻ってきている。頼んでおいた部品を全部持って。
喪子は驚くが、青年は「俺の責務は貴様を殺すことでなく、捕まえることだ」と言う。
喪子、怪しいそぶりを見せないようにと光線銃を突き付けられながらも、自分の機械獣の整備完了。
二人とも崖を登る。
喪子と青年の機械獣がにらみ合う。再び戦闘開始。
だが、喪子の機械獣の健康なところを移殖した軍人機と、
スクラップ場から持ってきた部品をつなぎ合わせた喪子の機械獣では、スペックに大きな違いがある。
喪子の腕でもカバーしきれず、喪子の機械獣は倒され、軍人機に踏まれ拘束される。

出ろ、と青年がスピーカーを通して命令する。喪子はコックピットから出る。
両手をあげると、青年もコックピットから出てくる。手には光線銃が握られている。
青年が目の前まで来たところで光線銃を奪い取ろうとするが、そこはさすがに男女、
喪子はあっさり仰向けに倒され青年が馬乗りに。
額に銃を突きつけられ、まあこいつになら殺されてもいいか、と喪子は静かに思う。
そこでいきなり青年が喪子のマスクをはぎ取り、口づける。
軍人の強姦は多かったので、喪子は必死に抵抗。
光線銃をとろうとするも、青年、あろうことかそれを投げ捨て、喪子の手首を拘束。
お前そこまで堕ちたかと、悲しいような寂しいようなで頭がぐちゃぐちゃになる喪子。
ようやく青年は体を離すが、貴様、と喪子が言うのを遮る。
「十年越しの片想いだ。最初から気づいてたさ」
喪子からは青年の顔は逆光でよく見えない。
「私は貴様の、好みの男になれたか?」
喪子、と青年は囁くように言い、もう一度口づける。

この後は喪子は捕虜になって他の軍人の慰み者になるのを青年が守る、腕を買われて軍所属ルート、
国を捨てて駆け落ちルート、盗賊団リーダーによる救出劇ルート(リーダーvs青年ルート)、
盗賊団と青年と組んで国を変えようぜルートなど。機械獣と軍人たまんね\(^o^)/

217:彼氏いない歴774年
09/06/05 00:48:26 sdFNDSvG
初投下。男は海賊船長



もう何時間も、この暗い倉庫の中にいる。
手足は縛られて、身動きが出来ない。
足掻いても無駄だ
既に考えることをやめた喪子は、眠りにつこうとしていた。
すると、ドアが開いた。
その音と差し込んだ光に、反射的に目を開くと、背の高い男が入ってきた。
喪子の前に立ちはだかると、皮肉な笑いを浮かべて言った。
「安心しろ。明日お前を帰してやるよ。」
喪子は考えることをやめたのに、そんなことを言われて、また頭が混乱した。
「嬉しくないのか?」
表情も無く俯いたままの喪子に男は言った。

218:彼氏いない歴774年
09/06/05 00:50:42 sdFNDSvG
続き

喪子は、長い間父親と二人暮らしだった。
父の家系は、村では知らない者はいない程の、代々続く大地主だった。
父は、両親(喪子の祖父母)が老いてから生まれた一人息子で、喪子が生まれた時、祖父母は既に亡くなっていた。
その上、幼くして母親も亡くしたので、喪子には家族も、身近な肉親も父だけだった。
それは父も同じで、お互い言葉は少なくとも支え合って生きてきた。
しかし、その関係は1年前から崩れ始めた。
父が後妻を迎え、継母と3人暮らしをするようになった。
喪子は複雑な気持ちだったが、何より父親のことを思い受け入れた。
しかし、次第に継母は喪子に辛く当たるようになった。
それを見ても、父は継母を庇って喪子を責めた。
そのうち父は継母と共に喪子に辛く当たるようになった。
家庭に居場所を無くした喪子は、海辺で読書や、考え事をしていた。



「お前の家、えらい金持ちだな。早く帰りたいだろ?」
男はしゃがみ込んで喪子と視線を合わせた。
「……帰りたくない」
「え、」
「帰りたくない」
涙が出てきた。
男はとても驚いた様子だった。
喪子は、途切れ途切れに家庭のことを話した。

219:彼氏いない歴774年
09/06/05 00:53:24 sdFNDSvG
続き

「…ずっと、ここにいればいい」
暫く沈黙したが、男は喪子の頭を撫でた。
そして喪子の拘束を解いた。
「?」
「お前の親父から身代金取ったから、もう縛っておく理由もないし…このまま逃げるけど、いいか?」
喪子は落ち着いてただ頷いた。
それを見て、男は先程とは違う、無邪気な笑みを浮かべた。
「今日は俺の部屋で寝ろ。俺は別の所で寝るから」
「ありがとう」
「ここ」
ただベッドがあるだけの、余白の広い部屋だった。
喪子は体が痛かったので、すぐにベッドに入った。
「じゃあな、明日すぐ西に進めば街に着くから、お前のベッド買いに行くか」
男はドアの方に向かった。
途端に、喪子は言いようの無い不安に駆られた。
何もない部屋に一人になったことで、自分はまた孤独になってしまう様な気がした。
「やだ」
男は振り返った。
「やだ、また一人になるの」そしてまたベッドに近付いた。
「そうか…」
男は、喪子の隣に横になって、抱き締めた。
「大丈夫、俺から逃げなければ」
「逃げない…」
「後悔しない?」
「うん」
「名前は?」
「喪子」
「喪子…こっち向いて」
「…」
「可愛い」
「嘘」
「嘘じゃない」
男は不意に喪子の手首を掴んだ。
そして、指先に口付けた。
「やっぱりベッド買ってやらない。おやすみ…」

長いのにしょうもなくてすいません\(^o^)/

220:彼氏いない歴774年
09/06/05 01:26:37 qJJ/9zXc
DOKIDOKI☆オフィスまだかよぉおぉ

221:彼氏いない歴774年
09/06/05 05:24:43 7uXHkKkN
擬人化?

レイ
携帯(S001)
なんでもやればできる子。
プライドも高い。
シャープなボディのキレイ系、お嬢さま。
携帯にあるまじき目力が自慢(デジカメ機能)
泥や湿気には弱い。
基本充電器がいない環境になると、長時間は耐えられない脆い面がある。

ミノオ
ミリタリー用アナログ腕時計。(ルミノックス SEALsモデル)
短い黒髪に黒い目、アメリカから来た海軍軍人。
過酷な任務にも淡々と向き合う。(水深200m耐圧、対衝撃性、過酷な環境でも故障なし)
人が見ていなくても常に努力する(針とかが超発光、蓄光いらずの夜光)。
優秀。(高視認性、正確性)
女性とは縁遠く、レイにはご立腹。


ミノオとレイは基本仲が悪い。
静かで必要以上に発光しないミノオに対し、レイはコチコチうるさいし、チカチカ光って目立つ。
レイはレイで、毎月2秒づつずれるミノオより自分の方が正確だという自負がある。
レイ「あっメールっ。なんだぁ、またメルマガかあ」
ミノオ「・・・」
レイ「電話が来た!あたしってば忙しいなあ。そういえばアマゾンで買い物しないといけないんだった☆」
(操作されてついミノオに近寄るレイ)
ミノオ「俺に寄るなっ」
レイ「はあ?何なの?別にあんたに寄った訳じゃないし」
ミノオ「うるさいんだよ!イライラするヤツだ」

いかにタフなミノオと言えど、レイと関わるとペースを崩されてしまう。
そう、ミノオはレイの電磁波に干渉されて狂ってしまうのだ。
でも、月に一度の時刻規制(ズレの修正)の時には

(やや離れて警戒しつつ)
ミノオ「準備よし、頼む」
レイ「いくよー、午前7時十秒前、五秒前、四、三、二、一、零」
(ミノオ、7時ジャストに合わせる)
ミノオ「一、二、三、四、五秒経過」
レイ「よし、ぴったり」
ミノオ「・・・ありがとう」

あとは、レイが出先で電池が減ってくると
レイ「どうしよ、あたしもうだめ・・・」
ミノオ「あんまり喋るなよ、頑張れ。あと20分で家に着くからな!」
レイ「うん・・・もうちょっとだけ頑張る」
とか何とか

時計屋さんに「時計を携帯から10センチ以上近付けないでください」と言われてなんか妄想が湧いた

222:彼氏いない歴774年
09/06/05 07:07:23 71SBHFDm

異界に捧げられる妄想



模序村に住む、平凡な喪乃、親を幼い頃に失い、姉と二人暮らし
畑仕事、水汲みなど忙しいが、それなりに平和に暮らしていた

そんな、模序村にはとある掟があった
数十年に一度、一番夜が長い日、社に御旗が立ったら
異界の者たちに娘を一人捧げること
普段は平和な模序村、当然、若い子達はそんな事知らない
村の長老達によって秘密裏に伝えられて行くのだ

掟は絶対で、選ばれた娘は美しい着物をまとい境の祠に行かされる
ある日、社に御旗が、そんな掟に選ばれたのは喪乃……ではなく喪乃の姉

喪乃の姉は誰もが認める器量良し、性格もとてもよい美人だ
喪乃の姉は掟と内容を告げられ、悩み悲しむ、彼女には恋人が居たからだ
そんな姉を喪乃は見ていられなくて、掟の夜に喪乃は姉と彼を逃がす

代わりに異界の祠に行った喪乃
選ばれた姉で無い己など、直ぐに殺されるやも知れないと震える

辺りは音を消し、草木も眠る程の深い闇の中
月が天の真ん中を支配し、物の怪が騒ぐといわれる時間帯
数人の影を見たとたん、喪乃は頭を下げ、三つ指ついて震える声で話す

「このような何一つ秀でぬ身、ですが此度は私めでご勘弁を……」

喪乃を迎えに来たのは、煌びやかな見た目の青年達だった
ポカンと少しの間、双方あっけに取られていたかと思うと
青年達は喪乃に近寄り、くんくんと香りを確かめると顔を綻ばせた

「これはまた……やっとこっちの人間も分ってきたということか」
「そうですね、うん、身も心も清い、何より手を出されてないところが良いですね」
「怖くないから、大丈夫、とって喰ったりは……いや、別の意味では喰うのか?」
「喰うって……正直だが、下品だぞ」

小突きあい、騒ぎあいながら、花嫁殿だ、妻殿ですねと騒ぐ青年達
あやす様に頭を撫でられ、喪乃は軽々と抱えられ、祠の裏の岩穴を抜けるのだった


つづく

223:彼氏いない歴774年
09/06/05 07:15:16 71SBHFDm
>>222のつづき


超越した力を持つ彼らに連れられて、入り込んだ異界は美しい場所だった
喪乃はそこで青年達にあれやこれやと世話をされながら話を聞く
何でも、喪乃は久しい時の中で、やっと此方に受け入れられた久方ぶりの妻候補らしい
喪乃はそれに首をかしげる、今までにも己より見目麗しい乙女が捧げられたはずだと

青年達は苦笑いしながら言う、見目云々の前に、他者のものに手を付けられないと
青年達の代になってから、今まで捧げられてきたのは長老達が選んだ美しい娘達
村で美しい娘はすでに恋人が居る、喪乃の姉もそうであったように
青年達はそれを直ぐに感じ取り、今まで捧げられてきた娘は直ぐに返し逃がしていたと

「初物が良いとかいう我が侭では無くてな、他の者に心がある人間に我らの子を授けられんしな」
「昔は普通に行き来していたんですが、過ぎたるは及ばざるが如し、争いの火種になりますし」
「今じゃあ、此方では俺達四人が最年少、まあ、時間がゆっくりだから滅亡とかはしてないけど」
「此方に連れ込んでスマン、でも四人も選択肢がある、俺は器が大きいから、浮気も多少は許す」

兄のように安心感があり、気を使ってくれる青年
頭がよく、様々なことを知っているが、何事も論理付けようとする青年
軟派を気取り、いつも明るく軽い、実は一番純情な青年
俺様理論を展開する我が侭、だけどからかわれやすい青年

