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サンフランシスコ講和条約発効以後大韓民国からの不法入国が在日朝鮮人の親戚を頼るなどの形をとって行なわれたが、
その実数は把握できない。検挙された者の数のみを表7に示すが、密航に成功した者がどれだけいるか定かではない。
成功したものは後になって特別在留という形で在留を許可されろケースもあるが、不法入国のままの者もいると思われる。
隣国韓国から日本には実に容易に行けるので、密航の取り締まりは簡単にはいかない。夜の日本海には大小無数の漁船が浮かんでおり、
海上保安庁の係官は挙動不審の船を彼らの勘でかぎ分け、その船のみを取り調べるという。
しかしながら、密入国者が日本で生活を続けるためには彼らを援助する親戚・知人が必要であり、
また日本語能力と関わって働く場所も限定されるので、密航者家族の生活は勿論のこと、単身者での生活も容易でないことが想像される。
1945年 終戦
1948年 大韓民国成立
1948年 朝鮮民主主義人民共和国成立
1950年 朝鮮戦争勃発
1952年 サンフランシスコ平和条約発効
「在日朝鮮人の生活世界」 原尻英樹 平成元年 弘文堂
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