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冬の寒さで磨かれた上質なボラが各地で水揚げされ、消費が伸びている。この時期、
「真冬の魚以上に脂が乗ったものも多い」(神奈川県の漁業者)とあって、量販店などが
お薦め品として扱う動きが活発化。店頭で見かけることが少なかった魚だけに、注目さ
れ始めている。
ボラの旬は水が澄んで臭みが少ない冬。一方、晩冬から春先も「産卵期をすぎて、身
においしさが戻っている」(卸会社)と評価が高い。
刺し身にすると「きれいな白身で、天然マダイに匹敵するほどおいしい」(鮮魚専門店
の魚喜)といわれるほど、外見からは想像しにくい実力の持ち主だ。最初は「どんな味
がするの、と客も慎重だった」(同)が、今ではリピーターも増えているという。
海底の泥ごと藻類などを食べる習性や、都市部の沿岸や河口にも多く生息するため
、「臭い魚」というマイナスイメージもある。しかし、魚市場では「外房や相模湾、淡路島
など水のきれいな海域で取れた魚が大半」と築地市場の卸会社。流通過程で臭みが
出ないよう、漁獲直後に血抜き処理している産地も多く「この時期に身がにおう魚はほ
とんどない」(魚喜)と話す。