喪乃はそんな彼らの初の妻候補、誰が娶るか云々の前に、青年達は恋愛らしい恋愛を知らない

男友達四人組、村の女性は親か、誰かの妻かという状況、皆して子ども扱いされてきた
喪乃を茶化したり、喪乃の女特有のか弱さに不安になったり、柔らかさにドキドキしたり
そんな体験を経て、喪乃との関係を深めて行く四人

喪乃も超越した存在ばかりだと思っていた異界の人たちの暖かさに触れたり
美しく、住む世界が違うと感じていた青年達に、風呂を覗かれ意外と普通の男だと思ったり
いつの間にやら恐怖など無くなり、いずれは誰かの妻にと考え出す

幾らか月日が流れた頃、丁度異界の長から呼び出しがあり、喪乃と四人は言われる
もう、決めねば喪乃の歳が無駄に重ねられてしまうと
四人は喪乃の長くなった髪を見て納得する、喪乃と異界の村の時間の流れは違う、
喪乃は此方でも元の世界の時間の流れで生きている
それを此方の世界の流れにするためには……夫婦となり行為をして体を此方に慣らすのだ

四人の青年達は、初めこそ俺を選んでと喪乃に迫っていたが
悩んでいる喪乃を見て、迫るのはやめよう、喪乃を追い詰めたくないと話し合う

「誰を選んでも良いぞ」
「貴女の塞ぎ込む顔を見るのが一番辛いですから」
「俺達に気を使うな、誰を好きだっていいんだ」
「……お前が、誰も選ばないよりは良い、他の奴だって信頼してるし」

そんな四人の言葉に、喪乃は心の内を告げるために口を開いたのだった。

一人の嫁になり、残り三人に冷やかされたり
喪乃似の娘を産んでくれ、俺の嫁にするんだーと、気の早い争いが起きたり

選べないといったら、じゃあ皆の嫁でいっか!!と逆ハーレムになったり
逆ハーレム生活でぐったりした喪乃をみて、青年達が異界女性人に正座させられたり


そんな、幸せ生活妄想中です

224:彼氏いない歴774年
09/06/05 13:51:52 Ff7U6+fi
喪子は資産家一家の豪邸で住み込みで働く家政婦
化粧もほとんどせず、髪はいつも後ろの低い位置でひとつに束ねている
一家は両親と、喪子と同い年の麗美という名の娘がひとり
両親は優しいが、娘には喪子はいいように扱われていた

ある夜。
一家の留守中、リビングの電話が鳴る
「麗美さんいらっしゃいますか」
相手は麗美の婚約相手・優斗だ
よく麗美が家に連れてくる
端正な顔立ちでスタイルも良く、完璧なお方
彼の家も資産家で、言わば政略結婚のようなものだが、麗美は彼にどっぷり惚れ込んでいる
「生憎ですが、麗美様は外出されておりますが…」
「そうですか。あなたは喪子さん?」
「はっはい。」
初めて優斗に名前を呼ばれて、少し胸があつくなる喪子。
「今、麗美はいないんだよね?」
「はい。ご家族お揃いでディナーに出られております」
「あぁ。麗美がそんなこと言ってたなぁ」
「麗美様にご伝言はよろしいでしょうか」
「別にいいよ。今日は喪子さんにかけたんだから」
「えっ…?」
「俺と付き合ってみない?」
「何をおっしゃってるんですか。あなたには麗美様がいらっしゃるでしょう」
「喪子さんがいいんだよ。初めて君を見たとき、君の美しさに惚れてしまったんだ」
「いけません…。私は家政婦ですから」
「…俺がこの結婚断ったらどうなるかって事くらい、喪子さんもわかってるよね?」
返す言葉がない
この結婚は、両家が手を組んで行うプロジェクトの一環なのだ
破談となればプロジェクトは失敗、これに懸けている麗美一家は巨額な負債を背負うことになる
「君が断るなら、麗美との婚約も破棄させてもらうけど?」
「それはどうかご勘弁を…」
「ならいいよね?麗美には内緒で。じゃ、おやすみ」

それからというもの、一家の留守中には必ず優斗からの電話が入るようになる
どうやら麗美は自分の行動パターンを全て優斗に話しているらしい
そして。
「買い物に行って参ります」
喪子はそう行って、家を出た

225:彼氏いない歴774年
09/06/05 15:11:19 1ysYWHUR
>>220
私もドキドキオフィス好きだw
新作書いてくんないかなあ。

226:彼氏いない歴774年
09/06/05 17:30:44 P7yMKeRN
>>224
ぶああああああ

わっふるわっふる

227:彼氏いない歴774年
09/06/06 02:33:52 GwVVP+GK
まとまったプロジェクトを部署一丸となってやりとげ、今日は皆で定時あがり、そのまま近場の飲み屋へと流れ込む
予約もないまま結構な人数だったが、時間が早かったおかげで座敷へと案内される
乾杯の挨拶もそこそこに、喪子も上司に合わせたり後輩につがれまたりとかなりの量を呑んだ
一通り話し終え、人の固まりから離れ一息つく喪子
「おい」
周りの雑音と少しぽーっとしているせいで気付かなかった
「おいって」
「あ、せんぱ…じゃなかった。課長、どうかしました?」
まだ喪子が新人の頃に、仕事の酸いも甘いも一から叩き込んだのは先輩である現・課長、その課長が横に座る
頭上をも会話が飛び交う喧騒の中では必然的に身を寄せ耳うつ形になる
「呑んでんのか?」
「呑んでますよー。皆元気ですよね、私はもう結構つらくなってきてます」
「そんな風には見えねぇけどな。ま、お疲れさん」
仕事のことを二、三、話し、酌み交わす
「お前ってあのボロ家に一人暮らしだっけ?」
前に課長と外回りに出たときに、たまたま家の前を通ったことがあった
「ボロ家じゃないですよ!綺麗に掃除されてるんですから」
「“されてる”?誰がしてるんだ?」
喪子は内心しまったと思った、家族以外には叔父と暮らしていることは言っていない、もとよりそういう話題は避けていた
どう誤魔化したものかと考えをめぐらせた一瞬の間を、課長は見逃さず的確についてくる
「なにキョドってんだ。確か実家は関西の方だったよな~?…“男”か?」
「ぅ、え、っと………いや、“男”とかそんなんじゃないです。元々あそこは叔父の家で一緒に住まさせてもらってるです」
観念した喪子は声を小さくして説明する
「叔父って、男じゃねえか!!」
「声デカい!声がデカいですよっ。確かに、叔父は男ですけど課長が思っているようなことは一つもないんです」
納得のいかない顔をして怪訝そうに見つめる課長に喪子は苦笑する
「本当、なにもないんですってば。叔父は私のことなんて気にとめるような人じゃないんです」
自分で言っておいて切なくなった喪子は視線を手元のグラスに戻し、注がれていた酒を一気にあおった
「…まだ呑めるのか?」
「呑むんです」
「その“おじさん”とやらはいくつなんだ?」
「14上なんで、今年で44歳です」
「44…てことは俺の6つ上か…」
「なにか言いました?ほら、課長も呑みましょう。何がいいですか?」
課長の呟きは誰にも聞かれず、喪子はメニューを広げて見せた

228:彼氏いない歴774年
09/06/06 02:36:36 GwVVP+GK
解散後、呑みすぎた喪子は課長がタクシーで送ることになる
「着いたぞ。大丈夫か?」
「あ…本当…すみません…。もう、ここで…」
「そんなグダグダでなに言ってんだ」
片肘を掴まれ、車外に引き摺りあげられる
確かに課長の言うとおり、ぐにゃぐにゃと歪む地面をどう歩けばいいのやら
込み上げる不快感を必死に抑えながら、後ろから支えるように課長に両肘を持たれる喪子
「ほら、頑張って歩け」
そのままの状態で玄関に入る、時刻は22時、飲み会終わりにしては早め
たたきに課長と二人で立つと奥から足音と優しい声が近づく、喪子はこの状況がよくないような気がしたが酔いのまわった頭ははたらかない
「喪子ちゃん?早かったねー。お水でも飲」
対面する男二人、(喪島)喪子は支えられたまま気持ち悪さもピークで顔もあげられない
「夜分遅くにすみません。喪島の上司で○○と申します」
「…ああ、課長さんですね?喪子からよく聞いています。僕は喪子の叔父の○○です。いつも喪子がお世話になっています」
一礼し、叔父は丁寧に、しかし素早く喪子を課長から譲り受ける
「すみません、送って頂いて」
「いえ。ここまで酔わせてしまったのは私の所為でもありますから」
「お茶でも、飲んでいってください」
「……。ではお言葉に甘えて…」
課長はどうしてもそのまま帰る気にはなれずあがる、居間に通される
喪子はとりあえず机横に仰向けに寝かされ、叔父が用意した濡れ布を目元に乗せる
苦しげに息をする喪子、課長にお茶を出し終えた叔父が喪子に顔を寄せる
「苦しそうだから、少しだけ首元あけるよ?何か欲しいものある?」
1番上まで武装したボタンが、1つ2つはずされる、喪子は意識朦朧のなか小さい声で「薬を」とだけ伝える
立ち上がる時に、叔父がいつもの癖で喪子の頭を撫でるのを、課長は複雑な気持ちで見ていた
居間に残された課長と喪子
喪子が見えていないのをいいことに、課長は手を伸ばし喪子の髪を撫でるように触れる
「…○○さん…?」
叔父と間違った喪子が叔父の下の名前を呼ぶ、課長はカッとなり喪子に覆いかぶさって薄く開く唇に口づけようとする
が、理性の葛藤があり、すんでのところで思いとどまる
課長は舌打ち一つして出されたお茶を飲み干し立ち上がる、丁度、居間に戻ってきた叔父と鉢合わせる
「もう、お帰りですか?課長さん」
「…ええ、長居してはあれですから。失礼します」

によによする叔父、やりきれない課長ふぉおおおおおおおおおおおぅ
てかなげえゴメン(´^c_,^`)

229:彼氏いない歴774年
09/06/06 03:00:26 VK1DjpMb
>>228
私もによによしたああああああ!
そして勝手に>>207設定で読んだ。
課長がアレ牽制された?いや自意識過剰?どっちにしても俺負けてる?
って悩むような微妙な威嚇をしてくれるといい

230:彼氏いない歴774年
09/06/06 06:49:13 QSyrgwwi
>>224続き

向かう先は優斗の元。
今日は初めてふたりきりで会う日。
麗美への罪悪感からずっと渋っていたのだが、優斗のあの脅しにはかなわなかった。
けれどこの日を何よりも楽しみにしている喪子がいた。

待ち合わせより30分も早く着いてしまった。
「喪子さん」
優斗だ。
彼は既に到着していた。
「優斗さん…」
「さ、乗って」
彼の高級外車の助手席に恐る恐る乗り込む喪子。
「失礼致します」
「ははっ喪子さんは堅いなぁ」
今は私だけに向けられる、屈託のない笑顔。
本当は麗美が羨ましくて仕方がない。
彼の前で素直になれないのは、胸の高鳴りを抑えるのに必死だからだ。

“買い物に行く。”
喪子はそう行って家を出てきたので、せいぜい1時間が限界だった。
軽くドライブして、優斗とふたりで買い物。
喪子が考えてきた今日の麗美一家の献立の材料を、優斗とふたりで選ぶ。
喪子はまるで新婚夫婦のような感覚に陥っていた。

別れ際。
「喪子さん。今日は楽しかったね。ありがとう。また連絡するね」
「私も楽しかったです。でも…。やはり今日限りにしてください。麗美様に申し訳ございません…」
「だから。麗美には内緒って言っただろ?」
「いや…ですからっんっ」
優斗の真っ直ぐに伸びた人差し指が、喪子の口を塞ぐ。
彼が私をじっと見つめている。
喪子は思わず目を閉じた。
「喪子と俺だけの秘密だろ?」
そう言って、優斗は喪子の唇にそっと自らの唇を重ねた。

