09/08/21 19:36:52 Donma0S5
【Jリーグ崖ッ縁】 大きな見込み違いだったスカパーのJ放送権獲得
●5年150億円の大型契約
蜜月時代は1年も持たずして破綻寸前だ。
昨年8月、CS放送局のスカパーがJリーグのテレビ放送権を獲得。07年度から5年間、年30億円の大型契約を結んで関係者をアッと言わせた。
Jリーグは06年度までNHKが20億円、TBSが13億円、スカパーが12億円、TBS以外の民放と地方局が5億円の放送権料で契約してきた。
スカパーが一気に攻勢に出た格好である。
同社幹部が「空前絶後の態勢で取り組む一大プロジェクト」と話す通り、創業以来の巨額投資となったが、周囲は「Jリーグと心中するつもりなのか?」と冷ややかな視線を送った。
●登録件数微増に頭抱える
某マスコミ関係者が「大きな見込み違いがあった」と続ける。
「スカパーが大金を払ったのは、07年度観客動員数が前年度836万人から120%アップの1000万人になる―前提
がある。増えた分を世帯数に換算し、その40%がJリーグ全試合を視聴できる《サッカーセット》に加入したら投資分がペ
イ出来ると試算した。1月には、スカパー田中常務が『昨年実績では大赤字になる』と会見で発言し、Jリーグに対してプレ
ッシャーをかけた」
スカパーの総登録件数は前年度から5万件増の428万件(10月末現在)と足踏み状態だ。
「スカパーの契約者でJリーグを見ているのは約30万世帯。その中で《サッカーセット》は約10万世帯。スカパーは今季
中に18万件にまで増やしたかったので完全に計算が狂った。新規契約件数の微増に上層部は頭を抱えている」(前出の
関係者)
スカパーは、各クラブのHPや携帯サイトにゴールシーンを集めた動画サービスを行ったり、加入者増のために四苦八
苦している。Jリーグに対しては「口先ばかりで何もしない。もっと動員アップにつながる方策を練って欲しい」と不平不満
の声も上がっている。
スカパーは、莫大な放送権料以外にも制作費などコストがかさみ、「Jリーグのせいで屋台骨が揺らぐ」ともっぱら。
仲むつまじかったスカパーとJリーグも1年経たずにケンカ別れ寸前の状況なのだ。