09/01/05 02:04:44 sfWLqpRN
ヒルマン(Hjermann)とその共著者たちの科学的アプローチは、利用できるデータの評価からはじまり、
バレンツ海の状況に関して機能するモデルを作成した。
シュヴェーダー(Schweder)とその共著者たちは海洋哺乳類の捕食が重要でないはずがないという
予見から出発し、機能するモデルをつくれなかった。しかしこの成功しなかったアプローチの発展が
いまだに呼びかけられている。
この作業の更なる進捗を呼びかける科学者たちの思考習慣について、このことはわれわれに
何を物語っているのだろうか。
バレンツ海で、過剰漁獲による生態系効果が依然として感知されているということが、
おそらくこのシステムへの人間の影響を管理する立場にある人々にとっては不快なものなのであり、
しかしそれが現状をもっとも良く説明する要因なのだということだ。
バレンツ海でのタラの漁獲枠がICESの勧告を上回っていることを見れば、乱獲を再発させない
という政策と手続きがまだ実現していないということがはっきりする。
そのかわりに管理者と政策立案者たちは不適切な道を選んで、本当の選択よりも政治的に
居心地の良い調査研究を支持している。この調査研究というものが、他のノルウェーの科学者
たちの研究よりも、当該システムを説明する上で情報量がはるかに劣っているということが
明らかになってもである。
ここまではノルウェーの話である。アイスランドの海洋研究界にも、同じような構造問題があるのだろうか?