長い長いキス。
初めて呼び捨てで呼ばれた名前。
喪子はもうすっかり彼の虜になっていた。





長い上にしょーもなくてスマン…
この後の様々な展開は只今絶賛妄想中であります




231:彼氏いない歴774年
09/06/06 07:58:49 J9vXaAhs
>>222-223
異世界おいしいですあばばばばば
敬語さんと俺様で迷って決まらないので、次刊ではルート補完を希望します><

232:彼氏いない歴774年
09/06/06 13:46:47 LSDVUpU1
>>223
私は兄様と純情青年で決まらないのでルート補完はもちろん全員分+逆ハーレムおねがいしますうううううう


233:彼氏いない歴774年
09/06/06 14:03:17 T1PrdoEd
このスレ見てるとによによするよね


職場にて、親子連れの客が帰ったあと

「…喪子、実は子供嫌いだろ」
「…なんか顔に出てましたか」
「営業スマイルが張りついてた。あー無理してる無理してる、みたいな?」
「お客さま気づきましたか」
「それはないと思うけど」

喪子、ほっと息をついて

「ケモノみたいなガキと躾のできない親が嫌いなんです。子供が嫌いなわけじゃありません」
「ケモノってw」
「ペット扱いでしょう。ケモノです」
「じゃあ、突然ケモノになる男は?」
「…だから職場でそういう話をいきなりしないでください」
「大丈夫、ここで突然ケモノにはならないから」
「そういう問題じゃありません!」
「上がったらケモノになるから待っててねー」
「待ちません!」
「え、今の方がいい?うれしいけどそれはちょっとなあ…」
「そういうことでもありません!」

とりあえず有言実行されます
自分で書いといてなんだけど、こいつウゼえw

234:彼氏いない歴774年
09/06/06 23:32:29 bLIyg86U
>>222-223の異界話妄想を書いた者です
>>231さんと>>232さんの感想が余りにも嬉しかったので
もう少しだけ妄想を失礼します、喪乃が異界になれてきた頃の妄想


敬語青年と兄タイプの共通苦悩


通りがけに見た人影は、十数年来の友と、今だ外界の気を纏う娘

「なんだ……寝てるのか」
「はい、そうですね、此方の物語が気になると言うので説明していたのですが」
「……難しかったか、まあ、恐らくは喪乃の生まれる前の話だしな」
「昨日は二人に連れまわされたようですし」
「西の泉まで行ったそうだな……あいつらにも困ったものだ」

村で一番風通しの良い大樹の根元、青々と草が茂る地面は柔らかだ
本を読んでいる青年の傍ら、すやすやと絵物語を下敷きにし喪乃が寝息を立てる

まるで日なたの子猫のようだ、そんな感想を持ちながらも
暖かいまなざしで見てしまうのは、やはり彼女が特別だからだ

「妻やら、花嫁やら……もう、望めぬモノと思っていたんだがな」
「正直私もです、恋人と離され、捧げられる……我々は、彼女らにとって『鬼』でしたから」

他者を心に置き、恐れながら泣く娘達、異様な力の自分達は正に『鬼』だった
神域である社の前、あちらの世界では己たちの力はよく効く
触れた瞬間に、香りをかいだ瞬間に分るのだ、怖い、化け物、あの人に会いたい、そう言う思いが

「その点……ははは、喪乃は随分と自虐的な思考だったな」
「綺麗な人だとか、私みたいなのじゃ天罰?とか、初めは震えていたのにコロコロと」
「抱え上げたときは体重ばれる!!だったな……境界越えの時はずっと、姉の幸せを願っていた」
「優しい子ですから……今じゃ神霊にまで人気ですね、長老なんか孫娘って言い張ってますし」

あの爺さんの孫娘じゃ嫁に貰うのも一苦労だな、そういって笑いあう
少しだけ響いた笑い声に、喪乃が半覚醒のように胡乱な目で辺りを見回した
二人の青年はそんな喪乃を見て、そろって優しく手をのばし、頬や頭を撫でる

「眠いようなら、まだ寝ていなさい、昨日は疲れたのだろう?」
「夕餉の時間が近くなったら起こしてあげますよ……ん?…なんですか?」
「……おいて…か…ないで…ください…いっしょに…ね…」

喪乃は撫でてくる優しい手に、猫の子のように擦り寄るとふにゃりと笑った
二人の返事を聞くでもなく、睡魔に負けてコテンと書物の上に頭を落とす

沈黙が通り、静かになった空間、傍に居た二人は各々頬を染める
甘える様な仕草も、恋人のような懇願も、悠久の時の中で初めてなのだ
普段は甘やかす余裕があろうと、ふとした仕草で、己らの心を翻弄する「花嫁」殿

「共に昼寝は良いが……そろそろお相手として認識してほしいものだ」
「安心感を持たれると言うのも、良いか悪いか、大人の余裕も辛いものです」

喪乃を間に挟み両端に寝転がる、今はただ隣りの小さな寝息が愛おしかった


四人組は、兄タイプと敬語青年が年上組み、軟派純情と俺様青年が年下組みな設定で
基本四人組ですが、行動パターンは年上年下に分かれる感じです
年下組み二人の場合は、喪乃が連れまわされ振り回される感じの妄想です

235:彼氏いない歴774年
09/06/07 00:07:57 veAFnQbF
>>234
私は純情青年一択ですが、あなたは才能がある!!!!!

236:彼氏いない歴774年
09/06/07 00:54:10 GWTaqK6l
>>234
年上組(*´д`)ハァハァ
こんな夜中に超萌えた。ありがとう234。
兄タイプも敬語青年も選べNEEE!!

237:彼氏いない歴774年
09/06/07 01:57:44 aMgbXLw2
キス妄想ばっかしてる\(^O^)/

イケ哉はキスが好きだらかFェラの代わりに喪っちにご奉仕キスを強要する。

ソファーの背もたれに頬杖ついてだらしない姿勢のまま脚を組むイケ哉。脚は長い。

喪っちはそんなイケ哉の上にまたがる様にして膝立ち。
その体勢のまま一生懸命キスするのだ。

そしてイケ哉はそんな喪っちのキスを楽しみながら、サディスティックな瞳でニヨニヨと喪っちを煽ってほしい。

238:彼氏いない歴774年
09/06/07 02:19:09 Rg850LEE
>>235>>236さんありがとうございます
嬉しくって、俄然妄想力がアップしました!!


>>234の異界話の年下組みバージョン

俺様理論青年と、軟派純情青年のお預け話


パシャリと湖面を銀の魚が跳ねた

「なーんでお前まで付いて来るかなぁ、今日は俺が先に約束してたんだぞ」
「俺はお前が約束する前から、今日出かけようと思ってた」
「思ってただけだろ!!はぁ……ま、喪乃が楽しいならそれで良いけど」

口では喧嘩をする物の、やることも無いので囲碁を打ち合う
泉を挟んだ向こうでは嬉々として花に埋もれる喪乃が要る
近くに行ってじゃれ合いたいのは山々だが、行けない理由があった

「何でまた、あいつらのトコ……近寄ることも出来やしねぇ」
「あの花の精霊は男が嫌いだからな、フン俺を爪弾くとは生意気な」

黒の石を置きながら、花精ごときが群れおって、とつまらなそうに呟く
対して白の石を置きながら、でもあの姐さんたち怒ると怖いしなァと返す

「せっかく泉まで来たのにな……」
「なんだ、泳ぐの目的か……確かに、喪乃が薄絹で泳ぐのは良いな」
「ちょっ、おまっ……ちがう!!ちがうって」
「ちがわんだろ、そろそろ花嫁殿の柔肌ぐらい見たかろうさ」

黒石を置きながらにやりと笑う
そんな様子に、白石を叩きつけるように置きながら返す

「お前、俺には下品と言うくせに、欲望まっしぐらじゃねーか!!」
「俺は言いどころ弁えている、お前がアホなんだ」
「アホって言うな!!……俺はただ、喪乃が大きな泉は見たことないって言うから」
「しかし、それでアレじゃあ意味無いだろ」

石を置く手を止めて、もう一度対岸の花畑を見る
髪に着物に、花精から送られた花を様々なトコに付けながら懸命に何かをしている
それはそれで、眼福な光景なのだが、構ってもらえないのはつまらない

「いつもの、傲慢な態度で連れ戻して来い」
「お前こそ、いつものよく回る舌で連れ戻して来い」

はあ、と溜息を吐いて碁を打ち合うのを再開する
打つ傍ら、対岸を覗いたり、言い合いしたりと、している間に勝敗を決する状態に
にらみ合いながら次の手を考えていた二人の耳に、呼び声が聞こえた
瞬間に、白熱していた盤上の争いは、盤ごとひっくり返り、空に消える

慌てて対岸の花園、入れるところギリギリまで駆け寄る二人に花冠をかける喪乃
普段は男に厳しい花精たちも、皆してクスクスと笑った
歳若いストレートな感情に、周囲も微笑ましくなるしかないのだ

このあと、クタクタになるまで喪乃を連れまわし、二人は怒られたりします。
年下組みの妄想追加でした。

239:彼氏いない歴774年
09/06/07 02:22:10 XlhLwQn5
>>238
まさかの遭遇ktkr
年下組可愛すぎる。
個人的には敬語さんが好みだが
あなたの文才と妄想素晴らしいな。

240:彼氏いない歴774年
09/06/07 20:54:26 Rg850LEE
>>239
異界話を書いた者です
直後にレスを貰っていたのに今気付きました、ありがとうございます!!
年下組は押せ押せで、年上組は包み込んでくれる妄想です

それでは、何回もの書き込み失礼しました
また、何らか文になったらお邪魔します

241:彼氏いない歴774年
09/06/07 22:07:20 ydZKho8d
>>異世界妄想
テレパシーショッピングで購入したいので周波数とお値段を教えてください><

242:彼氏いない歴774年
09/06/07 22:29:52 FX8fYzvK
>>234
>年上組と年下組
カミセンとトニセンですなw

いい妄想ありがとう!次も期待してる

243:彼氏いない歴774年
09/06/08 00:32:18 8Ie+2IPV
>224
萌えた。なんかスゲー萌えた。
素敵な妄想をありがとう

244:彼氏いない歴774年
09/06/08 01:18:39 Ji63Xu63
黒髪眼鏡神経質の先生×生徒で妄想ストーリー作ってたらこの間完結した
ネットの海にそっと流してきました

245:彼氏いない歴774年
09/06/08 07:48:55 9qga5UIE
>>240
すいませんお話の最初からブログに書いてほしい…!
もう年上組にはあはあしすぎてどうしてくれる!!


ブログに書く人って初めはいたけどなかなか出てこないなあ

246:彼氏いない歴774年
09/06/08 08:52:47 TpCS6907
まとめサイトさん、コメントOKにしてくれないかしらん?
そしたら、本人がまとめのコメントにこっそり続き投稿したり、
ブログのURL貼ってくれたりするひともいるんじゃないかな。

247:彼氏いない歴774年
09/06/08 09:30:47 7Cs/VDze
>>240
すみません、脳波チャンネルは何チャンでしょうか?
ほんとにダウンロードしたいんですが!
年上続きお願いします!!!!

