09/04/20 07:19:24 LOgIrFur
>>86
また長くなりますが、私の持論を述べさせてもらいます。
私はアイヌ、沖縄の分化は案外遅いものであると思っています。
なぜならば、いわゆる現代日本語という原型ができてきたのは、そう遠い昔ではなく
8~10世紀のいわゆる平安朝期では無いかと思うからです。
それ以前の日本の言語はほとんど謎で、果たして現代で読み解けるのかどうか不明ですが
それはアイヌ同様文字を持たなかったからで、古語自体の情報が少なく非常に失われてしまった。
飛鳥時代や奈良時代において、中国文化への大幅な改修を行ったため言語が中国語や高句麗語化し
もともと持っていた言語の大半を失ってしまったというのが大きな理由だと思います。
(一説には、平安以前の大和で使われた言語は縄文語やアイヌ同祖語のような言葉を話していた
とも言われています。ただし、アイヌ語は縄文語由来ではなく北方由来であるとも十分に考えられます)
もともとあった言語を失う良い例が朝鮮語で、彼らは古代の書物が解読不能です。
もともと持っていたツングース系言語の語評?も、名前も失ってしまったと聞きます。
(しかし、中国の影響が薄く、倭人(日本人ではない)が先住していた百済新羅の南部朝鮮語には
倭人語(広東語やベトナム語と同系統の言葉)が残っているようです。)
要するに、当時は中華思想によって中国語を話さなければならず、それを怠れば当然ながら国の関係が悪くなります。
しかし、日本は極東の偏狭にあったため中国の直接的な脅威が届かず、また当時の倭国は「倭の5王」と呼ばれる
ぐらい軍事的にも強く、あまり中国との関係に細心の注意を払う事も無かったのでしょう・・・。
しかも、5~6世紀という時代は秦や漢民族による中原中心主義の神話が崩れた時代でもあり、
それゆえ和国でも天皇が肯定的な天子として成り立ってゆくようになり、非常に運の良い時代に
現地言語を漢字に当てはめるという復旧がなされ中華圏からの独立が行われ、それがいまだ我々日本の中国同化を
拒み続けています・・・・・・。
そうして現在我々は大和語を使っているのだと推測されます。