08/12/29 05:17:51 nhL+YLiY
【正社員のクビを切りやすくする改革は受け入れられるか】(URLリンク(diamond.jp))
今、最優先で取り組むべき改革はなんだろうか。私は財政問題でも社会補償問題でもなく、労働市場改革だと思う。
論点を絞れば、「正社員と非正社員の処遇格差問題の解決」が、最も必要な改革である。
現在、日本社会に影を落とし、閉塞感を高め、人々の多くが変化に前向きになれないのは、さまざまな格差問題が発生し、
そこかしこに不平等感が募っているからだろう。その格差問題のなかで最も深刻なのは、正社員と非正社員の処遇格差であろう。
同じ仕事をしているにも関わらず、片方にしか昇給昇進の道は開かれていない。
彼らは好きこのんで非正社員を選んだのではない。とりわけ、1990年代半ばから10年ほどの間に社会に出た若者とって就職氷河期が続いた。
それは明らかに政府のマクロ経済政策の失敗で、彼らの責任ではない。といって、再挑戦の場などないに等しく、社員になるのはひどく難しい。
こうした状況を放置すれば、ワーキングプアたちの生活の荒廃から社会の劣化が進むだろう。
そして、この象徴的格差問題の解決方法が示されないからこそ、人々は小泉政権以降の構造改革続行を支持しないのだと思う。
逆に言えば、解決の道筋が示されれば、他の改革も支持が集まり、動き出す。だからこそ、最優先で取り組まなければならない問題なのである。