248:212
09/06/08 14:13:35 5uKOR3iF
>>214
レス有難う
主人と喪アの妄想投下

「喪ア、出掛けるよ。君も一緒においで」
「はい!」

最近休みなく働いていたご主人様の久方振りのお休みの日。
てっきりお部屋で休まれているかと思いきや、街へ出掛けると声をかけられた。
そしてご主人様の支度を手伝い終え、馬車へと乗り込んだ。

「街へ何をしに行かれるのですか?」
「ちょっと買いたいものがあってね、一人だと心細かったから君を誘ったんだけれど。嫌だったかい?」
「い、いえ!嫌だなんてそんな事絶対にありません!私はご主人様とこうして出掛けられる事が出来てとても嬉しいです」
「はは、そうか」

ご主人様の大きな手が私の頭を撫でる。
誰にでも分け隔てなく優しくて、スキンシップをこうして取るご主人様に私の心臓は今にも飛び出そうだった。
他の人にも同じことをしているのに、何だか自分だけが特別のように思ってしまう自分自身が心の何処かに居た。


──

街へと着き、ご主人様の後ろに一歩引いて歩き始めた。
今日は祝日とあって、街中はとても賑やかだ。

「すぐそこの店に入るからね」
「そこ…?あの宝石店ですか?」
「ああ」

私達は一件の宝石店に入った。
するとご主人様はすぐ店員に話し掛けていた。

「喪ア、ちょっと待っててくれ。すぐ戻るから」
「えっ?あの、どこへ…」
「そこで待っているんだよ」

そう告げるとご主人様は店員と共に奥にある部屋へと入って行ってしまった。
私は言われた通りにその場から動かないでいた。
数分後、ご主人様と店員が部屋から出てきた。

「喪ア、待たせたね。少しの間目を瞑ってくれるかい?」
「目ですか?あ、はい…」

言われるがまま目を瞑る。
すると首辺りに僅かな重みを感じた。

「もう目を開けて良いよ」

目を開けると、自分の胸元に金色に輝くネックレスが飛び込んできた。
それには見覚えがある。
以前屋敷に来た宝石商がご主人様にこれを見せていた。
…そして、ついこの間もあの盗賊から。


(続きます)

249:212
09/06/08 15:01:52 5uKOR3iF
(>>248続き)

「ご主人様、これは…」
「今日は君の誕生日だろう?まさか忘れていたとは言わせないよ」

ご主人様が笑いながらまた私の頭を撫でた。
今日が自分の誕生日なんて、すっかり忘れていた。

「で、ですがこんな高そうなものを…!」
「良いんだ。君は僕にとって大切な人だから、ね?受け取って欲しい」
「ご主人様…」

涙腺が緩んで涙が出てしまいそう。
そして特別だとまた勘違いをしてしまいそうになる。
大切な人、なんて。
きっと深い意味なんてない。
そう自分に言い聞かせていた。

「あ…気に入らなかったら別のものを取り寄せさせるから、」
「いいえ、凄く素敵なネックレスです。私とても気に入りました」

笑顔で喜びを伝える。
でも何故か心の底から素直に喜べなかった。
盗賊が渡そうとしてくれたのと、同じもの。
頭の中に彼の顔が思い浮かぶ。

「………」
「喪ア?どうしたんだい?」

盗賊のネックレスは盗んできたもの。
ご主人様が買って下さったこれとは全く違う。
けれど胸の奥がチクリと傷んだ。

「喪ア?」
「あっ…な、何でも有りません。嬉しさの余り放心してしまって」
「はは、それは贈りがいがあったというものだ」




主人は実は盗賊が喪アに物あげたり会ってたりしてる事を知っていたりする。表には一切出さないけど腹黒くて嫉妬深い。
でも喪アはそれを知らない、主人が腹黒いことも。
そして盗賊に会ったことは主人には一言伝えていない。

当人が知らないところで嫉妬合戦
良いよね\(^o^)/

ちなみに主人の仕事は貿易とか外交関係とか妄想。


250:彼氏いない歴774年
09/06/08 21:10:38 1UIil0O9
>>246
まとめの中の人です。
それほどマメに管理できる訳ではないので、
今のところコメント不可のままにしておこうと思っています。
拍手コメントにメッセージ書いて下さるか、
このスレに書き込んで下さるかすれば、
中の人に伝わります。
歌姫の方は、MステのOPで階段降りる時に
カメラに向かって口パクで喋って下さってもOKです。

251:彼氏いない歴774年
09/06/09 01:06:44 jh5LWR4U
>>222~やら、>>234等の異界妄想をかいた者です
今日も来て見たら感想がいっぱいで嬉しいです
ブログの方は興味はありますが、パソコン関係に疎いのでどうにも……

>>250
日々、まとめサイトご苦労様です
Mステはこれから注目しなくては、歌姫に同士がいるかもしれませんw


以下、妄想投下します
異界生活になれたけど、風邪を引いてしまい気弱に


喪乃が生活している館、その家の喪乃の部屋の入り口で言い合う

「お前達はここまで、今日は入ることを禁じる」
「何でだよー、心配なんだって!!入れてくれよ」
「俺の何がいけないと言うのだ、喪乃だって俺が居たほうが良い」

奥から聞こえる喪乃の控えめなせきに、二人は身を乗り出すが、それを手で制す
騒がしい彼らが傍に要ると、喪乃も休む所ではなくなってしまうからだ
心配なのは分る、彼らだって喪乃の旦那候補である、だが若い分病気を知らない

喪乃の症状を、書物と照合し、確認し終えて戻ってきた旧友に目配せする
我が意を得たりと、彼は二人の方を向き口を開いた

「二人とも、静かにしなさい……早く喪乃に会いたいですか?」
「「会いたいに決まってる!!」」
「喪乃は『風邪』と言う病気をしました、我らには分らぬ感覚ですが、薬が必要です」

何だそれは、大変なのか、喪乃が可哀相だと騒ぐ二人に対し
ええ大変です、そこで二人にして頂きたい事がと彼は話を持って行く

我が友ながら上手いものだ、完全に手のひらの上で操っている
異界では若者と一括りにされるが、下の二人と己たちの間では、それなりに歳の差がある
『人』が病気をすると言うのを、知識上だけでなく知っているのもそのせいだ

「何でもする、喪乃の為だ!!」
「俺に掛かればどんな事とて容易い」
「それは良かった、では、私について来てください」

大樹の森の中に消えて行く彼らを見送る、森の中で散々こき使われる事だろう
普段は温和なのだが、どうにも喪乃が絡むと手厳しくなる
喪乃を思って、とは分るが騒いだ罰として、広い森を右往左往させられる筈だ
それでも、二人はやる事はやって来るだろう

やはり誰も皆、歳若く、長い年月を生きてきた己らより遥かに幼い彼女には甘いのだ
花嫁候補でもあるが、皆にとっては妹のような存在でもある
だから、こうも急な事態が起こると、皆慌ててしまうのは仕方なかったりする


(続きます)

252:彼氏いない歴774年
09/06/09 01:11:23 jh5LWR4U
>>251の続き)


熱を持った頬や額が赤く染まり、呼吸は苦しそうである

喪乃は、ぼんやりとしながら、うつうつと夢と現実をさ迷う
此方に視点をあわせたので、どうしたんだと聞いたら、少し迷った後口を開いた
はらりと、瞳からは小さな涙がこぼれた

「けほっ、夢を…見た…んです、私っ……家に、居て」
「家に居たのか?」
「は…い…あっちの家で…す、起…きたら、家に…居て」

そう言われたとたん愕然とした
いや、分っていたことだ、郷愁に駆られる事くらいは予想していた
それでも、故郷を思う彼女にやるせない気持ちになる
帰りたいといっても、あちらには返せない……いや、もう、我ら自身が手放せない

「ごめんな……勝手に連れて来て、戻れなくて、憎んでも良いんだ」
「いえ…違うんっ…です…っお…嫁さん…じゃないって」
「……どう言う事だ?」
「お姉ちゃんっ……が、本物だから…わっ私、返されたって」

はらはらと涙が流れてゆく、連れて来た直後に聞いていた話だ
本当は自分じゃなかった、姉を逃がして変りに来たということ
姉は自慢の美人でよく出来た人間だと、良い姉を持ったと常に言われていたと

「しか…たないって…私っあき…らめたのに…ここを忘れら…れなくって」
「喪乃、もう良い、それは夢だからな」
「私っみん…な…に、なにもっっして、あげられな…お姉ち…なっら何でも」

喪乃の言葉に、喪乃の不安や、今まで抑えてきた感情を知った
優しくて大好きな姉、その分比べられても抑えてきた感情が、今不安で溢れたのだ

泣いている喪乃に、それでも込み上げて来るような喜びを感じる
喪乃はここから離れたくないと、また、ライバルにもならない存在に嫉妬している
寝屋に横になる喪乃を安心させるように抱き上げ、目元からこぼれる涙を唇で拭う

「誰が離せようか?俺はこんなに好いている、他の奴もだ」
「……ほんと…に?わたしっえらばれて…ないのに」
「誰かが喪乃を選ぶんじゃない、喪乃が我らを選ぶんだ、お前の寵を争っているんだぞ」

さあ、水を飲んで眠るんだ、そういって頬を撫でるとくすぐったそうにする
朱色の椀で水を飲ませると、こくりと白い喉が鳴った、それは酷く扇情的で愛おしい
少し背を叩いてやると、ゆっくりと寝息を立て始めたので、布団に寝かせる

「なんてまあ、愛らしい悩みでしょうね……我らは既に虜というのに」
「帰ってたのか、話は聞いていたようだな……二人は、ああ、まだ森にいるのか」
「恋は盲目とは良く言ったもので、コレで喪乃の薬はしばらく安心です」

これほどの感情を見せてくれるようでは、そろそろ手を出しても宜しいでしょう
そういった旧友の嬉しそうな顔に、己の顔も緩んでいるのだろうとそんな事を考えた


年上組は聖者のような顔をして、一枚上手だったりします。

253:彼氏いない歴774年
09/06/09 12:12:25 4BSbuI+8
>>251-252
>目元からこぼれる涙を唇で拭う
兄タイプキャラ(ですよね?)なにしてんですかテラエロス

254:彼氏いない歴774年
09/06/09 18:49:17 nOcq/4VQ
少年漫画みたいな世界での妄想投下いっきまーす。

とある修道院で育てられた喪リィ、小柄で黒髪、右目は黒だが、左目は黄緑。オッドアイというやつ。
育ての親である先代長老いわく、今から十年以上前に、草原で遊牧をして暮らしていたオッドアイの一族が盗賊の手によって虐殺されたのだとか。
「あれは忘れもせん…けたたましく呼び鈴が鳴っていた夜中のことじゃ…。 わしが玄関に出ると、毛布にくるまれたお前がいたのじゃ。
 そして向こうのほうに走り去る黒髪の少年の後ろ姿。 …あれはもしかしたら、お前の同胞だったのかも知れんの…」
先代長老、喪リィが11の時に結核で死亡。
喪リィは修道院流の糸で戦う術(念糸とか曲弦糸みたいな)の達人となっており、大人をも凌ぐ実力を誇っていたが、それがゆえに新長老にいじめられる日々がはじまる。
「その気持ち悪い左目を隠せ」と眼帯を強いられ、「捨てられ子ごときが」とか言われ、どんどん元気をなくしていく喪リィ。
それでも「いつでも笑顔を忘れちゃいかんよ」という先代長老の言葉を胸に、静かに微笑む。
新長老のいじめはさらにエスカレートし、ついにはただっぴろい墓場の管理・責任を一人で負うことに。
糸を縦横無尽にはりめぐらせ、喪リィはひとりさびしく墓場に佇み、ときどきやってくる野生の熊を糸で倒したりとかして暮らす。
…喪リィが17歳くらいのある日、赤毛の剣士が現れる。 なんか親の仇を取りに、長老を倒しに遥々旅をして来たんだとか。
流血沙汰となりあっさりやられる長老。 パニックに陥る教会。 去ろうとする剣士に「ありがとう」と言うべきかどうなのか迷う喪リィ。
剣士「どうした? お前は修道女ではないのだろう? もう自由の身のはずだ。 好きな所へ行け」
喪リィ「…わたし、自由なの?」
剣士「…違うのか?」
黒じゃない服を着てもいいの? 髪を伸ばして結ったりとかしてもいいの? 眼帯を外しても…構わない、の…?
泣きだす喪リィ。 剣士、自分がなんかまずいことを言ったんじゃないかとオロオロしはじめる。
剣士「あー…しゃーねぇ、行くところねえんだったらついて来い。 裁縫とか料理とかは出来るんだろうな?」
喪リィ「え、は、はい…え?! い、いいん、です、か?」
剣士「あーもーそうやって伺いたてんのやめろ! 自分の意見を言え!」
喪リィの神をわしゃわしゃする剣士。 その拍子に眼帯の紐が解け、黄緑の左目があらわになる。
どきりとする剣士。 喪リィは、貼りついた笑顔でなく、心の底から、嬉しくてにっこりとほほ笑みを浮かべたのだった。

