07/03/12 02:25:44
つづき
それでも彼女には連絡できなかった。
そんなある日、彼女との共通の友人から連絡があった
「○○ちゃんと今度会うんだけど、来る?」
友人は俺が彼女に会いたがっていることを知っていて
お膳立てをしてくれたんだ。
彼女は俺に会ってもいやな顔ひとつせず、それまでのように俺に接してくれた。
俺の長い話を黙って聞いてくれた。
彼女だって大変だったはずなのに、そのことは何ひとつ話すこともなく
ただただ、俺が一目惚れした笑顔を見せてくれていた。
その時、あんなにこだわっていた俺が理屈なしに「こいつと結婚しよう」と思った。
彼女をびっくりさせたくて、それからも友達を続けた後、
復縁もせずにプロポーズ。なもんだから、しばらく信用してくれなかったなww
俺に初めての彼女ができてから約10年経った時
その彼女は俺の嫁さんになりました。
結婚してもう5年くらいになるけど、嫁は今もあの時のことを責めることはない。
だからかえって自責の念にかられる。俺がもっと早く気が付いていれば
嫁をあんなに傷付けることも、こんなに遠回りすることもなかったのに。
笑い声はうるさいし、あんまり片付け上手じゃないし、やりくりも下手だけど
俺の両親とも仲良くしてくれるし、健康を考えた料理を作ってくれるし
毎日俺の愚痴を聞いてくれる。
こんないい女他にいないよ。俺は自分の一生をかけてもこいつを幸せにしてやりたいと思う。
ちなみに嫁の親父は、癌と闘ってはいるが
主治医が宣告した余命をはるかに超えた今もなんとか健在だ。
嫁が傷付いたり悲しんだりした理由を知っていても
「ありがとう」と言ってくれた嫁の親父には、本当に頭が下がる。
こういう親だったからこそ、嫁のような女性が育ったんだろうな。
長文スマン。