09/01/07 15:13:50 Lqvl7ZCv
問題は失業者数がこれから増加するだろうことと、
たとえ景気が好転して、派遣労働(今の制度のままとして)需要が増えたとしても、
不安定雇用の割合が増えれば社会自体の維持がおぼつかなくなると言うことだろうね。
現在でも雇用者総数の3分の1以上が非正規雇用で、
その多くが製造業に就労している不安定な派遣労働・期間労働者とされている。
これらの人たちは結婚も、まして子供も持てないだろう。
いつ首を切られるかわからないのだから家庭維持と子育ては無理だからね。
実際に派遣労働に従事している人たちの中には離婚経験者がかなり多いと言う。
統計をとれればはっきりすると思うが、このような状態がつづけば日本社会は荒廃し衰退する。
元々日本型の終身雇用は、労働者の事を考えて作られた制度慣習ではなく
それは熟練労働者の確保を主目的に作られていったものだからなあ。
それを強引にアメリカ型の雇用形態にした結果、熟練工が不足して、多くの弊害が生じているところもある。
私の知っているある有名上場企業の場合、一時期多くの熟練労働者を切り捨てた結果、
今になりあわてて定年退職者まで含めて人材確保に躍起になっている。
一人の熟練労働者を育てるのに要する期間を考えると、失ったものは限りなく大きいと幹部連中は嘆いていたよ。
でもまあこのままだといずれ日本社会は優秀な労働力供給は難しくなるだろうな。
そして、好むと好まざるに限らず、日本から企業は海外へ生産拠点を移していくだろう。
別に企業経営に都合のよい(実はマイナス)派遣労働を禁止しなくてもだ。
もっとも、その前に多くの企業は外国資本の手に移るのだろうけどな。