このあと(もちろん眼帯なし)、二人で旅をしたり、「あなたの眼はなんて美しいんだ!」と金髪の青年絵描きにモデルになってくれと頼まれたり、
蜘蛛の化け物だと勘違いされて退治されかかったり、マフィアのボスとなった同胞に再会してヤンデられたり、色々。
剣士は常に、赤毛である自分と、綺麗な黒髪と緑の眼を持つ喪リィじゃ釣り合わないよなぁとか悶々悩んでおります。
メインであるはずの剣士ルートより、ボスルートを開拓するのが一番楽しい。

255:彼氏いない歴774年
09/06/09 20:29:25 duCj+SGz
今更>>186続き。 しかもまた長いorz

数年が瞬く間に過ぎ、その間、青年の部隊は国境地帯で転戦に継ぐ転戦を強いられていた。
その状況下で青年は指揮官としての非凡の才とカリスマ性を如何なく発揮し、
制圧した部族・山賊等を彼自身の指揮下に収めて行く。
乗用獣を駆り常に先陣を切りながら、ただひとつの古傷より他に決してその顔に傷を許さない勇猛の司令官に率いられた一党――
王都を遠く離れた辺境で、それは静かに大きな勢力と成りつつあった。

そして私も、7つの子供から14歳の少女へと成長。
母ほどに華やかとは言えない容貌は、『女は見た目8割、残りの2割は押しと売り』が信条の母親をして大いに嘆かせたが、私は特に気にしなかった。 
(…実のところ、気にしないよう努めていた、と言うべきなのかもしれないが)
それよりも私は、幼い日の私に捧げられたあの誓い――「小さな俺の姫君、あなたを女王にして差し上げよう」
自らそれにふさわしい者になろうため、語学・歴史から兵法、科学までと、およそ様々な知識を学ぶことに夢中になっていた。
それはその地位のためというよりも、私にそう誓ったひとのため。
その言葉にただ縋るだけ、誰かの力を頼んで自らの力とする、そんな生き方をしたくなかったからだった。

『取るに足りない小娘』の身を幸いに、王立図書館の膨大な蔵書を読みふけり、
養育係の老将軍親子に付いての練兵や視察を好む――
しかし、そんな自分の行動が、王室内における不安材料と一部で目されはじめたことに、
私自身はまだ気付いていなかった。

256:彼氏いない歴774年
09/06/09 20:31:05 duCj+SGz
ある日、老将軍が山間いの領館で辺境軍の司令官たちとの非公式の会談を行う、と聞き込んだ私は、
「会談の様子を見たい!」「見習い武官として行く。雑用に使ってくれて構わないから!」と、
ムリに頼み込み同行することになる。
(躾や規律には厳格だが、爺としては孫娘のように育てた私に根のところで甘い。)
見習い武官として同道した以上、『有言実行』がモットーの将軍から与えられた仕事は山のようにあったが、
気詰まりな王宮を離れ、私の気持ちは14歳らしくはずむものを感じていた。

とは言え、会談に召集されて来た各辺境軍幹部たちは、皆ひと癖もふた癖もある男達。
実際の身分・性別こそ隠しているが、見るからに育ちが良さそう (ぶっちゃけて云えばヘナチョコ)
な『お坊ちゃん』武官は、自然に興味の的となる。
人を逸らさぬ態度と辺境地の慣習・情勢に理解の深かった私に、彼らは概ね好意を持ってくれたが、
辺鄙の地での官職に不満を持つ一部の貴族には、『将軍附き』の『女のような少年武官』という存在は
忌々しく映ったようだった。
殊に中央復帰の口添えを将軍に申込み、却って予てよりの行状の悪さを叱責された貴族の一人は、
私を将軍の寵童と勘違いし執拗に絡んだ挙句、会談の前夜、誘拐という暴挙に出る。
隙を突いて逃げ出したものの、将軍の領館に戻るには見晴らしのよい平原を突っ切らなくてはならない。
折りしも月は満月。 
それでもなんとかあと少し…というところで追っ手に見つかってしまう。
襟首をつかまれ馬上に引きずり上げられて、あわやノドを切られる―瞬間、音も無く疾走して来た大型乗用獣と、
その背から伸びた逞しい腕に私は抱き取られていた。
それは、右手で短槍を操り、打突の瞬間に左手でエモノを掬い取る―草原の男達が好んでする競技の手法。
恐怖と安心とが無い混ぜに霞む頭を無理に振り払い、自分を抱く腕の持ち主を見上げる。
草原風の毛皮に包まれた、私の倍はあろうかという男。 
月に雲がかかり、容貌は良く見えないが、不思議と怖さは感じなかった。
どうやら味方らしい新手は一騎だけではない様で、周囲で断続的な小競り合いの気配がしていたが、それもすぐに止んだ。
「隊長、奴等あらかた片付けましたよ」「言った通り、一人二人逃がしてやったか?」
「もちろん。ああいう奴等は必ず頭のところへ戻りますよ。もう後を追わせていますから、
今夜中に親玉ごと首根っこ押さえて引きずって来てご覧に入れます」
「頼んだぞ。俺はこのお坊ちゃんを連れて、一足先に戻る」「了解!」
『…お坊ちゃん、て…ああ、わたしのことか…』老将軍の苦慮を思うと、胸が痛んだ。
十数騎の兵が乗用獣特有の音を立てない走り方で走り去り、『隊長』と呼ばれた男は数名の手勢と共に、
領館の方角に乗用獣の歩みを促した。
「将軍領に入る直前に早馬に会って、その足ですぐに捜索にかかったんだが…危ないところだったな」
鞍袋の上に私の体を据えながら、男が声を掛けて来た。
自分が置かれていた状況を改めて認識するほどに恐怖と、それと同時にこの救い手に対する感謝の念が増して来た。
「遠路お疲れのところ、私のためにご面倒をおかけしました…心よりお礼を申します」
「なりは女のようなお坊ちゃんだが、なかなかしっかりしてるじゃないか」
男の手が私の肩を頼もしそうに揺すったその時、月にかかっていた雲が切れた。
泥と汗に汚れた私の顔と、それを覗き込む男の顔、双方が煌々と輝く満月に照らし出される。
「まさか…なんであなたが」
「! その顔の傷―」
精悍さの中に凄みを加え、すでに青年と云うよりは『男』に面代わりしていたが、
頬に刻まれた傷が無くともその眼を見れば、あの青年だとわかった。
「姫君、小さな俺の姫君。あなただったのか…」
ぐい、と抱き寄せられた。その腕が少し震えている。
「間に合ってよかった――本当に」
搾り出すような声に不思議な感動をおぼえながら、初めて私の意識は安心の中に落ちて行った。
「きれいになられたな、小さな俺の姫君」
囁くようなその言葉は、眠り続ける私には聞こえなかった。


257:彼氏いない歴774年
09/06/09 20:37:03 P57sfs87
梅雨妄想。
雨の中、高校生に抱きしめられる。
「いつまでもガキじゃねーよッ」とか言われる。
高校生は「時をかける少女」の未来人じゃない方な感じで。

258:彼氏いない歴774年
09/06/09 23:32:40 KI/JoIij
通信制の大学に行きながら、カウンセラー目指してる友達がいる。
モデル体型でボーイッシュ系美人な彼女。
バイト先の居酒屋店長(体育会系なノリのおっさん)からも「あの子、男にしても絶対かっこいいと思うぞ」と言われるくらい。
でも彼女、それを聞いてヒヤヒヤしてる…何故なら本当に男だから。
実は彼女(彼?)は、同居してるお婆さんが何か知らんけど(この辺妄想不足)家に男の子が生まれるのを忌み嫌い、逆らえない母は彼を女の子として育てていた。
彼がカウンセラーを目指してるのって、やっぱり何かあるのかな?と思いながら訊けるはずなく…(続く)

259:彼氏いない歴774年
09/06/10 00:07:09 7LHCBegK
(続き)
それから十年後、私のマンションに一人の入居者が。
このマンションは、子供の頃から友達もできず社会性もなく、ダメダメだった私の将来を案じて、ある奇特な老婆が自分の財産を残してくれたものだった。
私は何故か彼女には可愛がられた…
今はマンションの家賃収入で暮らしている。
ところで、その入居者はカウンセラーの仕事をしていて、相談室兼オフィスとして部屋を借りるつもりらしい。
書類を見て驚いた…彼だ。
引っ越しの挨拶と、入居の契約を交わしにやって来た彼は「久しぶり」の反応もなく、しかもスーツ姿。
私のこと忘れてる?友達じゃなかったんだ…
私は平然を装って話す。用事が済んだあとのちょっとした雑談を装って。
「今日もお仕事ですか?」
「え?」
「だって、スーツだし…」
「仕事でも着ないよ。俺、学校でも制服ロッカーに置きっぱだったし。今でもやってるw」
彼は一時期、よく私服で登校してきてトイレで高校のセーラー服に着替えていた。
(何?私のこと知ってて話してるの…?)
彼は契約書をまじまじと読み出して、言った。
「このマンション…前の持ち主お前じゃないよな?」
「そうだけど」
「誰?」
「○○って、もう亡くなったお婆さんだよ」
彼はボソッと一言。
「それ、うちの婆さんだから」
彼は一体何が目的なの?
彼は一体何者なの?
彼の秘密を知りたい…そうだ!私には大家としての特権がある!!
マスターキーだってあるのよ…

とりあえずここまで。
そのうち、彼にねちねち言葉責めまがいのカウンセリング受けると思う。

260:彼氏いない歴774年
09/06/10 02:06:36 jCsS8I35
今日も脳内の中年は素敵にろくでなし。妄想たのしい!

残業かなんかで終電逃して同僚の車で、とか状況はなんでもいいけど
男の車で帰宅した喪女。とちょうど帰宅時に居合わせた中年。
アレなんとなく不機嫌?と思ったら言いました
「…男の車にホイホイ乗るなよ」
え、なにこんなこと言う人だっけ?と訝しむ喪女
それ以降、あからさまではないが他の男を牽制したりちらちら嫉妬らしきものを見せるようになる。
実は以前からあったが中年がうまーく隠すので気付かなかっただけ。
喪女はアレ今のって…いや勘違い?と惑う日々
中年のことは好きだが相手はろくでなしなのでまあ一時の遊び相手なんだろうと割り切ってたのに、
あれこの人わりと本気なの?と考えだしてどんどんドツボに嵌まる喪女。
中年はわりと悪い人なので隠さなくなったのはもちろんわざと
自分のことで頭いっぱいになってる喪女をみて内心によによ
こいつ若いし堅気だしなー俺もマトモじゃないしーでも気にいっちゃったしー
うっかり手も出しちゃったしなー今更か?どうすっかなー
なんていうろくでなしなりの葛藤から中途半端な束縛を続ける中年
生殺し状態についに喪女キレる。もういやー!欲しいならそう言えやゴルァ!
いらねーなら雲隠れすっから捜すなよ!オールオアナッシング!半端なことすんじゃねえボケ!
を多少かわいらしく中年にぶちまける。
中年は「そうか」とちょっと面食らったあと、「なら全部だ」とニヤリ笑い。心なしか嬉しそう
半ば別れ話のつもりだった喪女びっくら。しかし中年はさらに想像の上を行きました

あ…ありのまま今起こったことを話すぜ
『おれは奴と別れ話をしていたと思ったらいつのまにか婚姻届をかけてチンチロをしていた』
な…何を言ってるのかわからねーと思うがry

私の脳内はお花畑です

261:彼氏いない歴774年
09/06/10 04:13:45 5D2HdXLz
ずっと前からしてる妄想

RPG風。主人公の名前は喪子。
喪子とその弟は、幼くして両親に捨てられたたった二人の姉弟。
喪子は、自身も幼いながら、小さな弟を生かし守るためだけに生きた。弟にとって喪子は姉でありながら、父であり母であり兄であった。
弟にとって喪子は全てであり、喪子にとっても弟が全てだった。
やがて成長しても、あいかわらず喪子にとって弟は完全なる庇護対象で、弟は、身長が姉を超えても精神的に姉に頼りきりだった。
(喪子が子供扱いしても軽くスネるものの反抗しない)

身寄りのない二人は、身を守るための剣と少ない荷物だけを手に流浪する身。
喪子は細身の双剣でスピードタイプ。弟は大剣で重量タイプ。時折傭兵紛いの仕事を請け負って日銭を稼いでいる。
幼いころから弟と自分の身をその腕で護ってきた喪子。
また、女であるということでナメられたり襲われたりしないように男の様な恰好をしていた。
細い体躯に対し、叩き上げの剣術でありながら凄まじい実力と性別不明というステータスがあいまって、その道の者たちの間で凄腕の剣士と噂されていた。

そんな生活を続けていたある日、ひょんなことからゴタゴタに巻き込まれ、RPG的展開で仲間たちと出会う。
世界の危機が近づいてる事を知り俺達の手で救うしかない的な展開になるが、喪子はしぶる。
喪子の人生の全ては弟のためにある。
どんな危険にさらされるかわからないそんな旅に、弟を巻き込む訳にはいかない。
だが、世界の危機は近づいている。世界の危機が訪れ世界が終ってしまえば、弟の未来も閉ざされてしまう。
だからといって、弟を一人残していくなんてことは出来ない。(弟はこのとき、十分自分の身は自分で守れる実力を持っているにもかかわらず)
弟の幸せな将来のため行かなくてはならないが、置いていくことも出来ない。どうする?

