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小沢氏不動産「マンションは陸山会のものとは断定できない」東京高裁
2008.6.21 01:23
民主党の小沢一郎代表が、隠し資産を所有しているかのような記事を
「週刊現代」に書かれ、名誉を傷つけられたとして発行元の講談社などに
損害賠償を求め、小沢氏が敗訴した今月4日の控訴審判決の中で、
小沢氏が資金管理団体「陸山会」の所有とし、自身の個人所有ではない
としている不動産資産について「各マンションが陸山会のものであると
断定することはできない」と認定していたことが20日、分かった。
また、陸山会自体に関しても「(運営の仕方などについて)第三者が知る
機会は保証されておらず、権利能力のない社団としての実態を有するか
どうかは不明」と指摘している。
小沢氏は昨年2月の記者会見で、陸山会が都内などに計13件総計
10億2000万円の不動産を購入しており、登記簿上の所有者は小沢氏
となっていることについて、「私個人としては何の権利も持っていない」と
主張。自身の名義になっている理由に関しては「権利能力なき社団である
政治団体での不動産登記は認められておらず、登記は個人名で行われる
べきことになっている」と説明していた。
小沢氏は、週刊現代が平成18年6月3日号で「小沢一郎の“隠し資産”
6億円超を暴く」との見出しの記事を掲載したの対し、6000万円の損害賠償
を求める訴訟を起こしたが、1審の東京地裁は「前提事実の重要部分は事実」
として請求を棄却。2審の東京高裁も4日、1審判決を支持し、控訴を棄却した。
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