08/11/15 00:54:14 3Kqmo8/p
>>94
今では全く実感が持てないだろうけど、戦前は世界恐慌の中で、ソ連こそが理想国家
だったんです。
「特高警察まで備えた全体主義的な軍事国家体制」と仰るけど、その「全体主義」って
何を原理としたものですか・・・? 反資本主義・社会主義ですよ。その社会主義が誰の
目にも明らかな国家総動員体制の形を取って現れたのだから、「軍国主義」なんて
お伽話を信じているようじゃ話にならない。その総動員体制を作るに当たっての根本
思想に目を向けないと何もわからないはずです。
特高警察の標的となったのは下層の共産主義者。問題は企画院とか昭和研究会など
国家上層部の共産主義者です。要するに「上からの革命」という捉え方をしないと戦前
戦中の日本は理解できないと思うよ。
ゾルゲの暗躍もしかるべき筋は把握していたし、逮捕したのは大仕事を終えて用済み
になった後。
敗戦革命論の主役に見えるのは尾崎秀実ですが、その上に奥の院があったらしい。
この「奥の院」は非常に優秀な参謀なども回顧録で言及しているが、不気味なほどに
詳細が語られない。
半藤一利さんもいいけど、当時の中央公論や改造など、一次資料も読んでみたらどう
ですか。少なくとも「100%ありえない与太話。」とは言い切れない。