そう迷っていた時、弟が仲間の萌子がなんだか気になるのだと喪子に打ち明ける。
「話をしていると恥ずかしくてうまく喋れなくて…でも、萌子の笑顔をみると嬉しくて…。僕、萌子を護りたいんだ。彼らと一緒に行こうよ…」
弟は、萌子に恋をしていた。(ちなみに姉以外に対しては俺)
自分にとって弟が一番であるように、弟にとっても自分が一番であるという自負のあった喪子は、ショックを受ける。
ただ、以前から喪子は悟ってもいたのだ。いつまでも、弟を「喪子だけの弟」にしていてはいけないと。
あの子もいつかは喪子の手を離れ独り立ちしなければならないのだ。
自覚がありながらも、もう少しだけと引き延ばしていたものが、ただやってきただけであった。
萌子は器量良しで美しく優しく、弟のことも満更ではなさそうだった。
(これはいい機会かもしれない)
苦しい心を抑えながら、喪子は弟や仲間たちとともに世界の危機を救う旅に出た。
弟は、萌子を守るために。
喪子は、弟と萌子の未来を守るために。

262:彼氏いない歴774年
09/06/10 04:14:35 5D2HdXLz
>>261の続き


旅の途中で、喪子の弟離れや弟の姉離れのイベントを挟む。
喪子はなんとか弟への独占欲を抑えられるようになっていたが、結局あらゆる行動はすべて弟のためだった。
弟も、萌子にかっこつけたい手前ちらほらと反抗期らしい行動もとったが、いざとなればなんだかんだ姉を頼った。
恋を経験した弟。
愛する者を愛するが故距離を取らなければならなかった姉。
それぞれが旅の途中で成長を遂げるが、人生の大半をべったりとくっついて成長した二人にとって、真に互いが個人個人として独立することは難しかった。
姉は、抱きしめれば小さな腕で必死にしがみ付いてくる弟を守ることで生きてこられたから。
弟は、自分を包み抱きとめる優しい腕に必死でしがみ付くことで生きてこられたから。

すったもんだあって、世界の果てに辿り着き、世界の危機を企てた魔王を倒した喪子一行。
よかったこれで救われたと仲間たちと共に一息ついていた中、一人喪子だけが世界の危機がまだ終わっていないことに気づく。
魔王は、もうすでに世界を終わらせる魔法を発動させていたのだ。
その魔法の依り代となっている核を直接破壊しなければ、世界が終わる。しかし核を破壊すれば、核に溜まっているエネルギーがその場で瞬時に爆発する。
つまり、核を破壊するということは死を意味した。
魔法が発動すれば、弟がこれから生きる萌子との幸せな将来も弟の命も消えてしまう。

喪子は言葉巧みに弟と仲間たちを船に乗せ安全圏まで離脱したあと、再び世界の果てへと向かうためこっそり小型船で出発しようとする。
「一人でかっこつけようったってそうはいかない」
出発したその時、小型船に飛び乗ってきたのは仲間の一人の剣士。
普段は一匹狼タイプで態度も冷たく、正面切って仲良くすることはなかったものの義理固い男でもあり、
喪子と男はお互いを実力ともに認め合い、恋が芽生えることはなかったが、深く信頼し合っていた。
喪子は男を船へと返そうとしたがかわされ、二人はひとまず核のある世界の果てのさらに深淵へと急いだ。

深淵には禍々しく光る核があった。
剣を突き立て、エネルギーを包む核の表面を裂いてしまえば魔法は発動しない。
喪子は一人小型船を降り立つと、男に帰れと告げる。
「お前には待つ人がいるだろう。私にはもう何もない。行け。」
男は喪子に弟はどうするんだと尋ねる。男から見ても、弟は喪子がいなければ生きていかなかった。
「弟には萌子がいるだろう。これからは、弟の傍には萌子がいてくれる。
萌子は本当に良い子だ。彼女があの子の傍にいてくれるなら、なんの心配もない。あの子はきっと幸せになれる。
たが、あの子がいつまでも私ばかり見ていては萌子が悲しむだろう。嫉妬は別れを生む。そしたら、あの子は酷く悲しむ。
私がいては、あの子はいつまでも姉離れ出来ない。私もおそらく、弟離れなど出来ないだろう。
私の役目は終わった。いや、もうすぐ終わるんだ。あの子の未来や人生を終わらせなんかしない。
私は、あの子を救うんだ。」
至極当然といった様子でそう語る喪子を、思わず男は抱きしめる。
「喪子は喪子、弟は弟だ。お前にはお前の幸せがあるはずだろ?
 どうして、どうしてそこまでしてお前は」
「ありがとう、男。だが、私のために悲しむことはない。私は、弟を守るために世界の危機を救う旅に出たんだ。
いつもと同じ…あの子を守るんだ。私は、あの子を守って死ぬんだ。」
喪子は満足そうに微笑みながら、優しい男の背を撫でてやった。
喪子は想った。弟と萌子が寄り添いあい、幸せに暮らす情景を。
喪子の心に躊躇いの気持ちはなかった。弟の幸せが、喪子の幸せだった。

男が小型船に乗り船に戻った頃、船に残った仲間たちも世界の危機がまだ過ぎていないことに気が付いていた。
そして、喪子と男がいなくなっていることも。
弟や萌子や仲間たちが、項垂れて戻ってきた男を出迎える。
「姉さんは…?」
弟が男に尋ねる。男は、静かに深淵を振り返った。
男につられて一同が遠い深淵を見遣ったとき、眩い閃光が空へ弾けた。
問いに答えず深淵を見つめたままの男に、弟はすべてを悟りただただ立ちつくす。
その傍らに萌子も寄り添い、一行は一瞬の閃光などなかったように綺麗な空を見上げていた。



男は故郷に恋人がいてもいいし、妹がいてもいい。
それプラスで、喪子といい感じになっててもなってなくてもいい。
リアルに弟がいる。ブサピザヲタクだけど愛してる。超絶キモくて重い姉ですまんねw

263:彼氏いない歴774年
09/06/10 12:38:13 C2GoSuAd
亀だが>>168のシリーズとか>>215の世界観、好きだなあ。
描いてみたいよ(画的な意味で)。

そんな自分は>>255
自分の妄想は、なんかこっ恥ずかしくてラクガキ止まりだったりするけど、
まずなんか萌えシーンがあって、そっから妄想ふくらましたりする人って他にいるかな

264:彼氏いない歴774年
09/06/10 12:50:39 wt90g6EI
>>251先生!!
これはもうエンディングまでぜひお願いします!
出来れば4人ともそれぞれのルートで拝見したいです。
印刷して読み返したいよ

265:彼氏いない歴774年
09/06/10 14:02:58 aVuE8re9
>>260
で、どっちが勝ってどうなったんだ?
ていうかどっちが勝ったら結婚なんだ?

中年が勝ったら結婚として、
最速で中年が勝って有無を言わせないパターンと
中年が負けたら結婚として、
中年が簡単に勝てるのにずるずる勝負を引き伸ばされて
「必死だな」とにやにやされるパターンと
ふたつ浮かんだんだが

266:彼氏いない歴774年
09/06/10 18:29:24 6MJNJODN
NON STYLE石田と付き合ってます。
脳内で。

267:彼氏いない歴774年
09/06/10 22:56:37 HaM9Pl5D
>>260
中年いいよ中年かわいいよ中年…(*´Д`)ハァハァ
私も最近の妄想は専ら中年だなぁ。
陽気で渋い中年と仲良しな妄想だよ!
によによしてるよ、娘でもおかしくない私と友達の中年だよ!

268:彼氏いない歴774年
09/06/11 02:09:34 hmpFZGvU
>>261
私も弟いるからすごい感情移入した。
今は顔も合わせられないくらい不仲になっちゃったけど、大事な弟だから。
しかもRPGネタ好きだ!

269:彼氏いない歴774年
09/06/11 02:52:37 uoNmjzNw
>>261>>262
全私が泣いた

270:彼氏いない歴774年
09/06/11 19:45:11 CBg0etwM
やった>>187の続き来てた
>>255
>「きれいになられたな、小さな俺の姫君」
感動の再会…
そしてここから二人で女王への道を歩んで行くのですね
年齢差身長差体格差三つの差にプラスしてファンタジーで
四つの萌え要素とか本当たまらん
やっぱり萌えた ありがとうございます

271:彼氏いない歴774年
09/06/11 22:24:24 JrGUL4ua
異世界モノ、レベル高ぇ!さてドキドキオフィスもそろそろ来るかな。

そんな私は歌姫妄想。萌え所ないけど。
喪恵は期間限定で活動していたアイドル。期間が過ぎれば引退。
以下、引退ライブのMC。
「私、本当は怖かった。こんな大勢の人の前で歌うなんて無理だーって」
「でも、不思議だよね。今は、この時間が無くなる事が信じられない。大切な、人生の一部になってる」
「私、頑張って良かった。怖かったけど踏み出してみて、本当に良かった」
「沢山の人から、沢山大事なもの貰ったよ。…ありがとう。」
「今日の事、絶対、絶対忘れない!」
会場から拍手と共に喪恵コールが巻き起こるなか、喪恵はバンドメンバーに深く頭を垂れる。
そんな喪恵を軽く小突いて回るメンバー達だが、皆の目には、うっすらと涙が。
会場に散っているスタッフ達にも視線で合図を送り、そして喪恵は会心の笑みで高らかに観客達に宣言する。
「本当に、有り難うございましたっ」
「最後まで皆で盛り上がろうね!
さ、笑顔だよ笑顔!手あげて!(皆で)歌うよー」

この後ラストの大盛り上がりが再生されます。
歌詞までバッチリ出来ているあたり、恥ずかしい。でも楽しい。

272:彼氏いない歴774年
09/06/11 23:53:47 W4D6Rp+C
>>265
いろんなパターン考えてニヤニヤしてたら書くの忘れた。
中年が勝って結婚するよ!レスみて妄想ちょっと膨らんだ
中年はギャンブルには鬼強い設定なんで勝負受けた時点で決まったようなもんだけど、
掌で踊ってるようで悔しくてなんとなく後に引けず延々勝負を引き延ばす喪女
ニヤニヤあるいはポーカーフェイスでひたすら付き合う中年
続けるうちに勝てるわけないのにとか何意地張ってんだろとか
だんだんバカらしくなってきて脱力しきって自分は中年のなんなんだ、と聞いたら
中年はサイを振り「嫁だろ」と一言。でやっぱり中年の勝ち。

>>267
>娘でもおかしくない私と友達の中年だよ!
いいなあそれ。おっさんのくせに感性は若いとか最高だ
ゲーセン連れてって格ゲーでボコボコに負かして
「苦手なものもあるんですね」なんてニヤニヤイヤミ言ってたら、
数日後には今度はこっちがボコボコにされて「どうだフフン」みたいなドヤ顔をされると
そんな見た目渋かっこいい中年がいたらいいのに!いいのに!

