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+-kaizu.02117 94/04/09 00:54 [ 島の娘 ]__________ 水口憲哉講演録
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Q:プレステージのときに、突然ミンク鯨の異常発生という話が出て、こちら
は度胆を抜かれてしまったんですが、間引論というのはどうなんでしょう。
A:間引論というのは、捕る側がいつもやる話です。今言った、年令とか成熟
とかを考えて捕るというのはひとつの間引の考え方で、これは、実際には、養
鶏、それから、牧場、豚牛でもやっているわけでしょ。昔だと廃鶏といって、
卵を産まなくなっちゃった鶏をつぶしてたわけでしょ。考え方そのものは特別
じゃないんです。利用しようと思ったら出てくるわけです。
その前に異常発生というのが曲者で、ミンクでもニタリでも、特にミンクにつ
いては諸説様々で、100万のレベルだといったり、何10万だといったりして、
それで、だいたいこのぐらいいるんじゃないかというのが、IWCの中で了解事
項になってきているというだけで、そんな細かい話で増えるメカニズムなんか
わかってないんです。だから、そんなのはもう、都合のいいいい方ですよ。
だから、原さんが、大隅氏に言わせてるでしょ。資源論争の中で。最後彼が何
といったかというと、「私も役人ですからね」と、これに尽きるんですよ。だ
から、うちの大学で、田中昌一さんというこの人はまともなまじめな人なんで
すけれども。その人でも、日本の一番のブレーンになっているんですよね。国
際捕鯨委員会の。その人と、87年に学内で研究会やったときに徹底的に質問し
たら、最後には彼も同じことをいうんです。「最後は政治ですからね」と。
だから、わからない人間に対しては科学論で来るんです。科学技術論。だけ
ど、政治の問題であり、経済の問題だといわれれば、だれでもわかるんです。
みんな金使って生活しているわけですから。そういう見方でくくると向こうは
困るし怒るんです。原発もそうです。ですから皆さんも、日常考えていること
や常識から考えてけば、向こうはすぐ参りますよ。そういうケンカは非常に難
しいんですけれども。