08/01/23 02:33:36
「チャーリーとチョコレート工場」鑑賞や、ボーリングなどで授業不足補う…
国家資格「製菓衛生師」の養成施設に指定されている「日本菓子専門学校」(東京都世田谷区)が
通信教育課程で授業時間が不足していた問題で、学校が全日制でも授業不足で受験資格を
与えていたことが22日、分かった。ボーリング、映画鑑賞などを授業として加算し、法令で
義務付けられた授業時間を実施しているように装っていた。
日本菓子専門学校の全日制(2年制)では最初の1年目で製菓衛生師に関する授業を行っている。
産経新聞が関係者から入手した資料によると、平成17年度の授業時間は食品衛生学36時間、
栄養学24時間などとなっており、5科目で法令の基準を満たしていない。それに比べて、社会の
授業が312時間と突出して多く、全科目の総時間は1020時間となっている。社会の授業時間で
他の科目の不足分を補っている形だ。
学校側は「細かい授業時間数については申し上げられない」としつつも、「(複数の科目で)授業
時間が少なかったのは事実。社会の時間数を増やして、1020時間以上にした」などと述べて、
長年にわたり不正を行っていたことを認めた。
法令は科目ごとに時間数を定めているため、「社会の時間を増やし、ほかの科目の授業不足を
補うことは認められない」(厚労省食品安全部企画情報課)という。
社会は「菓子と食生活」「菓子店経営論」を学ぶことを目的に必修科目となっているが、学校では
映画「チャーリーとチョコレート工場」鑑賞、ボーリング、美術館や東京ディズニーランド(TDL)への
遠足などが授業として組み込まれている。
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