273:DOKIDOKI☆オフィス3
09/06/12 00:53:27 uZ9URoUn
久しぶりに会う喪子とN。
しばらく顔を合わせてないのでどこかお互いぎこちない。
お互い、ぎこちなさを隠すために不自然なまでに仕事の話しかできなかった。
そんな二人を見て「今まであんなに仲良かったのに…。???」と微かな違和感を覚えるM。

拠点の視察、提携社への挨拶と、外回りを終えると支店にもどりミーティングがスタートした。

喪「…それでは、今日のMTのクローズをいたします。
  かなり順調にユーザーも増えてるし、シェアの獲得率も上々。
  問題点として、従来のキャンペーンのままでは他社にシェアを奪われるのではないかと
  懸念され、至急新たなキャンペーンを打ち出すこと。また、提携社の担当変更による
面通し日の設定。以上でよろしいでしょうか?」
N「はい。よろしくお願いいたします。」
M「拝領ー。」

ぎこちないままMTを終わらせようとする空気を敏感に嗅ぎ取っていたMが率先して明るく努めた。

M「まあまあ、仕事の話はこれで終わり!いまさらですけど、Nさん、元気っすか?」
N「おー、久しぶりだな。Mは元気か?」
M「もー、見てのとおりバッチリっすよ!ってか本当Nさん整理上手っすねえ。。。
  俺の机も掃除しに本社に帰ってきてくださいよー」
N「相変わらずお前の机は雪崩が起こるのか」

明るい調子のMのおかげで、二人の緊張はいつの間にか解けた。
恐る恐る、という感じでNに話しかける喪子。

喪「…元気?仕事は順調そうだね。」
N「元気だよ。…喪子は?最近どう?」
喪「元気だよー!相変わらず社長にこき使われてる。Nさんいないと大変だよ」
N「…そっか…。
  大変そうだけど、頑張ってるね。俺も負けられないな。」

どこか遠くを見つめるようで、一度も目を合わせようとしないNに喪子は不安を覚え、
Mは違和感の輪郭がさらに深くなったような気がした。


喪(なんだろう…なんかNさんがすごく遠くかんじる… どうしよう、うまく話せない…)


Nは常に穏やかで、感情を高ぶらせることも無く、いつもにこやかに過ごしているが
裏を返せば他人に付け入らせる隙をまったく見せない。
その上、交渉術に長けてるだけあって会話をコントロールし、支配するのが巧みなのだ。
…おまけに頑固だ。

こんなに近くにいるのに、触れば笑顔に届くのに、二人の距離感が遠い。
なにかが、届かない。

こんな思いを抱えたまま帰りたくは無かったが喪子とて、馬鹿ではない。
いかんせんNの性格を知っている以上、これ以上Nに踏み込めないことも理解していた。

なにを話してもはぐらかされるだろう、と把握した喪子は、沈んだ気持ちのまま
せめて、Mには悟られないよう勢いよく立ち上がった。


274:DOKIDOKI☆オフィス
09/06/12 00:56:01 uZ9URoUn
喪「今日は、久しぶりに会えて嬉しかった。新しいCPは私が責任を持って指揮します。
  さて、そろそろ新幹線に乗り遅れるから出るね。」
N「ん。まかせたよ。喪に任せれば安心だし、できれば他の人達に触らせたくないんだ。
  よろしく頼みます。」

仕事の面では信頼してくれているという事実に、ほんの少し慰められた気がした。

喪「任せてください。さ、M行きましょうか。何時発?」
M「…え!?俺!?帰りのチケットって喪子さん担当じゃなかったっけ!!??」
N・喪「「は?」」

その後、あわてて帰路のチケットを手配しようにも自由席すら満席で、喪もMも支店先に一泊する事となった。
急遽、近くのビジネスホテルに部屋を取り、本社の社長へ本日帰社出来ない事を告げると、ようやく一息ついた。
久しぶりなんだから皆で飲みに行きましょうよ!とはしゃぐMにつられ、3人は支店先の居酒屋へ足を踏み入れた。
久しぶりの面子でそれなりに盛り上がっていたが、重い気持ちを持ったままの喪子は、結局酔いが回って一足先に
ビジネスホテルへと切り上げる。

男二人になった席は、社長の腹心同士、仲も悪くないしお互い認め合っている。
いろんな砕けた話をするうちに、それぞれ気持ちよく酒が回り始め、珍しく饒舌に
自分のことを話し始めるNにMは内心驚いていた。

N「俺な、このプロジェクトが落ち着いたら会社辞めて海外行こうと思ってるんだ。」

M「えー、いいっすね!っつか別に会社辞める必要ないんじゃないですか?
  有給たっぷり余ってるでしょ?」

N「…や、帰ってこないつもりなんだ、日本に」

M「ええええ!?それはまた爆弾発言!海外で何かしようと思ってるんですか?」

N「いや。なんか、もうここから離れたいんだ。」

M「やー、病んでますねー。何かあったんですか?」

N「馬鹿馬鹿しいけどさ、忘れたい事があってね。
 このまま日本に居たら忘れられそうにないんだ。諦めるしかないのがわかってるのに、諦められない。
 このままでいたら、死にそうなんだよ、俺。」


Mは驚いて、はじかれたようにNを見た。
そこには、見たことの無い表情のNが居た。
そして、ぼんやりと今日一日感じていた違和感の輪郭をなぞり、
くっきりと浮かび上がった形にMは戸惑いを隠せなかった。
と、同時にとんでもない事実に気がついたMは、クラリと酔いではない
目眩を覚えた。

なぜなら、そこにはMの見慣れたNではなく、一人の男が居たからだ。

ギクリ、としながらどこかで納得している自分もいる。
おそらく、Nの「忘れたい事」とは喪子の事ではないのだろうか。
そう思えば、今日のしっくりこない感じとか、影法師のようにまとわりつく
違和感がぱっと晴れたように霧散していった。

___
この後、酔っ払ってしまったMをホテルに送り届けるという名目で
Nが喪子の部屋に訪れてもいいし、Mがうっかり喪子にドッキン☆する
シチュが訪れてもおいしい

ちなみに社長は、Mの報告でしっかりと喪子に手を出してたら、と
釘をさし本社で一人イライラしてるといい。

275:彼氏いない歴774年
09/06/12 01:06:30 a823fBCb
しゃ、社長ぉぉぉおおorz

ごっそさんです

276:彼氏いない歴774年
09/06/12 01:54:34 R1E1sqYl
>>268>>269ありがとう!
>>261>>262を書いた者だが、数日経ってみると弟が主人公のがRPG風にするならより面白いかもって思ってまたきたw
子供から大人への成長、的なRPGのストーリーの王道も踏める
萌子との出会いが弟の成長の第一歩になるから、ボーイ・ミーツ・ガールものにもなる
ボーイミーツガールでも、そこに喪子の存在があるからちょっと毛色も変えられるし
反抗期迎えてもなんだかんだ姉を頼る弟にによによしたり、
弟にとって絶対的な喪子の存在に勝てない。でも、喪子さんは立派な人だから怨めないと落ち込む萌子に感情移入したり、
弟が自分の手を離れていく不安と弟と萌子の仲を応援したい気持ちでグラグラゆれる喪子に切なくなったり、
かっこいい喪子と、喪子についうっとりしちゃう萌子の少女漫画系のほのかな百合にによによしたり、
そんな二人両方にやきもちやいてスネる弟にによによしたい。

姉弟のビジュアルどころか、萌子のステータスまで考え始めてしまったw
喪子死後の物語まで考え始めている。妄想楽しいわあ

277:彼氏いない歴774年
09/06/12 11:58:15 wqgo/HuX
>>273
やった!新作!

ああああ、切ないけどニヨニヨするww
Nもいいけど社長も素敵だ
いっそ逆ハーレムにしてほしいw

278:彼氏いない歴774年
09/06/12 13:55:04 c6Hlv1AG
>>272
「嫁だろ」いいなあ!
やっぱり中年が勝つんだな

結婚してからも相変わらずな中年に喪女がまたぐるぐる悩んじゃって
今までの欝憤wを晴らそうと勝負を申し込んで
あらゆる手段を使って勝ちに行く(けど返り打ちにあう)
ような結婚生活まで浮かんだよ
結局中年が勝つけど、実は喪女の方が上(天然返し的な意味で)だとうれしい

279:彼氏いない歴774年
09/06/13 19:20:31 3oc1IADv
ponyo

280:彼氏いない歴774年
09/06/13 19:25:05 VdHdad5G
ぽにょぽにょ

281:彼氏いない歴774年
09/06/13 22:05:09 k7OSfgU2
>>276
268です。
いえいえ。確かにそっちの方がよりによによするね!
実は最近なぜか妄想力がなくなっててつらかったんだよね。
そのネタいただきます!
私もいつかここに書き込みたい!

282:彼氏いない歴774年
09/06/13 22:38:53 hChDCGI1
中年が好きなのでこのスレの中年ネタに感動しましたw才能あるなあ
自分はおっさん二人の所に居候してる妄想してます

おっさん①…30代後半。
基本的にテンション低めで趣味に生きてる。音楽でも植物でも気に入ってるものに対する愛が並じゃない。面倒見はいいが器用貧乏なため苦労症。酒はウェットな飲み方をするタイプ。
若い時は(も)モテモテだったらしくハンサム顔。

おっさん②…40代前半。
こっちもテンションは高くないが、温厚で家事が得意なのんびり屋。喪子よりも甘党で喪子に甘いものを奨めてくる。おっさん①とは親友。喪子とおっさん①を見守りつつも、どうやら腹に一物ある様子。酒が入ると笑い上戸に。ハンサムというより甘い顔。

①を意識してなかった喪子が、①が元カノと話してるのをたまたま見かけてからモヤモヤする。②はそんな喪子を複雑な心境で慰める。

垂れ流しすみません…中年好きだー!

283:彼氏いない歴774年
09/06/14 00:30:43 NmEfdv14
妄想してたら3時間経ってた\(^o^)/中二病全開
※最初に言いますが、ショタではありません。

喪子は不老不死。原因は不明。20才くらいの容姿のまま気が遠くなるほど長い間生きてきたという設定。死ぬこともできない。

何度住む土地を変えただろう。何人の人が先立つのを見送っただろう。
愛する人達がいなくなる悲しさ、恐ろしさを知った喪子は、自然に他人と深く関わることを避けるようになった。

「どうせこの人も私より先に死んでしまうんだ」
常にそんな思いを持って生きていたせいか、喪子の振る舞いは愛想はあるもののどことなく淡白で、周囲の人々は口を揃えて「つかめない子だ」と言うのだった。

喪子はアパートの一室に住んでいる。ペットもいない。
生活費を稼ぐために、近くのスーパーでバイトをしている。家とバイト先との往復しかしない、単調な生活。一人きりの静かな暮らし。
だが、たった一人「友達」がいた。

それは、小学生の少年。少年と出会ったのもこのアパートだった。

その日は雨が降っていた。平日の昼間、学校へ行かずアパートの駐輪場に座り込んでいた少年。
そのあまりにも暗い表情に思わず喪子が声をかけたのがきっかけだった

以来少年は理由もなく喪子の部屋を訪れるようになった。それは学校帰りであったり、休日であったり、ほぼ毎日の日課となっていた。
喪子にとっても、少年のために菓子を用意したり、少年にバイトの終了時間を教えたりと、少年の来訪は当たり前のことになっていた。
ゲームや雑談など特別なことではないのに、この年下の少年には気を使わずにすむためか、とても居心地のいい時間に感じられた。

少年は12才だったが、容姿も、また精神的にも大人びていた。会話をしていてもまだ小学生であることを忘れそうになる程。
しかし喪子はこの少年には欠片ほども恋愛感情を抱いていない自信があった。
長い長い人生を生きてきた喪子にとって、少年はあくまでも一瞬出会った「通りすがり」のような存在。
そもそも喪子にとって恋愛感情ほど煩わしく、無意味なものはないのだ。


