08/12/17 10:09:33
震度6弱
記憶よりトラウマに残る災害レベル。火災報知器は鳴り響き、白煙と異臭は、台所だけでなく、家中に行き渡る。
子供は屋外に避難。妻も一旦は避難。しかし、このくらいの災害を起こす俺ともなると、ここまで来てもまだ完成を目指している。
勤続七年の雑種の愛犬だけが残り、「御主人様!危険です!避難して下さい!」と叫ぶ。
台所の被害も大きく、使用不能になる鍋やフライパンもある。
「どんなレシピで作ったの!?」と詰問され、このスレを紹介すると、ネット回線の契約を解除され、家でネットに繋げなくなる。
震度6強
もはや騒動は一家庭の中に納まらない。異臭は近隣住民の元にも達し、「俺さん!?何かあったんですか!?」と駆けつけて来る。
屋外に避難した妻や子供達も、怒りを通り越して悲しみを覚える。何かに取り憑かれた俺はまだ台所で完成を目指している。
台所の被害は甚大。使用された鍋、フライパンからボール、おたま、盛り付けの皿は全て使用不能。
シンクやレンジ周りにも修復不能のダメージが残り、機能が回復しない場合も。
「どんなレシピで作ったの!?」と詰問され、このスレを紹介すると、問答無用で窓からパソコンを投げ捨てられる。
勤続七年の雑種の愛犬だけが最後まで踏み止まってくれるが、「御主人様ー!やめてー、もうやめてー!」と終始涙目。
震度7
異臭や黒煙が溢れ、災害は近隣はおろか町内に及ぶ。消防車が出動し、台所はおろか家が使用不能になる。
妻や子供には消えない強いトラウマを残し、一家離散は免れない。
既に人外の何かへと変化した俺は、消防隊に消火剤をぶっかけられても、まだ完成を目指している。
死を覚悟した勤続七年の雑種の愛犬は「誰も御主人様に触るなー!!」と最期の力を振り絞り、消防隊に応戦。
その後、我が家の跡地には石碑と愛犬の銅像が建てられる。