09/08/07 00:43:32
続き
俺は大学時代の彼女と2人で車の中でみた七夕の夜空を思い出していた。
嫁は急に立ち止まった。
嫁「…(俺の名字)さん、彼女いるんですか?」優しく笑ってた、目以外は。
俺「居ません!、、、今は」嫁の目が怖かったので、小声で付け足した。
大学時代の彼女は遠距離恋愛→隙間風→新しい男→二股かけられ
→クリスマスの計画は?ごめんなさい、だった。
俺「彼女はいませんが、心に決めた人はいます」ギャンブルに出た。
嫁「…そうですか」見事にいなされた。
しばらく無言で歩くともう嫁の家の近くに来ていた。
嫁「私はどう見えます?」投げやりに嫁が聞いてきた
俺「何の事です?」
嫁「彼氏、いるように見えます?(俺の名字)さんから見て」
俺「居ないですよね!」
自分の願望を口にした。興奮していたと思う。
嫁「…残念だけれど、、あ勃ってます」嫁は少し膨れた顔をした。
俺「…好きな人は要るんですか?」俺は瞬間両想いだと確信した。
嫁「…好きな人も、居ませんよ?」あっさり間違っていた。
俺「…もう、着きました」家の前だった。
嫁「あ、でも気になる人は居るんです!」嫁は何故か焦ってた。
俺「気になる、程度ですか?」
嫁「…ええ、今は」
何故か見詰め合っていた。
俺「これ持っていてください」俺は傘を嫁に手渡し、
嫁「…」両手で傘を抱えていた。
俺「はい」コンビニのレシートにメアドを書いて渡した。
嫁は何も言わず家の中に入っていった。
紙切れと、、、、傘を持ったまま。
日付が変わり1時ごろ、嫁からメールが来た。
あいさつから当たり障りのない日常的な文章が続いて最後に、
「旧暦の七夕の日に天の川が見えたらまたメールして良いですか?」
俺は牽牛のように我慢できない性格だった。
矢継ぎ早にメールを何度か送りあい、気が付けば土曜日のお昼に
デートをすることになっていた。
続く