09/05/30 23:34:59 z6tEdogC
(続き)
>45年に旧ソ連軍が侵攻。一族はサハリンに移住させられ、
>ケイゾウさんはタマーラさんと結婚、ナカムラさんが生まれた。しかし68年、
>「仕事上の失敗」を理由に、カムチャツカに送還される。
>送還先には、他の民族もいた。かつて旧ソ連が進めていた、
>ロシア民族への同化政策の一環、との見方もある。
>団体「アイヌ」会員4家族のうち、ナカムラさんと同様、日本姓を持つ
>「スズキ」一家は千島出身。残る2家族はロシア姓で戦前からカムチャツカに住んでいたといい、
>複雑な背景をうかがわせる。
>現在、ロシアがカムチャツカの先住民族として認めているのはコリャク、
>イテリメンなど6民族。アイヌ民族は含まれていない。
>しかし、地元博物館は先住民族としてパネルで紹介している。図書館は、
>北千島マツワ島の「アイヌ湾」で使われていた石臼を展示している。
>ナカムラさんは「石臼はアイヌ民族が使っていたもの。唯一の物的証拠です」と話す。
>ナカムラさんは2002年、人口調査で民族欄に初めて「アイヌ」と書いたが、
>「国の登録項目にアイヌ民族はない」と却下された。その時、民族の権利回復を決意した。
>今春、活動を知った北海道のアイヌ民族から交流の打診があった。
>モスクワの研究者から、アイヌ語復興への協力も取り付けた。
>「同じ地方で暮らすカムチャダル民族は、先住民族として認定されるまで10年以上かかった。
>何年かかってもやりますよ」