続くと思います


284:彼氏いない歴774年
09/06/14 01:14:03 HxvGG/fU
「ご馳走様」
大分くたびれたワイシャツを着た30代半ば程の男は、テーブルに珈琲代金を置いて店を後にした。
平日は必ず午後二時に来て五時に帰る、珈琲を三杯飲む男。
物書きだろうか、原稿用紙に鉛筆を走らせ難しい顔をしながら珈琲を啜る。
喪子はそんな男の事が気になっていた。

─小説家?それとも記者?はたまた別の職業?
どんな人だろう、どんな性格だろう、どんな顔をして笑うのだろう、どんな………─

彼女の疑問は尽きなかった。
そして男が去った後のテーブルを片付けに行くと、代金の傍らに何かが置いてあった。
原稿用紙の切れ端。
そこには男の字だろうか、『いつも私に珈琲を持って来てくれる君へ』と小綺麗な字で書いてある。
喪子の事だった。
彼女は胸をときめかせ続きを読んだ。

『突然この様な置き手紙を残してすまない。
此処に通い始めた日から気になっていた君にどうしても伝えたい事がある。
気味が悪いと思ったのならこの手紙は破り捨ててもらって構わない。
さて、私が伝えたい事と言うのは………。
…いや、やはりこういう事は直接告げた方が良いのだろう。
ではまたいつもと同じ時間に。

藤堂』

それを読み終えると、喪子はどうしようもなく期待に胸を高鳴らせた。
─藤堂さん、の…伝えたい事?通い始めた日から?それってもしかして…─
切れ端をポケットにしまい、テーブルを綺麗に片付ける。

「おや喪子さん、何だか嬉しそうだが…良い事でもあったのかい?」

片付けたカップを洗い場へ持っていく途中、店の主人ににこやかに声を掛けられた。
喪子は小さく「はい」と答えると主人は笑って「それは素敵だね、羨ましいよ」そう返す。

早く月曜日にならないかな、喪子はそう思いながら藤堂が使った珈琲カップを丁寧に洗っていた。



時代は大正か明治辺り。
男は小説家で、喫茶店で給仕をしている喪子に実は一目惚れしてその店に通い始めて…。
みたいなのだったら良いなあと。
置き手紙で初めて喪子は男の名前を知る。
携帯とかの連絡手段が無い時代は燃えて萌えるw


285:彼氏いない歴774年
09/06/14 03:12:30 f0t5NdEC
>>276
269です
私は視点が喪子だからこそ感情移入して泣けたよー
RPGなら主役は確かに弟だねw
喪子死後の物語、もしくは実は生きてましたエンドの続編希望……まぁもう既に自分で妄想してるけどw
ごちそうさまでした!


286:彼氏いない歴774年
09/06/14 07:33:48 ETM6geQL
教官部下妄想の別版。激しくレクター表現注意


自分の血液が、冷めていく水のように熱を失うのを感じていた。
額に置かれた手の、脈だけが暖かく、確かに感じられる気がする。
呼吸が奥まで届かなくなってくる。
焦げた機体の残骸の臭いも、燃料のツンとするそれも、鼻が痺れたように、感じない。
ヘリが墜落する以前に折られた腕は、肩から先が麻酔でもってかかっているかのように無感覚だった。
かつて私たちは追っ手と追われる者だった。
私を育て上げた教官が、自らの属する国家を裏切った事を証明する。
それが任務だった。
私はそして、その任務の過程で自らが触れてはいけないものに触れたのを知った。
教官やその後ろにいる黒幕の、事件に関する証拠を掴んだ。
そしてその時にはもう、知りすぎていた。
私はこの調査が終われば切り捨てられる事を、理解している。
それでも良かった。
憎みながら敬愛した、教官を追っていられるなら。
教官は私と証拠を消すために、移動用ヘリの中で待っていた。
そして格闘になり、発砲の末ヘリは深山の最中に墜落した。
ひどく気管が痛んだ。
咳き込むと奥から、痛みと血の味が溢れる。
笑ってしまう。
残った片腕は格闘で粉砕骨折し、もう片腕は肘から下が消えていた。
引き千切れた筋繊維に、神経と割り箸のように折れた骨が見え隠れしている。
右足にしたって、膝から下が同じことになっていた。
左足は傷だらけにはなっていたが、きちんと残っている。
ありえない方向に足首は曲がってはいたが。
濃いブラウンのストッキングは、見るも無残に伝染していた。
私は笑った。右足の膝から下がないのに、ストッキングを気にするなんて!
私は目の前で、傷だらけにはなっているが変わらずに私を見ている、教官を見た。
眦まで切れ上がった、冷たく硬い鉄紺の瞳。
尖った鼻先に、引き締まった顔立ち。
ぴくりともしない眉。
刈り込んだ黒髪に、無地の黒い戦闘帽がよく似合う。
紺色の戦闘服の下には、今も息づく鋼の肉体。
庇の下、秀でた額を、裂傷が走っていた。
流れる血が私の唇に落ち、甘い鉄の風味を私は味わう。
私の命がもう消えかかっていることを、彼は分かっていた。
だから彼は私を殺さないのだ。
顎をなで下ろす指先が、奇妙に優しい。
「教官」
私をのぞき込む彼を呼んだ。
私はありったけの力を込めて微笑んだ。
深山の中、今からも逃亡し続けなければならない彼を。

287:彼氏いない歴774年
09/06/14 07:36:01 ETM6geQL
彼によって育てられ、彼によって手折られたのならば。
せめて最期は、最愛の人の為に。
「私を、バラ、バラにして、食べて・・・下さい」
生き延びるために。
教官は真っ直ぐに私を見下ろす。
私の頬を撫でた教官が、ついと目を伏せた。
私は彼にとって、何だったのだろう。
霞んできた目を、精一杯開く。
教官によって捌かれ、咀嚼され、教官と一つになり、溶けていく事を想像すると、甘美な寒気が走った。
「私はあなたに、・・・なりた、かった、のだから」
泥沼を歩く人生だったけれど、こんな最期なら上出来だ。
教官の顔が近付いた。
唇に、鉄臭い血の臭いと、温かな体温が広がる。
そっと触れるような、儚い口付け。
それだけで、私は祝福された人生に感謝した。
急速に暗闇が広がってくる。
もう一度彼を呼んだ。
「な・・かの・・・きょう、かん」
私の体も心も、最後まで彼のものだ。
唇に触れた指の感触が遠のいていくのが惜しい。
「約束だ。俺はお前を食って生き延びる」
それは天上の声のような、優しく甘やかな響きだった。
力尽きて闇に沈んでいく私の胸の奥を、その人は温め続けた。



なぜこうなるのか私にも分かりかねる
そろそろ精神鑑定受けてくるよー

288:彼氏いない歴774年
09/06/14 11:00:33 cWohA3MS
>>287
まさかそんな結末になろうとは・・・


289:彼氏いない歴774年
09/06/14 11:15:26 +DJ2IMnI
確かにビックリした
「生きる」意味上ではバッドエンドなのに、これはこれでハッピーエンドな気がするのは私だけか
ともあれgj

290:彼氏いない歴774年
09/06/14 16:16:15 8mJbRRgX
どうだろうね、最近のこのネタの上質っぷり。

しあわせw

291:彼氏いない歴774年
09/06/14 16:50:46 8mJbRRgX
URLリンク(2.bp.blogspot.com)


こんな感じの最強の式神が私にはついてて、しかもすごい愛されている。
式神は人型にもなれる。

そしてこの式神を狙っている(女でも単純に式神使いでも、もはや国でもなんでもOK)
キャラがいたり。

とにかくこのトラに恋してるわww



292:彼氏いない歴774年
09/06/14 18:03:11 ETM6geQL
>>291
皇国の守護者っていう漫画読むといいよ。
まんまその虎出てるから。
もう知ってたらごめん

288-289
一応自分的にはハッピーエンドwww
でも本当何でこんなの思いついたんだろ・・・誰か精神鑑定してくれ。

293:彼氏いない歴774年
09/06/14 19:36:27 8mJbRRgX
>>292
ありがとう!チェックしてみる!

最近人で妄想するよりこういった獣とか妖怪なんかで
妄想するのがとまらない

294:彼氏いない歴774年
09/06/14 21:02:03 pkcYv6PO
>>293
分かるわ~
私も最近喋る猫と暮らす妄想で萌えてる
猫はその日によって雑種の黒猫だったり白いラグドールだったり様々
でも決して可愛い可愛い子猫じゃなくて、クールでしなやかな大型の雄猫なんだ

猫「お前は本当にどんくさい奴だな。俺の身のこなしを見習ったらどうだ」
私「うるさいな!人間と猫を同列に扱うんじゃない」
猫「お前は普通の人間よりもトロいだろうが」
私「……今日はカルカンお預け」
猫「なっ…!貴様には血も涙も無いのか!」

あー猫飼いたい

295:彼氏いない歴774年
09/06/14 21:33:18 iVySg7df
>>283
いいよー!なんかそういう雰囲気好きだ。
詳しい設定とかあるの?

296:彼氏いない歴774年
09/06/14 23:23:35 BnEsZkVu
自分は妄想で田舎の洒落たアパートの一階に住んでる。
縁側があり、小さい庭があり
花や野菜を育ててる。
部屋には白いソファに白いカーテン。
好きな服、好きな音楽に囲まれ毎朝爽やかに起床。
自分は小さな図書館の司書で町の住民は例外なくいい人。
空想上の動物と暮らしている。ポケモンとかまめごまとか。
何のわずらいもない絵本みたいな世界に行きたい。

297:彼氏いない歴774年
09/06/15 01:25:46 VfqwQDtK

「もげぷぎゅぎぎ」
「何?ご飯?」

ある日家に帰ると、いつも私が座っている特等席(一人掛けソファ)にこの謎の生物が座っていた。
豚のような猫のような兎のような犬のような何とも言葉で表現しにくい奴。
今どきの言葉で言うと…ブサカワイイ?
でも鳴き声はお世辞にも可愛いとは言えない。正直キショい。
けどほっとくのも何なので、こうして世話をし始めた。

「ほい、ご飯だよ」
「ぎげげー!ぷぎゃー!」

喜んでいるのだが笑われてるように聞こえるのはきっと気のせいだろう。うん。
こいつの好物らしい(適当にあげたら勢い良く食べたので)皿に乗っけた豆腐を目の前に置いてやる。
すると皿を掴み目にも止まらぬ速さで豆腐を食べ始めた。

「味無いのに…美味しいの?何もつけない豆腐」
「がつがつがつがつ」
「まあ聞いちゃいないよね」

ものの数分でそいつは豆腐を平らげた。
勢いのあまり四方に飛び散った豆腐の残骸も残さず綺麗に。
私が皿を持って台所へ向かうと、そいつは私の特等席にいそいそと歩いていき座った。

「お気に入りだよね、そこの場所」

返事は無い。分かりきったことだけど何故だか話し掛けてしまう。
一人暮らしなもんで話し相手も居ないからね。
ブサカワイイ謎の生物でも話したくなっちゃうワケですよ。

「あーあ、お前さんがイッケメ~ン☆なお兄さんだったら良かったのに…」

盛大に溜め息をついて皿を洗い終えると私はそいつの横に座る。
ぷぎぷぎと鼻を鳴らしている。キショい。

「あ、でもいきなりイケメンが私の部屋に居たら…。…警察呼ぶわな、普通」

不法侵入という言葉が脳内を駆け巡った。

私はその場に横になる。そいつも犬で言う伏せみたいな状態になって休んでいるようだ。

「ちちんぷいぷい、イケメンになぁ~れぇ~♪……なんつって」
「ぎゃぷぷ」

頭に浮かんだ呪文を言ってみる。
当然何も起こらない。
しかもこいつに笑われた気がしたので一発殴ってやった。
それから私は急に眠気が襲ってきて、その場で眠りについた。

「大学で色々あったからなあ……。おやすみ…ブサカワイイ生物……」

私がすっかり熟睡している真夜中、何かが光って、物音がした…気がした。



自分で考えといて鳴き声きめえw
続きは…まあいっか。
お粗末。



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