09/07/26 12:55:58 mjR56Oum
>>866
滴天髄の引用だろうが、二点だけに絞って突っ込みを入れさせてもらうわ。
五陽は気に従いて勢に従わず、五陰は勢に従いて情義なし。というのは確かに「従」の字を使っているが従格になる
ならないについて言っているわけではなく、陽干と陰干の性質を大雑把に要約しているだけだ。つまり、陽干の強さは
数の多さより月令に従い、陰干の強さは月令よりむしろ数の多さに従う傾向が有ることを概要的に言っているんであって
個々の干の性質は別途細かく見る必要が有る。この部分は滴天髄の冒頭であってこの後に天干論がつづくわけだ。
(その例では陽干の甲は多いが月令を得ていないからさほどは強くなく、癸は月令を得ているが数が少ないからやっぱり
強くないことになる。しかし月令を得た癸が本当にたいして強くないと言えるかどうか)
従児格が成立条件が甘いことは確かに滴天髄に出てくるが、それでも食傷が月令を得て多くかつ財があるという条件を明確
にあげていて、その条件がが揃った場合には身の強弱は論じないとしている。(身の強弱は論じないと言っても月令は食傷
にあるのが元々の条件だから身は必ず月令は得ていないことになる)
>>848にも書いたように、従格を取るとすれば従児格ではなく従旺格しかないというのが俺の考え。